くらくら(読み)クラクラ

デジタル大辞泉 「くらくら」の意味・読み・例文・類語

くら‐くら

[副](スル)
めまいがして倒れそうになるさま。ぐらぐら。「頭がくらくら(と)する」
湯などが沸きたつさま。ぐらぐら。
「炉に掛けた鉄瓶の湯は―沸き立っていた」〈藤村
怒りや嫉妬などで心の中が燃え立つようなさま。
彼女の―と嫉妬に燃えた眼の前に」〈広津和郎風雨強かるべし〉
[類語]ぐらりとぐらぐらぐらっとゆらゆらめまい立ちくらみ眩暈げんうん目がくらむ目が回るくらっとくらりぐらりふらふらよろよろよたよたぐらつくふらつくふらっと

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精選版 日本国語大辞典 「くらくら」の意味・読み・例文・類語

くら‐くら

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. めまいのするさまを表わす語。ぐらぐら。
    1. [初出の実例]「めがくらくらとする金を惜む心あってめくるめき」(出典:玉塵抄(1563)三一)
  3. 湯などの沸きたぎるさまを表わす語。ぐらぐら。
    1. [初出の実例]「湯をくらくらとかへらかいて」(出典:史記抄(1477)一九)
  4. 怒りや嫉妬などで、心中の燃えたつようなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「嬉しいやら口惜しゐやら、爰らがくらくら燃へます、と白き胸突き出して見せるは好もし」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)四)

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