さくい

精選版 日本国語大辞典 「さくい」の意味・読み・例文・類語

さく・い

〘形口〙
性質が淡泊である。気さくである。あっさりしている。〔日葡辞書(1603‐04)〕
滑稽本浮世床(1813‐23)初「『親子ながら仕合といふのだの』『どうもさくくて能(いひ)』」
② もろい。こわれやすい。裂けやすい。
※玉塵抄(1563)九「其の土はなにとある土がねばいさくうしるもなうてばらりとした壌(ばららけり)(うごもてり)とこんもりとしたことぞ」
③ 金などの乏しいさまをいう隠語
世相(1946)〈織田作之助〉四「『だめだ。今夜は生憎ギラがサクイんだ』 ギラとは金、サクイとは乏しい」

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デジタル大辞泉 「さくい」の意味・読み・例文・類語

さく・い

[形]
性質があっさりしている。気さくである。
「なかなか人好きのする風で談話はなしをさしても…―・くて面白い」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉
材質が粘りけがなく、壊れやすい。もろい。〈日葡
[類語]あっさり淡泊さっぱりからっとさばさば気さく明朗陽気明るい朗らか瀟洒しょうしゃ清楚楚楚垢抜け灰汁あく抜け洗練こざっぱりすっきりさらり洒落る小洒落た垢抜けるさばけるスマートシック

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普及版 字通 「さくい」の読み・字形・画数・意味

意】さくい

色。

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