おお‐いちょう(おほイチャウ)【大銀杏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 銀杏の大木。[初出の実例]「立てる一木(ひとき)の大鴨脚樹(オホイテフ)」(出典:唱歌・鉄道唱歌(1900)〈大和田建樹〉東海道)② 男子結…
おお‐いぬたで(おほ‥)【大犬蓼】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 タデ科の一年草。原野に見られる。茎はよく枝分れして高さ五〇~一二〇センチメートルになり、紅色を帯び、節がふくらんでいる。葉は細長…
おおいり‐ふだ(おほいり‥)【大入札】
- 精選版 日本国語大辞典
- 大入札〈戯場訓蒙図彙〉〘 名詞 〙 近世の大劇場で、櫓下へ腕木を出し、当たり的(まと)を吊り、その下へ「大入」と書いて貼りつけた紙。現今では頭取…
おお‐かげ(おほ‥)【大鹿毛】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 体格のよい鹿毛の馬。[ 2 ][ 一 ] 源頼朝が使用した馬の名。[初出の実例]「汝等角(かく)てあらば、頼朝なしと人知るべからずとて、…
おお‐がさ(おほ‥)【大傘・大笠】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きなかさ。広く開き、柄が長い。雨を避けるほかに、儀式のときなど後から貴人にさしかけた。〔延喜式(927)〕[初出の実例]「なにごと…
おお‐かたびら(おほ‥)【大帷子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 装束の下に着る布製の衣。単衣(ひとえ)より小さく短い。もと汗取りとして夏だけ用いたが、後世は春冬は白、夏秋は紅、老人は香染を用い…
おおかわ‐ぐち(おほかは‥)【大川口・大河口】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな川が海または湖に流れ込むところ。おおかわじり。
おお‐かんばん(おほ‥)【大看板】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大型の看板。[初出の実例]「現銀(げんぎん)見せと大看板(カンバン)出せし所にも」(出典:浮世草子・商人軍配団(1712か)四)② 芝居、寄…
おお‐きゃく(おほ‥)【大客】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおぎゃく」とも ) 客が大勢あること。また、多数の客。[初出の実例]「或時大客(オホキャク)ありて、こなたかなたに席をかまへ、遊…
おお‐ざかい(おほざかひ)【大堺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 屋敷の境の垣。[初出の実例]「寄宿しける在家の、四壁、大堺(ザカイ)みなやぶれて」(出典:一言芳談(1297‐1350頃)下)
おお‐さつ(おほ‥)【大札】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 明治時代に、額面一円以上の紙幣をいう。[初出の実例]「かけがへのねへ大楮幣(オホサツ)をとうとう一枚こすらせられたぜ」(出典:安愚楽…
おお‐しけ(おほ‥)【大時化】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「おおじけ」とも ) 暴風雨のため、海がひどく荒れること。また、そのためにひどい不漁になること。[初出の実例]「大荒(オホシケ)の日…
おお‐じだい(おほ‥)【大時代】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 「おおじだいきょうげん(大時代狂言)」または、「おおじだいもの(大時代物)」の略。[初出の実例]「前回には、一番目狂言の大時代な…
おお‐しめ(おほ‥)【大締】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物事の決着を祝って大勢でいっしょに手を打つこと。[初出の実例]「『この図を外さず大締(オホシメ)に、一つ此処(ここ)で締めませうか』〈…
おお‐しょうがつ(おほシャウグヮツ)【大正月】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 正月元日から七日までの称。松の内。→小正月。[初出の実例]「大正月小正月の遊びにも近所の隠居達と出会」(出典:談義本・虚実馬鹿語(17…
おお‐せたい(おほ‥)【大世帯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =おおじょたい(大世帯)①[初出の実例]「何程の大世帯も、捌(さば)きかねまい女房じゃと、いはせうと思ふたに」(出典:浄瑠璃・生玉心中…
おお‐そうじ(おほサウヂ)【大掃除】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大規模に行なう掃除。特に、春秋二回平常手のとどかない家の隅々までも清掃すること。《 季語・春 》[初出の実例]「大掃除をして、此二…
おお‐そで(おほ‥)【大袖】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 衣服の幅の広い袖。① 朝廷の、即位・朝賀(ちょうが)などもっとも重要な儀式に用いる、礼服(らいふく)の上の衣。小袖の上に着し、袖口が広…
おお‐だいこ(おほ‥)【大太鼓】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 大きな太鼓。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 雅楽に用いる音の低い大型の太鼓。だだいこ。③ 祭礼や歌舞伎などのはやしに用いる大型の太鼓。台…
おおたか‐がり(おほたか‥)【大鷹狩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鷹の雌を使って、冬行なう狩。鶴、雁、鴨、兎などをとらえる。大鷹。⇔小鷹狩。[初出の実例]「おほたかがり 霜がれの草葉ををしと思へばや…
おお‐だこ(おほ‥)【大凧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きく作った凧。掛川の凧合戦のものが有名。[初出の実例]「掛川や大凧の尾もはづし縄」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)六)
おお‐だたい(おほ‥)【大大体】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「だたい」は「だいたい(大体)」の変化した語 ) おおむね。大体のところ。全体として。[初出の実例]「水陸草木と発端に…
おお‐だち(おほ‥)【大裁】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 成人用和服の裁ち方。ほんだち。→小(こ)裁ち・中(ちゅう)裁ち
おお‐たぶさ(おほ‥)【大髻】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 男の髪の髻(もとどり)を大きく結ぶこと。また、そのもの。[初出の実例]「おほたぶさは水をふくむものなれば、あしきにほひする事あり」(…
おお‐だら(おほ‥)【大だら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおだんびら」の変化した語という ) 特に幅の広い太刀。[初出の実例]「荢糟頭巾(おがらづきん)ひっこふて大断臘(おほダラ)指こはら…
おお‐つかさ(おほ‥)【大学寮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 令制の官司の一つ。式部省に属した官吏養成機関。地方の教育機関である国学に対する。だいがくりょう。大学。[初出の実例]「大学寮(ヲホ…
おお‐づかみ(おほ‥)【大掴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )① 手の指を大きく広げてつかむこと。多量につかみ取ること。[初出の実例]「何が扨々、大抓(ヅカミ)に入れませふ」(出典:浄瑠璃…
おお‐でり(おほ‥)【大照】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 強く日が照りつけること。また、長いひでり。おおひでり。[初出の実例]「段々に西国武士の荷のつどひ〈孤屋〉 尚きのふより今日は大旱(テ…
おお‐どうぐ(おほダウグ)【大道具】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 槍(やり)の別称。② 舞台装置のうち、建物、書割(かきわり)、樹木、岩石など、出場人物が手にとらない道具の総称。⇔小道具。[初出の実例]…
おおどうぐ‐かた(おほダウグ‥)【大道具方】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歌舞伎の大道具を製作し、舞台の飾り付けや幕の開閉、回り舞台の操作、せり上げの綱引きなどを担当した者。現在は、新劇、映画、テレビな…
おお‐とじ(おほ‥)【大刀自】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おお」は接頭語、「とじ」は女性を呼ぶ敬称 )① 宮廷に仕える女性の称号。女官。[初出の実例]「九日、戊午、造酒司進大刀自・小刀自各…
おおどまり(おほどまり)【大泊】
- 精選版 日本国語大辞典
- サハリン(樺太)南部の海港コルサコフの日本領であった時代の名。
おお‐どら(おほ‥)【大どら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ひどい放蕩。また、その者。おおどらもの。
おお‐どり(おほ‥)【大取】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多くとること。大きく利益を得ること。[初出の実例]「そっと祿でたんぬして、大どりをせぬぞ」(出典:玉塵抄(1563)二七)
おお‐どろどろ(おほ‥)【大どろどろ】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歌舞伎の囃子(はやし)の一つ。幽霊や妖怪、変化の出、消失などに、大太鼓だけを打ち鳴らす。おおどろ。⇔うすどろどろ。〔戯場訓蒙図彙(1…
おお‐にんずう(おほ‥)【大人数】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおにんず」とも ) 人数の多いこと。また、多くの人。大勢。[初出の実例]「歳暮(くれ)の寒天(さむぞら)に此れだけの大人数(オホニン…
おお‐ばしょ(おほ‥)【大場所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 広い場所。おおば。② 正式の場所。また、その事が盛んに行なわれる場所。[初出の実例]「東京の花柳界で、一番大(オホ)場所としてあるの…
おお‐ばなし(おほ‥)【大話】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 盛んに話しこむこと。長話をすること。また、その話。[初出の実例]「部屋へいったら文魚殿が来て居て大ばなしさ」(出典:洒落本・二日酔…
おおばん‐がしら(おほバン‥)【大番頭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 鎌倉幕府の職名。大番衆の長。② 江戸幕府の職名。大番組の隊長。[初出の実例]「故大坂城代阿部備中守正次、〈略〉一六年八月大番頭にな…
おお‐ひめごぜん(おほ‥)【大姫御前】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「御前」は尊敬の接尾語 ) =おおひめぎみ(大姫君)[初出の実例]「おほひめ御前の、くれなゐはたてまつりたる」(出典:古本説話集(11…
おお‐ひれ(おほ‥)【大比礼】
- 精選版 日本国語大辞典
- =おおひれうた(大比礼歌)[初出の実例]「おほひれなど舞ふひびき一日見るともあくまじきを」(出典:能因本枕(10C終)一四五)
おお‐ふ(おほ‥)【大腑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ものおじしないで度胸があるさま。大胆。転じて、道にはずれたことをして平気でいるさま。ずぶといこと。[初出の実例]「事の…
おお‐ふうちょう(おほフウテウ)【大風鳥】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 フウチョウ科の鳥。全長約四五センチメートル。体は葡萄色で、頭・胸部が緑色と黄色。脇に五〇センチメートルに達する多数の淡黄色の飾り…
おお‐ぶり(おほ‥)【大降】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 雨や雪などが、はげしく降ること。⇔小降り。[初出の実例]「あまりに大ふりにて候程に、やうでから取にまいらふ」(出典:寒川入道筆記(16…
おお‐べし(おほ‥)【大圧・大&JISECD8;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 力を入れて押しつけること。② しっかりと口を閉じること。ぐっと歯をくいしばること。また、そのようす。[初出の実例]「一わにぐち。う…
おお‐べら(おほ‥)【大べら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 =おおびら(大━)[初出の実例]「日曜日毎にするとか何んとか極めて呉れれば、公然(オホベラ)にでも出してやらねへぢゃアね…
おお‐まがき(おほ‥)【大籬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸の新吉原で、もっとも格式の高い遊女屋。高位の遊女をかかえ、張り見世をしないで、間口、奥行ともに最も大きく、上り口の格子(籬)…
おお‐まるまげ(おほ‥)【大丸髷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 女性の髪形の一つ。丸髷の大きいもの。[初出の実例]「大丸髷の根のとこへ切こてこてと捻(ねぢ)り付、其方此方(そつちこつち)へ笄さし」(…
おお‐まわし(おほまはし)【大回・大廻】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 遠くへだてた目的地へ航海すること。また、その船。江戸時代ではだいたい一〇〇里(約四〇〇キロメートル)以上の航程を、途中の寄港を…
おおみ‐うた(おほみ‥)【大御歌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 天皇の作られた歌。おおんうた。[初出の実例]「其の大御歌(おほみうた)に答へて歌曰(うた)ひけらく」(出典:古事…