力学を応用し技術的研究に役だてる学問。機械、土木、建築、船舶、航空その他工学のあらゆる分野で使用される基礎学問である。材料に外力が作用したときにその材料が示す挙動のうち、外力を取り除いたときに変形がもとに戻る場合を取り扱う弾性学、もとに戻らない場合を取り扱う塑性学、空気や水の流れの状態を研究する流体力学、熱と機械的仕事との関係から出発し熱現象一般さらに自然界のエネルギーの流れ方を研究する熱力学などがある。さらに工学的な実用を目的としたものとして、諸材料に加わる外力による応力分布とその変形を調べ、機械を設計する場合の基礎となる材料力学、主として構造物を対象とし応力と変形を論ずる構造力学、流体力学の応用として、実験的事実をもとにして管路あるいは水路内の流れ、また水車など流体機械内の水の流れなどを研究する水力学、衝撃的に加わる外力あるいは変動する外力によっておこる振動のようすを研究する振動学、各種機構による運動伝達の場合、各要素に加わる力、力の伝達などを研究する機械力学なども応用力学の一分野である。
なお、機械や建造物に荷重が作用するときの変形や振動、内部に生ずる応力を解析し、材料の破損や破壊を論ずる材料力学や構造力学を狭い意味で応用力学ということもある。
[林 邦夫・中山秀太郎・中條祐一]
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