詩学 (しがく) poetics poetika[ロシア]
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 アリストテレス詩学の伝統 フォルマリズムに始まる詩学の発展〈詩〉あるいは〈詩〉の創作にかかわる研究・分析・論考をさす言葉。ただし…
新プラトン主義【しんプラトンしゅぎ】
- 百科事典マイペディア
- 3世紀以降,プラトン哲学と新ピュタゴラス主義,アリストテレス主義,ストア主義等を折衷総合して成立した,形而上学・神秘的色彩の濃いギリシア哲…
グロステスト Robert Grosseteste 生没年:1168ころ-1253
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中世イギリスの自然哲学者,光学者,神学者。サセックス州の貧しい家庭に生まれたが,オックスフォードとパリで教育を受けた後,オックスフォード大…
ヨハネス21世 ヨハネスにじゅういっせい Johannes XXI
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1210/1220頃.リスボン[没]1277.5.20. ビテルボポルトガル出身の史上最も学殖豊かな教皇の一人 (在位 1276~77) 。本名 Petrus Juliani。スコラ哲…
現象 げんしょう phenomenon
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語の phainomenonに由来し,「現れ」ないし「現れるもの」の意。ギリシアでは現象は感性的認識の対象と考えられ,ヘラクレイトス,プラトン…
ゲラルド(クレモナの) Gherardo 生没年:1114ころ-87
- 改訂新版 世界大百科事典
- 12世紀にギリシアやアラビアの科学文献を,アラビア語からラテン訳した最大の翻訳者。ラテン名ゲラルドゥスGerardus。スペイン語読みでヘラルドとも…
ラムス Ramus, Petrus
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1515. ピカルディ,キュ[没]1572.8.26. パリフランスの人文主義者,論理学者。フランス名 Pierre de La Ramée。アリストテレスとその伝統的解釈…
後成説 (こうせいせつ) epigenesis
- 改訂新版 世界大百科事典
- 個体発生の端緒である生殖細胞(卵・精子)には分化した構造が存在せず,発生過程が進むにつれて,しだいに諸部分・諸器官が形成され,ついには完全…
ギュンター Günther, Gotthard
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1900.6.15. アルンスドルフ[没]1984.11.29. ハンブルクドイツ生れのアメリカの哲学者。情報理論の立場に立ち,アリストテレス以来の真偽の二値論…
医学典範 いがくてんぱん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 医学書。イスラムの哲学者・医学者のイブン・シーナーの著。全5巻。執筆年不詳。ギリシア系アラビア医学を基本とし、アリストテレス、ガレノスの所説…
スペキエス species
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 種,形象などを意味するラテン語。ギリシア語の eidosに相当する論理学および認識論の主要概念。トマス・アクィナスはアリストテレスの影響のもとに…
原因と結果 げんいんとけっか cause and effect
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 生起を含めてなんらかの変化が事象に現れる場合,当の変化の根拠とみなされるものを原因,変化した相を結果と呼ぶ。結果は原因に依存し,原因なしに…
虚偽 (きょぎ) fallacy
- 改訂新版 世界大百科事典
- 一見正しく見えはするがほんとうはまちがっている議論のこと。虚偽はある場合は他人をあざむくために使われ,ある場合には,あざむく意図がなくとも…
個体化の原理 こたいかのげんり principium individuationis; principle of individuation
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 個体を個体として他から区別する形而上学的原理をいう。すでにアリストテレスにおいて,個体の質料的な側面がその個別性をなすものであり,一方形相…
政体循環論 (せいたいじゅんかんろん)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 国家の政体は歴史的に循環するという理論。ギリシアの歴史家ポリュビオスが彼の著書《歴史》第6巻でローマの政体を論じたときに提起した説。すなわち…
普遍主義 ふへんしゅぎ universalism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 個体主義あるいは個人主義に対し,普遍者=全体を個別者=個人の上位におき,後者は前者にかかわることによってのみ存在性と意義とをもつとする立場…
ギリシア哲学 ギリシアてつがく
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ヘレニズム時代を含めた古代ギリシアの哲学。世界の哲学の源流をなすギリシア哲学は,初め小アジアのイオニアに起こり,人間の住む世界や宇宙の生成…
社会的動物 しゃかいてきどうぶつ social animal
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 人間が個人として存在していても,その個人が唯一的に存在し,生活しているのではなく,絶えず他者との関係において存在している。つまり個人が社会…
テクネー てくねー technē
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ギリシア語のテクネーは近代語のtechnique(英語)、Technik(ドイツ語)の語源にあたる語であるが、本来的、逐語的にはart(英語)、Kunst(ドイツ…
円運動 (えんうんどう) circular motion
- 改訂新版 世界大百科事典
- 一つの円周に沿ってまわる運動。速さが一定でも,円運動では速度の方向が絶えず変化するので加速度が存在する。円の半径をR,速さをVとすると,等速…
はん‐ちゅう〔‐チウ〕【範×疇】
- デジタル大辞泉
- 1 《「書経」洪範の「天乃ち禹に洪範九疇を錫たまう」から》同じような性質のものが含まれる範囲。カテゴリー。「コメディーの範疇に属する映画」「…
ビュリダン びゅりだん Jean Buridan (1295ころ―1358以後)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- フランス中世の哲学者、科学者。パ・ド・カレー県ベチュンの生まれ。パリ大学で学び、やがてその教授として成功し、学長にもなった。オッカムの影響…
ホイットニー(William Dwight Whitney) ほいっとにー William Dwight Whitney (1827―1894)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アメリカの言語学者。エール大学のサンスクリット語教授。ホイットニーは、欧米の言語研究が、アリストテレス以来の論理学的アプローチか、さもなけ…
叙事演劇 じょじえんげき Episches Theater
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- E.ピスカートルが提唱し,B.ブレヒトが引継いで独自に発展させた演劇論。感情よりもむしろ理性に訴える演劇。アリストテレス以来のドラマの概念は感…
政治社会学 せいじしゃかいがく political sociology
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 政治的行為,政治意識,政治現象,政治集団,政策などを社会学的分析や理論によって明らかにすることを目標とする社会学の一分野。社会学の分科的部…
ビザンチン哲学 ビザンチンてつがく Byzantine philosophy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ビザンチウム (コンスタンチノープル) を中心にして発展した新プラトン主義を標榜する哲学をいう。6~7世紀頃のビザンチン帝国の自立と,キリスト教…
イコノグラフィー iconography
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 図像学 (→仏教図像学 ) 。美術作品は一般に形式と内容の2面から成り立つと解されるが,特に図像の内容を記述,規定する学をいう。さらにそこに内在す…
演劇批評 えんげきひひょう dramatic criticism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 戯曲,演技,演出など,演劇上演活動の成果に関する評価と批評をいう。古くは前 3000年のエジプトに演劇に関する批評がみられるが,理論的,分析的考…
出隆 いでたかし (1892―1980)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 哲学者。岡山県津山に生まれる。第六高等学校を退学し代用教員を経て、ふたたび六高に入学、東京帝国大学に進む。初め言語学を専攻したが、哲学に移…
技術 ぎじゅつ technique
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 人類の利益のために,随意にエネルギーを創出・制御し,また自然には存在しない「もの」をつくりだす人間の営為。木の摩擦で火を得たのはおそらく人…
ボナベントゥラ ぼなべんとぅら Bonaventura (1221―1274)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中世イタリアの神学者、哲学者。トスカナ地方バクノリア生まれ。1257年トマス・アクィナスとともに、托鉢(たくはつ)修道会士として初めてパリ大学神…
テレジオ Bernardino Telesio 生没年:1509-88
- 改訂新版 世界大百科事典
- ルネサンス期イタリアの代表的自然哲学者。南イタリアのコゼンツァに生まれたが,幼いときに故郷を後にしてナポリに移り,さらにベネチア,パドバで…
実践理性 じっせんりせい praktische Vernunft
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- カントの哲学用語として一般に知られるが,この言葉の歴史は古い。ギリシア語 phronēsis (→フロネシス ) に由来し,プラトンでは nous (→ヌース ) ,…
シャルトル学派 (シャルトルがくは)
- 改訂新版 世界大百科事典
- シャルトルに形成された中世哲学の学統。シャルトルはパリの南西にあり,6世紀に修道院がおかれ,司教フルベルトゥスFulbertus(960ころ-1028)のと…
モンクアザラシ monk seal
- 改訂新版 世界大百科事典
- 鰭脚(ききやく)目アザラシ科モンクアザラシ属Monachusに属する哺乳類の総称。チチュウカイモンクアザラシ,ハワイモンクアザラシ,カリブカイモン…
詩学【しがく】
- 百科事典マイペディア
- 広義の〈詩〉に関する理論的考察の称。英語poetics(ポエティクス)などはすべてギリシア語に由来し,アリストテレスの《詩学》(原題《ポイエティケ…
演劇学 えんげきがく
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 演劇を体系的に研究することによってその本質を追求する学問。アリストテレスの『詩学』以来,ローマのホラチウスを経て,ルネサンス期のイギリスの …
アリストテレス哲学の基本概念 ありすとてれすてつがくのきほんがいねん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- エネルゲイア energeia 広く「活動」を意味するギリシア語で、現実態などと訳される。基体(きたい) (ヒポケイメノンhypokeimenon) ヒポケイメ…
トポス topos
- 改訂新版 世界大百科事典
- ギリシア語で〈場所〉を意味し,アリストテレスや古代修辞学では,議論に関係した事柄や話題を発見すべき場所(論点,観点)を表した語。またその〈…
アルベルト(ザクセンの) Albert von Sachsen 生没年:1316ころ-90
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中世のスコラ哲学者。ヘルムシュテットの富裕な家に生まれ,プラハで学び,パリに遊学して学士号を得た。パリ大学学芸学部教師として名声を博し,135…
比喩【ひゆ】
- 百科事典マイペディア
- 〈譬喩〉とも書き,単に〈喩〉ともいう。なぞらえ,見立て,喩えを用いる言語表現の総称で,西洋レトリック用語の〈転義trope〉ないし〈転形scheme〉…
ドリーシュ Hans Adolf Eduard Driesch 生没年:1867-1941
- 改訂新版 世界大百科事典
- ドイツの発生学者で後に哲学に転向。学生時代はフライブルク大学でA.ワイスマンに,イェーナ大学でE.H.ヘッケルに動物学を学ぶ。1891年にナポリの臨…
イーレム Ylem
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 宇宙が過去のある時点から爆発的に膨張しはじめ,現在も膨張が続いているという宇宙の膨張の立場に立つと,百数十億年前の宇宙開闢時の原始宇宙は非…
せい‐ぎ【正義】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 正しい道理。正しいすじみち。人として行なうべき正しい道義。しょうぎ。[初出の実例]「わが御心には是を正義とのみ思召けるなるべし」(…
ポイエーシス ぽいえーしす poíēsis ギリシア語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 創(つく)ること、創造を意味する。プラトンの規定によれば、ポイエーシスとは、「あるものがまだそのものとして存在していない状態から存在(ト・オン…
ドゥンス・スコトゥス どぅんすすことぅす Johannes Duns Scotus (1265ころ―1308)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中世のスコラ神学者。生年、出生地、死因など、生涯の大きな部分が謎(なぞ)に包まれているが、スコットランド出身で、1278年ごろフランシスコ会に入…
ヨーゼフ ピーパー Joseph Pieper
- 20世紀西洋人名事典
- 1904.5.4 - ドイツのトマス主義哲学者,カトリック思想家。 ミュンスター大学教授。 ヴェストファーレン州エルテ生まれ。 ミュンスター大学で哲学、…
ギリシア哲学 (ギリシアてつがく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 自然・人間・宇宙 神話から哲学へ〈すべては水である,水こそ万物の始原(アルケーarchē)である〉というおおづかみな哲学をうち立てたタ…
経験論 けいけんろん empiricism
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 認識や知識の根源を経験に求める哲学的立場、傾向をいう。したがって、プラトンのイデアのような超越的存在、本有観念やカントの直観・悟性の先天的…
正本と版権 しょうほんとはんけん exemplars and copyright
- 大学事典
- 中世大学では,授業は権威ある著者のテキストに従っておこなわれた。中でも激しい論争の絶えなかったアリストテレスの著作には,内容の正確さが求め…