流石(読み)サスガ

デジタル大辞泉 「流石」の意味・読み・例文・類語

さすが【流石/×遉】

[形動][文][ナリ]
評判や期待のとおりの事実を確認し、改めて感心するさま。なるほど、たいしたもの。「この難問が解けるとは―だ」
あることを一応は認めながら、一方でそれと相反する感情を抱くさま。あることをそのままは容認できないさま。そうとばかりも言えない。やはりそうもいかない。
「世の中なべていとはしうおぼしならるるに、―なること多かり」〈花散里
[副]
予想・期待したことを、事実として納得するさま。また、その事実に改めて感心するさま。なるほど、やはり。「一人暮らしは―に寂しい」「―(は)ベテランだ」
あることを認めはするが、特定の条件下では、それと相反する感情を抱くさま。そうは言うものの。それはそうだが、やはり。「味はよいが、これだけ多いと―に飽きる」「非はこちらにあるが、一方的に責められると―に腹が立つ」
(「さすがの…も」の形で)そのものの価値を認めはするが、特定の条件下では、それを否定するさま。さしもの。「―の名探偵も今度ばかりはお手上げだろう」
[補説]11は、感動詞的にも用いられる。「―、センスがいいね」
[類語]なるほど果たして果たせるかな案の定果然やはりやっぱり案のごと案にたがわずてっきり・思ったとおり・道理でそれもそのはず

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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