デジタル大辞泉 「我が輩」の意味・読み・例文・類語 わが‐はい【我が輩/×吾が輩】 [代]一人称の人代名詞。男性が用いる。1 おれさま。わし。余。尊大の気持ちを含めていう。「―にまかせておけ」「今―も此国に生れて日本人の名あり」〈福沢・学問のすゝめ〉2 われわれ。われら。「―常に阿蘭陀オランダ人に朝夕してすら、容易に納得しがたし」〈蘭学事始〉[類語]我・吾人・余・それがし・自分・私わたくし・わたし・僕・俺おれ・わし・手前・小生・愚生・あたくし・あたし・あたい・あっし・妾わらわ・あちき・内・俺等おいら・おら・当方・此方こちら・こっち・こちとら・てめえ・愚・愚輩・拙者・身共・某・不肖ふしょう・迂生うせい わが‐ともがら【我が▽輩】 自分たちの仲間。また、わたしたち。われわれ。一人称の人代名詞のようにも用いられる。「これらは愚俗の言葉にて―はとらず」〈読・雨月・菊花の約〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「我が輩」の意味・読み・例文・類語 わ‐が‐はい【我輩・吾輩】 〘 代名詞詞 〙 自称。① 「われわれ(我我)」の意で男性が用いた。われら。[初出の実例]「自占とは我と我はいがほどの分けんがさうと云事ぞ」(出典:漢書列伝綿景抄(1467頃)淮南衡山済北第一四)② ①から転じて、単数に用いる。われ。私。余。[初出の実例]「空乏困迫の我輩(ワガハイ)たりとも往時(いにしへ)の我輩(ワガハイ)にあらず」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三) わが【我が】 輩(ともがら) われわれの仲間。自分たち。自称代名詞のようにも用いる。われら。[初出の実例]「我輩(ワガトモガラ)はかかる事もなさずと答えて」(出典:授業編(1783)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例