キノン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] quinone ) 芳香族炭化水素の、ベンゼン環の水素二原子が酸素二原子と置換した形の化合物。有色の結晶体で、黄色のパラベンゾキ…
ポルフィン porphine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 C20H14N4 。ポルフィリン系物質の前駆体。4つのピロール環をメチン基で結合した環状化合物。化学的には,2-アルデヒドピロールをギ酸とともに…
ぎんきょう‐はんのう(ギンキャウハンオウ)【銀鏡反応】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 還元性有機化合物の検出反応の一つ。内面をきれいにしたガラス器に硝酸銀溶液を入れ、これにいったん生ずる褐色沈澱が消えるまでアンモニ…
樹脂 じゅし resin
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 天然に,特に植物に生じたやに状物質をいう。樹皮を傷つけると出る樹液が,揮発性分を失ったのちの固体。水に溶けにくいが,アルコールやテレビン油…
ヒドロキシル化 (ヒドロキシルか) hydroxylation
- 改訂新版 世界大百科事典
- 有機化合物にヒドロキシル基-OHを導入する反応。大別して付加反応によるものと置換反応によるものとがある。付加反応によりヒドロキシル基を導入す…
ベンゾイン benzoin
- 改訂新版 世界大百科事典
- 一般式ArCOCH(OH)Ar′(Ar,Ar′はアリール基)で表される化合物の総称で,芳香族アルデヒドArCHOをシアン化アルカリの存在下で加熱すると,縮合反応…
モノマー monomer
- 改訂新版 世界大百科事典
- 同じ種類の小さい分子が互いに多数結合して巨大な分子,すなわち高分子となるとき,その小さい分子をモノマー(単量体)という。生成した高分子はポ…
染料中間体 せんりょうちゅうかんたい dyestuff intermediate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 染料中間物あるいは単に中間物ともいう。ベンゼン、トルエン、ナフタレンあるいはアントラセンなどの一次原料から染料を合成するためには、数段階の…
ゼラチン gelatin
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- グルチンともいう。動物の皮,腱などから抽出,精製した分子量1万 5000~2万 5000の不均一高分子化合物。淡色または透明,無味でゼリーをつくるもの…
ジメチルアミノベンズアルデヒド dimethylaminobenzaldehyde
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 (CH3)2NC6H4CHO 。通常は淡黄色の粒状晶。融点 74℃。光によって桃色に変る。水にわずかに溶け,アルコールにはよく溶ける。塩酸に溶け,濃塩…
トリニトロトルエン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] trinitrotoluene ) トルエンのニトロ化合物。分子式 C6H2(CH3)(NO2)3 淡黄色柱状晶。トルエンを混酸でニトロ化してつくる。加熱…
アブザイム アブザイム abzyme
- 化学辞典 第2版
- 触媒抗体ともいう.酵素活性を有する抗体.antibody+enzymeにちなんで名づけられた.エステル化合物に対する抗体が,エステルの加水分解反応を促進…
テトラクロロスズ(Ⅱ)酸塩 テトラクロロスズサンエン tetrachlorostannate(Ⅱ)
- 化学辞典 第2版
- 形式上,MⅠ2[SnCl4](MⅠ = NH4,Kなど),MⅡ[SnCl4](MⅡ = Sr,Baなど)と記されるスズの化合物.塩酸酸性水溶液で塩化スズ(Ⅱ)と各金属塩化物とを反応…
気成作用 キセイサヨウ pneumatolysis
- 化学辞典 第2版
- ガス体の作用によって種々の鉱物が晶出することをいう.一般に,マグマは揮発性の物質を含んでいる.主たるものは水蒸気であるが,CO2,H2S,HCl,NH…
リン酸トリメチル リンサントリメチル trimethyl phosphate
- 化学辞典 第2版
- C3H9O4P(140.08).(CH3O)3P=O.メタノールと塩化ホスホリルから合成する.無色で,弱い甘味を帯びたエステル臭をもつ液体.沸点197.2 ℃,85 ℃(3.2 kP…
酸化銅(Ⅰ)型構造 サンカドウガタコウゾウ copper(Ⅰ) oxide type structure, cuprous oxide structure, cuprite type structure
- 化学辞典 第2版
- 組成がA2Bで表される化合物にみられる典型的構造の一つ.ただし,Aは金属元素,Bは非金属元素である.立方晶系で空間群Pn3の対称性をもち,単位格子…
FDG
- PET検査用語集
- PET検査のため人体に投与する薬剤のこと。正確には18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)と呼び、グルコースに放射能を出す成分(ポジトロン核種)…
フラン furan
- 改訂新版 世界大百科事典
- 1880年マツ科の木の乾留物からはじめて得られた無色,クロロホルム様の臭気をもつ液体。沸点32℃。木材の乾留物(木精)にも含まれているが,これらは…
熱化学 (ねつかがく) thermochemistry
- 改訂新版 世界大百科事典
- 狭義には化学反応に伴う熱エネルギーを定量的に取り扱う物理化学の一分野。歴史的にはトムセンHans Peter Thomsen(1826-1909)およびM.P.E.ベルトロ…
合成 ゴウセイ synthesis
- 化学辞典 第2版
- 本来は減成(degradation)に対応して,有機化合物の炭素数を増やして目的の構造を構築することを意味する.有機化学分野では,“有用な物質を,できる…
エン反応 エンハンノウ ene reaction, Alder ene reaction
- 化学辞典 第2版
- アリル位に水素をもつアルケン(エン:ene)と多重結合をもつ分子(エノフィル:enophile)とが反応し,二重結合の移動,水素原子の移動,新しい結合の生…
カップリング かっぷりんぐ coupling reaction
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 二つの分子が結合して一つの分子になる反応を、一般にカップリング反応という。この際に小さな分子や原子・イオンの脱離を伴う場合が多い。もっとも…
基 (き) radical
- 改訂新版 世界大百科事典
- 類似の性質を示す一群の化合物の中に共通して存在する原子またはその集団で,化学反応に際して多くの場合変化することなく反応物から生成物に移る原…
水酸化クロム (すいさんかクロム) chromium hydroxide
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 水酸化クロム(Ⅱ) 水酸化クロム(Ⅲ)クロムの酸化数ⅡおよびⅢの化合物が知られている。水酸化クロム(Ⅱ)化学式Cr(OH)2。空気を断って…
ビスムチン ビスムチン bismuthine
- 化学辞典 第2版
- BiH3,または,そのHを有機基やハロゲンで置換した化合物のこと.正式な系統名はビスムタンである.【Ⅰ】BiH3(212.00).BiCl3とLiAlH4またはNaBH4と…
かん‐げん〔クワン‐〕【還元】
- デジタル大辞泉
- [名](スル)1 物事をもとの形・性質・状態などに戻すこと。「利益の一部を社会に還元する」「濃縮果汁を還元する」2 酸素の化合物から酸素を奪う…
鉱化剤
- 岩石学辞典
- この語はミシェル・レヴィが提案したが[Michel-Levy : 1889],内容はボウモンの定義に従っており[Elie de Beaumont : 1847],鉱化作用の考えはシ…
胆汁酸 (たんじゅうさん) bile acid
- 改訂新版 世界大百科事典
- 脊椎動物の胆汁中に広く見いだされるステロイド化合物の一種で,ステロイドアルコールまたは酸が,硫酸,タウリン,グリシンなどとの間でつくる化合…
発熱量 (はつねつりょう) calorific value
- 改訂新版 世界大百科事典
- 有機化合物,とくに燃料が燃焼するときに発生する熱量をいう。固体や液体の燃料ではその1kg,気体の燃料ではその1m3(正確にいえば0℃,1気圧,乾燥状…
硫化ナトリウム りゅうかなとりうむ sodium sulfide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ナトリウムと硫黄(いおう)の化合物。通常はナトリウムの一硫化物のことをいい、他はポリ硫化ナトリウムとよばれる。水酸化ナトリウムの水溶液に硫化…
三酸化二ヒ素 さんさんかにひそ diarsenic trioxide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ヒ素と酸素の化合物、すなわち酸化ヒ素の化合物のうち酸化ヒ素(Ⅲ)をこのようによぶ。俗称無水亜ヒ酸。天然には単斜ヒ素鉱として産するが、その他白砒…
メタン系炭化水素 メタンけいたんかすいそ hydrocarbons of methane series
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 炭素と水素から成り,化学式 CnH2n+2 の化合物の一群をいう。パラフィン系炭化水素,飽和炭化水素ともいい,直鎖状のもののほか,側鎖を有するものが…
硫黄細菌 いおうさいきん sulfur bacteria
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 硫黄および無機硫黄化合物を酸化,または還元して得られたエネルギーで生活する細菌類の総称。真正細菌類のチオバクテリウム科に属するもので,Thiob…
ケクレ Kekule von Stradonitz, (Friedrich) August
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1829.9.7. ダルムシュタット[没]1896.7.13. ボンドイツの化学者。本名 Friedrich August Kekulé。建築家志望でギーセン大学に入学した (1847) が…
ヘルムート クレメンス Helmut Clemens
- 現代外国人名録2016
- 職業・肩書金属物理学者 レオーベン鉱山業大学教授・金属物理・材料試験学部長国籍オーストリア生年月日1957年7月26日出生地ケルンテン州クラーゲン…
化学ポテンシャル かがくぽてんしゃる chemical potential
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ある化学種i(単体または化合物)が混合物中に存在するとき、その化学種1モル当りの自由エネルギー(ギブス自由エネルギー)を化学ポテンシャルμiと…
せい‐ぶん【成分】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 化合物・混合物などを構成している純物質をさしていう。[初出の実例]「按に大気の成分諸家の測量小異同あり」(出典:舎密開宗(1837‐47…
芳香族性 (ほうこうぞくせい) aromaticity
- 改訂新版 世界大百科事典
- ベンゼンなど芳香族化合物の異常な安定性を説明するための概念。アネトール(アニス油の甘い香りの成分),バニリン(バナナの香りの成分)などベン…
アメリシウム あめりしうむ americium
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 超ウラン元素の一つ。原子番号95、元素記号Am。アクチノイドの7番目に位置し、ランタノイドの7番目であるユウロピウムとの対比でアメリカ大陸にちな…
インドキシル いんどきしる indoxyl
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 複素環式化合物の一つで、3-ヒドロキシインドールの別名。天然にはインドキシルの配糖体であるインジカンのアグリコン(糖以外の成分をいう)として…
ローラン Auguste Laurent 生没年:1807-53
- 改訂新版 世界大百科事典
- フランスの化学者。1830年パリの鉱山学校卒業後,J.B.A.デュマのもとで実験助手となったのをきっかけに,有機化学の研究に入る。37年に博士号を取得…
チーグラー-ナッタ触媒 チーグラーナッタショクバイ Ziegler-Natta catalyst
- 化学辞典 第2版
- 1953年,K. Ziegler(チーグラー)は,TiCl4とAl(C2H5)3とを用いて常温・常圧下でエテンの高重合に成功した.一方,1955年,G. Natta(ナッタ)は,α-TiC…
硫化染料 リュウカセンリョウ sulfur dye
- 化学辞典 第2版
- アミノフェノール,インドフェノール,ニトロフェノールなど比較的簡単な芳香族化合物を,硫化ナトリウムあるいは硫黄と溶融(加硫)することにより生…
かかり‐もの【掛物・懸物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 官府に納める租税。また、町村、寺社に納める金銭。[初出の実例]「船にもかかりものがあるぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)公孫弘…
付加反応 ふかはんのう addition reaction
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 広い意味では、二つの分子が直接結合して新しい一つの分子を生成する反応をいう。反応する二つの分子は異なる種類の分子であることが多いが、同じ種…
こしらえ‐もの〔こしらへ‐〕【×拵え物】
- デジタル大辞泉
- 1 本物にまねて作った物。つくりもの。模造品。2 嫁入り道具。「十五、六歳にて縁につける時の―の見事になる積もりぞかし」〈浮・万金丹・五〉
じ‐もつ【寺物】
- デジタル大辞泉
- 寺に属する調度品や道具。
かずら‐もの〔かづら‐〕【×鬘物】
- デジタル大辞泉
- 能の分類の一。女性をシテとする曲で、特に狂女物などを除いた優美・幽玄なもの。正式な番組の三番目に置かれる。「井筒」「杜若かきつばた」「熊野…
きょうゆう‐ぶつ〔キヨウイウ‐〕【共有物】
- デジタル大辞泉
- 二人以上の人または団体が共同で所有している物。
しょゆう‐ぶつ〔シヨイウ‐〕【所有物】
- デジタル大辞泉
- 所有しているもの。所有権のある物件。