さん‐さい【三才】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 天と地と人とをいう。三極。三儀。三元。[初出の実例]「三才並泰昌、万国表二臣義一」(出典:懐風藻(751)侍宴〈大友皇子〉)「一幕の物…
さん‐さい【三災】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。① 世界が壊滅する劫末(ごうまつ)のときに起こるという三つの災害。減劫の終わりに起こる刀兵災・疾疫災・飢饉災を小三災といい、壊…
さん‐しょ【三所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんじょ」とも )① 三つの場所。② 神社にまつられている三柱の神。とくに、八幡宮の応神天皇・神功皇后・比売神(ひめがみ)の三神をい…
さん‐しょ【三杵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。三種類の金剛杵(こんごうしょ)。独鈷(どっこ)・三鈷・五鈷をいう。[初出の実例]「とこは三杵のその一。独鈷とかけり」(出典:名語…
さん‐しょう(‥シャウ)【三生】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんじょう」とも ) 仏語。前生(過去)、現生(現在)、後生(未来)の三つをいう。三世(さんぜ)。[初出の実例]「羅漢聖果一生難レ…
さん‐ぜ【三世】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 仏語。前世・現世・来世(後世)、または過去世・現在世・未来世の総称。過去・現在・未来の称。三際(さんさい)。三生(さんしょう)。三…
さん‐ぜつ【三絶】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三つのすぐれた技芸。一人が三つのことにすぐれていること。あるいは三つの技芸について、それぞれすぐれた人があること。また、その技…
さん‐そうしょう(‥ソウシャウ)【三宗匠】
- 精選版 日本国語大辞典
- 茶道で、三人の有名な師匠に対する称呼。千家流の祖・千利休、織部流の祖・古田織部、遠州流の祖・小堀遠州のこと。または、今井宗久・津田宗及・千…
さん‐ぞく【三族】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三つの身近な親族をいう。父・子・孫(周礼‐春官・小宗伯)、父の兄弟・自分の兄弟・子の兄弟(儀礼‐士昏礼)、父母・兄弟・妻子(史記‐…
さん‐たい【三態】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物質がとる三種の状態。固体・液体・気体をいう。[初出の実例]「此れは云はば固液気三態の原子構造の説明と見られる」(出典:ルクレチウ…
さん‐だいえ(‥ダイヱ)【三大会】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古く行なわれた三つの大規模な法会。南都(奈良)では、興福寺の維摩(ゆいま)会、薬師寺の最勝(さいしょう)会、大極(だいごく)殿の御斎会…
さんだゆう(サンダイフ)【三太夫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 華族や金持の家などで、家事や会計の仕事などをまかされていた男の通称。家令。家扶。執事。[初出の実例]「『左(と)も右(かく)もお控へめ…
さん‐ち【三遅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 行事に遅参した者に課した罰酒の一つ。杯が五回回ったのちに参会した者には三杯、七回り以後の者には五杯、十回り以後の者には七杯の酒…
さん‐どう(‥ダウ)【三道】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① =さんこう(三行)〔礼記‐祭統〕② 大学寮における紀伝、明経、明伝の三つの分野。また、明経・明法・算道の三つの学問の総称。[…
さん‐にんしょう【三人称】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 文法範疇(はんちゅう)の一つ。話し手(書き手)・聞き手(読み手)と区別して、それら以外の人、また、物・事態について、指し示す語。日…
さん‐ばい【三杯・三盃】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三つの容器に入れた酒、茶、飯など。また、容器三つ分にはいる分量。[初出の実例]「イチニンヅツ サケ sànbài(サンバイ)ヅツヲ ノマレタ…
さん‐ぱち【三八】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 数の三と八。また、日や月の三と八。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕② 仏語。毎月三と八の日に念誦すること。また、その日。さんぱ…
さん‐ふじん【三婦人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 能の鬘物(かずらもの)で、高貴な女性を主人公とする「楊貴妃(ようきひ)」「定家(ていか)」「大原御幸(おはらごこう)」の三曲のこと。
さん‐ぶん【三分】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三つにわけること。[初出の実例]「各持たる所の金を三分(さんぶん)に別て、其の一分を此の翁に与へつ」(出典:今昔物語集(1120頃か)四…
さん‐い(‥ヰ)【三位】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 普通、連声(れんじょう)で「さんみ」と発音する ) ⇒さんみ(三位)[初出の実例]「三位 サンミ サンヰ」(出典:易林本節用集(1597))②…
さん‐いっち【三一致】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [フランス語] trois-unités の訳語 ) 一七世紀のフランスの古典劇で作劇法の規範とされた演劇理論。演劇は、ただ一つの出来事(筋)が…
さん‐いん(‥ヰン)【三院】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① 中国、唐代にできた御史台にある三つの院。台院、殿院、察院をいう。〔新唐書‐百官志・三〕② 伊勢斎王の官司、斎宮寮にあった、内…
さん‐え(‥ヱ)【三会】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 連声(れんじょう)で「さんね」とも ) 仏語。① 仏が成道後に衆生済度のために三回にわたって行なう説法。〔長阿含経‐一〕② 彌勒菩薩(み…
さん‐かい【三戒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「論語‐季氏」の「君子有二三戒一、少之時、血気未レ定、戒レ之在レ色、及二其壮一也、血気方剛、戒レ之在レ闘、及二其老一也、血気既…
さんかい‐き(サンクヮイ‥)【三回忌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の死後満二年、数えて三年目にあたる忌日。また、その法要。三年忌。三周忌。[初出の実例]「今日慶秀院殿三回忌也」(出典:公名公記‐永…
さん‐が‐いち【三一】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三つのうちの一つ。また、三分の一。[初出の実例]「長閑さや寒の残りも三ケ一〈利牛〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)上)
さんかく‐ちゅう【三角柱】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 底面が三角形である柱体。三角壔(とう)。〔英和和英地学字彙(1914)〕
さん‐かく【三覚】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。仏の覚の三相。自覚・覚他・覚行円満の三つ。みずからさとり、他をしてさとらせ、さとりのはたらきが完成していること。[初出の実…
さんか‐つき【三箇月・三個月】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「さんがつき」 ) 暦の月三つ。さんかげつ。[初出の実例]「sangatcuqi(サンガツキ) ノ アイダ Iudeo トモニ モンダウ サセラレ」…
さん‐ぎ【三祇】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「さんあそうぎこう(三阿僧祇劫)」の略。[初出の実例]「十地長路、須臾経殫、三祇遙劫、究円非レ難」(出典:三教指帰(797頃)下)[その…
さん‐ぎ【三儀】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「儀」は「もと」「みき」の意 ) 天・地・人。三才。〔太玄経‐太玄〕② 赤道、冬至線(南回帰線)、夏至線(北回帰線)の三線。
さん‐ぎ【三犠】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神に捧げるいけにえの牛・羊・豚をいう。三牲(さんせい)。
さん‐きゅうりゅう(‥キフリウ)【三急流】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 流れの大きく激しい三つの川。特に、最上川、球磨川、富士川をいう。
さん‐きょく【三曲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 邦楽用語で、三種類の楽器の合奏という意味。実際には、古くは、三味線・琴(こと)・胡弓に、のちには、三味線・琴・尺八に限っていわれ…
さん‐く【三苦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。三つの苦しみ。すなわち、好ましくないものから受ける苦苦(くく)、好ましいものが破れて受ける壊苦(えく)、世の無常のすがたから受…
さんく‐ぎれ【三句切】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 短歌で、第三句目に意味の段落があること。また、その歌。七五調の短歌。
さん‐げだつ【三解脱】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「さんげだつもん(三解脱門)」の略。[初出の実例]「三解脱 サンゲタツ 定。無想。無願」(出典:書言字考節用集(1717)一〇)[その他の…
さん‐けん【三拳】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 酒席などで行なう拳の遊びで、三本勝負のこと。[初出の実例]「口軽太鼓三拳勝、尻重於針一線長」(出典:狂詩・二大家風雅(1790)吉原冬…
さん‐げん【三元】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 上元(正月一五日)・中元(七月一五日)・下元(一〇月一五日)の総称。[初出の実例]「正月十五日は上元、七月十五日は中元、十月十五…
さん‐こ【三孤】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国の周代の官職名。三公の下で天子を補佐した少師、少傅(しょうふ)、少保のこと。三少。〔職原鈔(1340)〕 〔書経‐周官〕
さん‐こ【三壺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんご」とも ) 中国で、神仙が住んでいるという海中の壺の形に似た方壺・蓬壺・瀛壺(えいこ)の三つの山。[初出の実例]「三壺に雲浮…
さん‐こう(‥カウ)【三行】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 子が親になすべき、孝養と葬礼と祭事の三つのつとめ。また、人の重んずべき、父母に孝、賢良に友、師長に順の三つの行ない。三道。〔書言…
さん‐こう(‥カウ)【三校】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 印刷で、三度目の校正。また、その校正紙。[初出の実例]「印刷所通ひ、〈略〉三校を幹部の方に見ていただいて校了」(出典:途上(1932)…
さん‐ごう(‥ガフ)【三合】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 陰陽道でいう厄年の一つ。暦の上で一年に大歳・太陰・客気の三神が合すること。これを大凶とし、この年は天災、兵乱などが多いとする。…
さん‐こくし【三国司】
- 精選版 日本国語大辞典
- 室町時代、国司として存続していた三家をいう。飛騨国司(姉小路家)、伊勢国司(北畠家)、土佐国司(一条家)。〔運歩色葉(1548)〕
さん‐こん【三魂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 道教で、人にある三つの霊魂をいう。台光と爽霊と幽精との称。三精。[初出の実例]「十王経に曰、閻魔卒三魂(サンコン)を縛して関樹下に至…
だい‐さん【第三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 第一・第二の次。三番目。三回目。[初出の実例]「所へ下女が又第三の端書を持ってくる」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉…
たん‐さん【単三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「単三型乾電池」の略。「単」はユニット‐セルすなわち結晶の意から ) 円筒形乾電池のサイズを示す通称で、「単二」より一回り小さいも…
つう‐さん【通三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「漢書‐五行志下之下」に「故政不レ可レ不レ慎也、務レ三而已、一曰、択レ人、二曰、因レ民、三曰、従レ時」とあるのによる ) 君主の行…
みます‐がた【三枡形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大中小の枡を三つ重ね入れて上から見た形。[初出の実例]「一室の天井は竹で三升形(みマスガタ)に組み」(出典:江戸から東京へ(1923)〈…