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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ドイツの彫刻家。ベルリンに生まれる。王宮彫刻工房でタッサールトAntoon Tassaertに学ぶが、初期の制作は銅版画であった。カトリックのユダヤ女性と結婚するためローマに逃れ、同地で彫刻家カノーバを知り啓発される。1787年ベルリンに帰り、88年タッサールトの後を継いで王宮彫刻工房の指導者となる。写実の生動感を取り入れた古典主義の代表者として、ブランデンブルク門上の『四頭馬車を駆る勝利の女神像』をはじめ王宮関係の建築装飾、記念碑、王侯貴族の肖像彫刻を制作。1815年以降ベルリン美術学校の校長を務め、ベルリンに没。なお、息子ウィルヘルムWilhelm von Schadow(1789―1862)はローマのナザレ派に加わった画家。ベルリン生まれ。1826年デュッセルドルフ美術学校長となり、同地の画派の基を築いた。
[野村太郎]
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