(読み)ワシ

デジタル大辞泉 「鷲」の意味・読み・例文・類語

わし【×鷲】

タカ目の鳥のうち、大形のものの総称。翼が大きくて風に乗って飛び、くちばしつめは先が曲がって鋭く、小獣・鳥・魚などを捕食する。イヌワシオオワシオジロワシなど。 冬》「大いなる古創顔にこれの―/誓子
[補説]書名別項。→
[類語]とび犬鷲大鷲尾白鷲禿鷲禿鷹

わし【鷲】[書名]

川田順歌集。昭和15年(1940)刊。本作と翌年刊行の歌文集「国初聖蹟歌」により、昭和17年(1942)、第1回帝国芸術院賞(現、日本芸術院賞受賞

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精選版 日本国語大辞典 「鷲」の意味・読み・例文・類語

わし【鷲】

  1. 〘 名詞 〙 タカ目タカ科に属する鳥のうち、大形種の総称。小形種をタカというが明確な区別点はない。タカに比べて、翼が幅広く、くちばしが大きく、からだに縦斑や横斑がない。日本にはオオワシ・イヌワシ・オジロワシ・カンムリワシなどがすむ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「禽獣には、則ち、鷲(わし)〈字を或は鵰に作る〉、隼、山雞、鳩、雉、猪、鹿、猿、飛鼯あり」(出典出雲風土記(733)嶋根)

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普及版 字通 「鷲」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 23画

[字音] シュウ(シウ)・ジュ
[字訓] わし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は就(しゆう)。〔説文〕四上に「色にして多子なり」とし、「南方に鳥り、名づけて羌鷲と曰ふ。頭赤目、五色皆備はる」とする「師曠説」を引く。〔玄応音義〕に「西域に此の鳥多し。倉にして目赤く、死屍ふ」とあり、いまもその地に鳥葬の俗がある。

[訓義]
1. わし、くろわし。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鷲 和志(わし) 〔名義抄〕鷲 ワシ・コワシ

[熟語]
鷲啄鷲巌鷲山
[下接語]
羌鷲・雕鷲・搏鷲・霊鷲

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鷲」の解説

鷲 (ワシ)

動物。タカ目のうち,大形で強力な鳥の総称

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【ポルトガル文学】より

…フランスの象徴主義運動をポルトガルに移入したのはエウジェニオ・デ・カストロEugénio de Castro(1869?‐1944)で,これをゆるぎないものとしたのはカミーロ・ペサーニャCamilo de Almeida Pessanha(1867‐1926)である。 1910年にポルトガルで革命が起こり共和政になると,それに呼応するかたちで一群の知識人が雑誌《鷲》(1910創刊)によって活動を開始した。のちにこのグループは分裂し,アントニオ・セルジオ,ラウル・プロエンサ,ジャイメ・コルテザン,アキリノ・リベイロなどが雑誌《セアラ・ノーバ》(1921創刊)によって文学活動を展開した。…

※「鷲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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