空谷(読み)クウコク

デジタル大辞泉 「空谷」の意味・読み・例文・類語

くう‐こく【空谷】

人のいない寂しい谷間。
[類語]峡谷渓谷幽谷谷間たにま谷間たにあい渓間狭間谷地谷戸やつ山峡雪渓谷底窪地低地クレバス

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精選版 日本国語大辞典 「空谷」の意味・読み・例文・類語

くう‐こく【空谷】

  1. 〘 名詞 〙 人けのない寂しい谷。
    1. [初出の実例]「空谷不伝。履氷而止」(出典菅家文草(900頃)一〇・請減大臣職封一千戸表)
    2. 「其靴は霜のいと夜深きに、空谷(クウコク)を鳴らして遠く跫音(きゃうおん)を送りつつ」(出典:夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉二)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・白駒〕

くうこく【空谷】

  1. 室町初期の臨済宗の僧。号若虚。近江の人。無極志玄法嗣。将軍足利義満、義持らの帰依を得、美濃天福寺、相国寺、等持寺、天龍寺などに歴住、鹿苑院主にもなった。特賜号仏日常光国師。「常光国師語録」がある。嘉暦三~応永一四年(一三二八‐一四〇七

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普及版 字通 「空谷」の読み・字形・画数・意味

【空谷】くうこく

人けのない静かな谷。〔詩、小雅白駒皎皎(けうけう)たる白駒 彼の谷に在り 生芻(せいすう)一束 其の人、玉の如し

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「空谷」の解説

空谷 くうこく

1766-1834 江戸時代後期の僧。
明和3年生まれ。出雲(いずも)松江の人。真言宗の京都大通寺慈眼院の住持天保(てんぽう)のころ南勝院にうつり,仁和(にんな)寺の門跡(もんぜき)から摩尼院の号をあたえられ,学徳で世に知られた。天保5年死去。69歳。法名は海印,智穀。字(あざな)は法輿。

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