蘇民将来 そみんしょうらい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 説話の主人公の名、転じて護符の一種。『備後国風土記(びんごのくにふどき)』逸文によると、須佐雄神(すさのおのかみ)が一夜の宿を借りようとして、…
蘇民将来 (そみんしょうらい)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 護符の一種。晴明判(魔よけの星象)や〈蘇民将来子孫〉などの文字を記した六角柱または八角柱の短い棒で,房状の飾りや紐をつけて帯に結び下げるよ…
そみん‐しょうらい(‥シャウライ)【蘇民将来】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 「備後風土記」に見える説話の主人公の名。貧窮の兄と富裕の弟とがあり、神が宿を求めたとき、弟は応ぜず、兄の蘇民将来は宿を貸してもてなし…
こたん‐しょうらい(‥シャウライ)【巨旦将来】
- 精選版 日本国語大辞典
- 「備後風土記」などに見える伝説上の人物。蘇民将来(そみんしょうらい)の弟。富者であったが武塔(むとう)の神(素戔嗚尊)に乞われた宿を断ったため…
そみん‐しょうらい〔‐シヤウライ〕【×蘇民将来】
- デジタル大辞泉
- 1 神に宿を貸した善行により茅ちの輪の法を教えられ、子孫に至るまで災厄を免れることを約束された説話上の貧者の名。→ 茅ちの輪2 疫病よけの護符…
蘇民将来【そみんしょうらい】
- 百科事典マイペディア
- 護符の一種。八角柱の木片に〈蘇民将来子孫也〉と書いたもの。京都の祇園,上田市の国分寺,新発田市の天王寺等で発行,水沢市(現・奥州市)の蘇民…
そみん‐さい【×蘇民祭】
- デジタル大辞泉
- 岩手県を中心に行われる裸祭りの一。蘇民将来の説話にちなむ行事で、息災や豊作などを祈願し、札の入った袋を人々が奪い合うもの。妙見山黒石寺で旧…
あわ‐がら(あは‥)【粟幹】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 粟の穂を取り去ったあとの茎。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕[初出の実例]「兄の蘇民将来、借(か)し奉りき。即ち、粟柄(あはから)を以ちて座(…
茅の輪【ちのわ】
- 百科事典マイペディア
- 6月30日の六月祓(みなづきはらえ),夏越の祓(なごしのはらえ)に用いるチガヤの輪で,スゲで作ったものは〈すがぬき〉ともいう。チガヤを束ねて輪の…
【ほ】【き】内伝【ほきないでん】
- 百科事典マイペディア
- 南北朝〜室町時代の初期陰陽道の天文暦数の書。5巻。《金烏玉兎集》とも。安倍晴明に仮託されるが祇園社(八坂神社)に関連する者の偽作らしい。中…
国分寺こくぶんじ
- 日本歴史地名大系
- 長野県:上田市神川地区国分寺村国分寺[現]上田市大字国分千曲川の北岸で神(かん)川が合流する西側にある。信濃国分寺跡と、現在、天台宗比叡山…
茅の輪 ちのわ
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 菅貫(すがぬき)とも。災厄や疫病除けに用いる祓(はらえ)の具の一つ。夏越(なごし)の祓ともいう6月の祓に使用する茅(ちがや)や菅(すげ)を束ねて輪にし…
牛頭天王 ごずてんのう
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)の化身とされ、薬師如来(やくしにょらい)を本地仏とする。武塔天神(むとうてんじん)、あるいは京都八坂(やさか)神社(祇…
富士筑波伝説 ふじつくばでんせつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』にみえる伝説。神祖(みおや)の神が諸神のもとを巡る途中で、富士の山に着いた。宿を求めると、富士の神は新嘗(…
牛頭天王
- 朝日日本歴史人物事典
- 本来はインド祇園精舎の守護神だが,わが国では祇園社(京都市東山区の八坂神社)に祭られ,素戔嗚尊(スサノオノミコト)に同一視されている。祇園社は,貞…
六日年越し むいかとしこし
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 正月6日に行われた正月行事の一つ。神年越し,女の年越し,馬の年越しなどという地方もあった。この夜の行事は大みそかに似たものが多く,麦飯を食べ…
祇園信仰 (ぎおんしんこう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 疫病を鎮める強い力をもつ疫病神として牛頭天王(ごずてんのう)をまつり,消厄除災を祈願する信仰。牛頭天王については天竺(てんじく)(インド)…
黒石寺蘇民祭 こくせきじそみんさい
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 岩手県奥州市の天台宗黒石寺で,毎年旧暦 1月7日の晩から翌早朝にかけて行なわれる祭り。年の初めの厄よけと招福の祭りで,裸祭とも呼ばれ,厄年の男…
園神社ぎおんじんじや
- 日本歴史地名大系
- 宮崎県:西臼杵郡五ヶ瀬町鞍岡村園神社[現]五ヶ瀬町鞍岡寺村(てらむら)にある。祭神は素盞嗚尊ほか六神。「日向地誌」によれば、もとは祇園大明…
護符【ごふ】
- 百科事典マイペディア
- 災厄を防ぐ神秘的な力があるとされる印標。聖句や宝印(牛王(ごおう)宝印)のほか動物・植物・鉱物の小物体を用い,秘符,呪(じゅ)符,霊符ともいう…
茅の輪 ちのわ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- チガヤを束ねてつくった大きな輪。6月晦日(みそか)の夏越(なごし)の節供にこれを社頭に設置する。参詣(さんけい)者がこれをくぐると災いを避けること…
馬場屋敷遺跡ばばやしきいせき
- 日本歴史地名大系
- 新潟県:白根市庄瀬村馬場屋敷遺跡[現]新潟市庄瀬新潟平野の中央部、信濃川と支流の中(なか)ノ口(くち)川に挟まれた湿田地帯の信濃川左岸に位…
広沢寺こうたくじ
- 日本歴史地名大系
- 佐賀県:東松浦郡鎮西町名古屋村広沢寺[現]鎮西町大字名護屋旧名護屋(なごや)城の上山里丸(かみやまざとまる)にある。曹洞宗で池福山と号す。…
天王信仰 (てんのうしんこう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 牛頭天王(ごずてんのう)に対する信仰。《簠簋(ほき)内伝》によると天界にあった天刑星が,地上に降りて,牛頭天王と名のり,南海に赴く。途中,…
松下村まつしたむら
- 日本歴史地名大系
- 三重県:度会郡二見町松下村[現]二見町松下北は江(え)村に接し、東は池(いけ)ノ浦(うら)の湾入に面し、集落は谷底平野にある。鳥取(とりと…
日本振袖始 (にほんふりそではじめ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 人形浄瑠璃。時代物。5段。近松門左衛門作。1718年(享保3)2月,大坂竹本座初演。神代に取材したもので,《日本王代記》などの系統に属す。素戔嗚(…
牛頭天王 (ごずてんのう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 京都祇園社(八坂神社)の祭神で,本来は祇園精舎の守護神とされるが,日本では行疫神として流布しており,各種の教説がある。たとえば《備後国風土…
山屋村やまやむら
- 日本歴史地名大系
- 新潟県:北蒲原郡中条町山屋村[現]中条町山屋胎内(たいない)川右岸微高地にあり、東は平木田(ひらきだ)村・小地谷(おじや)村、南は十二天(…
天王信仰 てんのうしんこう
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 疫病よけを中心とした牛頭天王 (ごずてんのう) に対する信仰。牛頭天王は仏教の守護神であるが,『備後国風土記』では武塔天神またはスサノオノミコ…
川口村かわのくちむら
- 日本歴史地名大系
- 宮崎県:東臼杵郡椎葉村川口村[現]椎葉村大河内(おおかわうち) 川ノ口・入子蒔(いれこまき)小崎(こざき)村の南西の山腹に位置し、小崎川の最…
御守 (おまもり)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 災難を逃れるために身につけるもの。社寺で出す護符,御札等を守袋等に入れた懸守(かけまもり)と子どもの産着(うぶぎ)の背中に色糸の縫飾をする…
岡太神社おかたじんじや
- 日本歴史地名大系
- 兵庫県:西宮市小松村岡太神社[現]西宮市小松南町二丁目阪神武庫川(むこがわ)駅北西方、旧中国街道南傍に鎮座。旧県社。近世には小松(こまつ)…
ち‐まき【粽・茅巻】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 「ち(茅)まき(巻)」の意で、古く茅(ちがや)の葉で巻いたところからいう ) 笹やまこもで、もち米・うるち米の粉を巻き、長円錐形に…
笹野彫り ささのぼり
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 郷土玩具(がんぐ)。山形県米沢(よねざわ)市笹野千手観音の縁日(1月17日)に売られる縁起物。サワグルミ、コシアブラなど、白肌の木の丸棒を先端から…
柱本村はしらもとむら
- 日本歴史地名大系
- 和歌山県:橋本市柱本村[現]橋本市柱本河内国との境、紀見(きみ)峠の麓にある。高野街道に沿って家や茶店が並び、慶安元年(一六四八)には伝馬…
平田村ひらたむら
- 日本歴史地名大系
- 京都府:八幡市八幡惣町平田村[現]八幡市八幡平田馬場(ばば)町の半町東に位置する。近世初期の八幡宮境内古図(「石清水八幡宮史料叢書」所収)…
神田神社かんだじんじや
- 日本歴史地名大系
- 広島県:御調郡御調町市村神田神社[現]御調町市 僧堂御調川北岸の僧堂(そうどう)に鎮座。祭神は須佐之男大神・櫛稲田比売命・大名牟遅命・少毘古…
櫟原神社いちはらじんじや
- 日本歴史地名大系
- 富山県:滑川市滑川町神明町櫟原神社[現]滑川市神明町旧北陸街道の北側に鎮座する。祭神は素盞嗚命。旧県社。「延喜式」神名帳にみえる新川(にい…
魔除け まよけ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 外部から襲ってくる魔物を退散させること。もっとも一般的な方法は、家の門口(かどぐち)に神仏の御札(おふだ)を掲げることである。そのほか各地に多…
ち‐の‐わ【茅輪】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 茅(ちがや)または藁(わら)をたばねてつくった大きな輪。六月祓(みなつきばら)えの病気・厄よけのまじないとして鳥居などにかけ、人々にく…
神争い伝説 かみあらそいでんせつ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 2柱の神が争ったという伝説。『日光山名跡志』には日光山と赤城(あかぎ)山の争いを伝える。赤城明神が大むかでに化して雲に乗り、大蛇と化した日光権…
石花村いしげむら
- 日本歴史地名大系
- 新潟県:佐渡郡相川町石花村[現]相川町石花南は石花川を挟んで北片辺(きたかたべ)村、北は後尾(うしろお)村、背後東側は、通称マトネ峠を境に…
楽々福神社ささふくじんじや
- 日本歴史地名大系
- 鳥取県:日野郡溝口町宮原村楽々福神社[現]溝口町宮原宮(みや)ノ上(かみ)に鎮座する。旧郷社。主祭神は大日本根子彦太瓊尊(孝霊天皇)・細比…
黒石寺こくせきじ
- 日本歴史地名大系
- 岩手県:水沢市黒石村黒石寺[現]水沢市黒石町山内(やまうち)川沿いの山峡の集落山内の丘陵に南面して建ち、くろいしでらともよぶ。妙見山と号し…
素盞雄神社すさのおじんじや
- 日本歴史地名大系
- 東京都:荒川区小塚原町素盞雄神社[現]荒川区南千住六丁目国道四号(日光街道)西側にある。祭神は素盞雄命・事代主命。旧郷社。江戸時代には飛鳥…
白山神社はくさんじんじや
- 日本歴史地名大系
- 宮城県:仙台市仙台城下木ノ下白山神社[現]仙台市木ノ下三丁目陸奥国分寺の北東に鎮座する。伊邪那岐神・伊邪那美神・菊理比神を祀り、旧郷社。天…
厄病神 (やくびょうがみ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 疫病や災厄をもたらすという神。行疫神,疫病神,疱瘡神なども同種の神である。疫病(エヤミ,トキノケと称した)などの災厄は古くは神のたたりや不…
将来
- ポケットプログレッシブ仏和・和仏辞典 第3版(和仏の部)
- avenir [男], futur [男]将来は|dans l'avenir将来を占う|prévoir l'avenir将来のことを少しは考えなきゃ|Tu devrais penser un peu �…
しょうらい 将来
- 小学館 和伊中辞典 2版
- futuro(男),avvenire(男) ◇将来の 将来の しょうらいの futuro ¶将来に|in futuro/in avvenire/(いつか)un giorno ¶将来の大統領|il futuro pr…
将来 しょうらい
- 日中辞典 第3版
- 1〔これから先〕将来jiānglái,未来wèilái,前途qiántú.~将来はプロチームに入りたいと思っています|…