叫ぶ(読み)サケブ

デジタル大辞泉 「叫ぶ」の意味・読み・例文・類語

さけ・ぶ【叫ぶ】

[動バ五(四)]
大声を発する。大声で言う。「助けを求めて―・ぶ」「万歳を―・ぶ」
世間に対して強く訴える。強く主張する。「無実を―・ぶ」「政治改革が―・ばれる」「核兵器廃絶を―・び続ける」
[可能]さけべる
[類語](1怒鳴る喚く張り上げる騒ぐはしゃぐぞめ喚き散らす喚き立てるがなるがなり立てるざわめくざわつくさざめくさんざめくざわざわするどよめくがやがやわいわいわあわあきゃあきゃあぎゃあぎゃあざわざわ2主張力説強調強弁こじつけ我田引水牽強付会事寄せる

おら・ぶ【叫ぶ】

[動バ四]大声で叫ぶ。また、大声で泣き叫ぶ。
菟原壮士うなひをとこ天仰あめあふぎ叫び―・びつちを踏み」〈・一八〇九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「叫ぶ」の意味・読み・例文・類語

さけ・ぶ【叫・号】

  1. 〘 自動詞 バ五(四) 〙
  2. 大声で言う。大きな声を発する。特に、助けを求めたり、何かを訴えたりする場合についていう。
    1. [初出の実例]「二田塩、仍ち、大刀を抜きて其の宍を刺し挙げて叱咤(たけ)ひ啼叫(サケヒ)て始(いまし)斬りつ」(出典日本書紀(720)大化五年三月(北野本訓))
    2. 「助けよや、猫また、よやよやとさけべば」(出典:徒然草(1331頃)八九)
  3. 雨や風などがはげしい音をたてる。
    1. [初出の実例]「寒雨蕭々時に過ぎ凍風烈々地に吼(サケ)び」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一)
  4. ( 比喩的に ) 世間に対して、ある事柄についての考え、意見を強く主張する。

おら・ぶ【叫・号】

  1. 〘 自動詞 バ四段活用 〙 声の限り叫ぶ。大声で泣き叫ぶ。啼哭(ていこく)する。
    1. [初出の実例]「時に大鷦鷯尊、標擗(みむねをう)ち叱(オラビ)(な)いたまふ」(出典:日本書紀(720)仁徳即位前(前田本訓))

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