さざめく

大辞林 第三版の解説

さざめく

( 動五[四] )
〔古くは「ざざめく」で、「ざざ」は擬声語〕
大声をあげて騒ぐ。にぎやかに話す。ざわめく。さんざめく。 「笑い-・く」
ざわざわと音を立てる。ざわめく。 「林が風に-・く」

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デジタル大辞泉の解説

さざ‐め・く

[動カ五(四)]
ざわざわと音をたてる。大勢の人が、にぎやかに音や声を立てて騒ぐ。ざわつく。さんざめく。「弦歌―・く巷(ちまた)」「笑い―・く」
時を得て華やかに暮らす。時めく。
「春の宵の一刻を千金と、―・き暮らしてこそ」〈漱石草枕

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精選版 日本国語大辞典の解説

さざ‐め・く

〘自カ五(四)〙 (「めく」は接尾語。「ざざめく」とも) 騒々しく音をたてる。ざわめく。
① ざわざわと音をたてる。にぎやかに音をたてる。
※太平記(14C後)四「冠珮(くゎんばい)(サザメイテ)堂上堂下如再開花
※御伽草子・唐糸草子(室町末)「八百八つのみす簾(すだれ)の几帳もざざめいて」
② 大勢でよろこんだり、にぎやかに話をしたりして、あたりががやがやする。ざんざめく。
※落窪(10C後)一「御乳母かの殿なりける人を知りたりけるを、よろこび給ひて、ささめき騒ぎ給ひて」
※平家(13C前)七「つねの御所のかた、よにさわがしうざざめきあひて」
③ はなやかに時めく。はなやぐ。
※九州問答(1376)「晩唐のざざめきたる詩にも劣り侍るにや」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉六「金屏を背に、銀燭を前に、春の宵の一刻を千金と、さざめき暮らしてこそ然るべき此装と」
④ 胸さわぎがする。ささめく
※婉という女(1960)〈大原富枝〉四「腹を立てるそのことに、何か心のさざめくような愉しさがあることに、わたくしは当惑していた」
[語誌]→「ささめく」の語誌

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