精選版 日本国語大辞典 「しみったれ」の意味・読み・例文・類語
しみっ‐たれ
〘名〙 (「しみたれ」の変化した語)
① (形動) けちくさいこと。けちけちしているさま。また、その人。吝嗇(りんしょく)。しみたれ。
※洒落本・青楼五雁金(1788)三「アノしみったれをつき出してしまやア」
② (形動) 姿や形、また内容のみすぼらしいこと。安っぽくて見ばえのしないこと。いくじのないこと。また、そのさま。あるいは、そのような人。しみたれ。
※洒落本・狐竇這入(1802)五「おいらが、しみったれでくるもんだから、そふいふも尤(もっとも)だ」
③ (形動) 貧しいこと。また、そのさま。貧しい人。貧乏人。しみたれ。
※人情本・祝井風呂時雨傘(1838)一回「此方の娘の貧乏(シミッタレ)な所を見込んで、欲しがるのだ」
※洒落本・辰巳婦言(1798)四つ明の部「おそらく醜女。彼俗に云しみったれだらふ」
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