ハーグ条約(読み)ハーグじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーグ条約」の意味・わかりやすい解説

ハーグ条約
ハーグじょうやく

(1) 正式名称「航空機の不法な奪取防止に関する条約」Convention for the Suppression of Unlawful Seizure of Aircraft。ハイジャック防止条約とも略される。航空機の不法な奪取(ハイジャック)を行なった者の処罰を目的として 1970年にオランダハーグで採択され,翌 1971年10月14日発効した。裁判権に関しては,航空機の登録国,航空機が賃貸された賃貸人の本国,航空機が容疑者を乗せたまま着陸した国が指定され,容疑者の身柄を抑留している国家は,これらの 3国に容疑者を引き渡すか,自国で処罰するかの義務を負う。そのほか,締約国間の相互援助,紛争の解決などについても規定している。2014年現在,日本を含む 185ヵ国が批准。(→ハイジャック関係法
(2) →国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約

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