椿大神社(読み)つばきおおかみのやしろ

精選版 日本国語大辞典 「椿大神社」の意味・読み・例文・類語

つばきおおかみ‐の‐やしろ つばきおほかみ‥【椿大神社】

三重県鈴鹿市山本町にある神社。旧県社。主祭神猿田彦大神(さるだひこのおおかみ)。垂仁天皇二七年倭姫命(やまとひめのみこと)神託によって社殿を創建したと伝えられる。境内に高山塚と称する大きな前方後円墳がある。伊勢国一の宮。猿田彦大本宮。

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デジタル大辞泉 「椿大神社」の意味・読み・例文・類語

つばきおおかみ‐やしろ〔つばきおほかみ‐〕【椿大神社】

三重県鈴鹿市山本町にある神社。祭神は猿田彦大神さるたひこのおおかみ伊勢国一の宮。猿田彦大本宮。

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日本歴史地名大系 「椿大神社」の解説

椿大神社
つばきおおかみやしろ

[現在地名]鈴鹿市山本町 御旅

入道にゆうどうヶ岳(九〇六・一メートル)に続く椿つばきヶ岳(約四五〇メートル)背後にして、うっそうとした杉木立の中にある。「延喜式」神名帳鈴鹿郡「椿大神社」として異論のない社であり、古くから伊勢国一宮とも称されてきた。祭神猿田彦大神、旧県社。椿大神社史料(当社蔵)などは大安寺伽藍縁起并流記資財帳(奈良市正暦寺蔵)記載の三重郡河内原の四至のうち、「東椿社」を当社に比定するが、御巫清直は「伊勢式内神社録」で三重郡椿岸つばききし神社(現四日市市)説をとる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「椿大神社」の意味・わかりやすい解説

椿大神社
つばきおおかみやしろ

三重県鈴鹿(すずか)市山本町に鎮座。猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀(まつ)る。865年(貞観7)正(しょう)五位下(げ)、891年(寛平3)従(じゅ)四位下を授けられ、勲位は865年以前に勲七等に昇り、鈴鹿関に近い当社は藤原仲麻呂(なかまろ)の乱(764)に際し授勲されたものと推定される。『延喜式(えんぎしき)』神名帳に登載され、その後伊勢(いせ)国一宮(いちのみや)となる。旧県社。4月11日と12日、10月11日と12日の例祭のほかに、獅子舞(ししまい)神事が3年に一度2月1日から4月中旬まで行われる。

[白山芳太郎]

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百科事典マイペディア 「椿大神社」の意味・わかりやすい解説

椿大神社【つばきおおかみやしろ】

三重県鈴鹿(すずか)市に鎮座。旧県社。祭神は【さる】田彦大神(さるたひこのおおかみ)。延喜式内社,伊勢国一宮。中世には修験道などの影響で〈神宮寺〉があった。江戸期は亀山(かめやま)藩歴代から尊崇された。

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デジタル大辞泉プラス 「椿大神社」の解説

椿大神社(おおかみやしろ)

三重県鈴鹿市にある神社。主祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)。別宮の椿岸神社には天鈿女命(あまのうずめのみこと)を祀る。「猿田彦大本宮」ともいう。伊勢国一之宮。

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