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アベノミクス あべのみくす

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知恵蔵2015の解説

アベノミクス

2012年12月に誕生した安倍晋三内閣経済政策エコノミクスとかけ合わせた造語で、レーガノミクス(1980年代・米レーガン政権の自由主義経済政策)にちなむ。「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という「3本の矢」で、長期のデフレを脱却し、名目経済成長率3%を目指す。
「財政出動」の対策規模は総額20兆円(内13年度補正予算案13.1兆円)で、公共事業が主体となる。東日本大震災からの復興促進・防災体制の強化を軸に、老朽化した道路や橋の再築・修復、学校の耐震補強などが対象。世界金融危機(08年)後では、麻生内閣による「経済危機対策」(09年4月)の補正予算14.7兆円以来の規模となる。
「金融緩和」はインフレターゲット(物価上昇率の目標)を2%に設定。日本銀行(日銀)とは積極的な通貨供給を前提としたアコード(政策協定)が検討されているが、日銀の独立性を損ねるという指摘もある。インフレと連動する円安の流れで、日本のGDP(国内総生産)の約13%を占める、電機・自動車など輸出型産業の再生も図りたい模様。
「成長戦略」は研究開発イノベーション創出促進、省エネルギー再生可能エネルギー投資の促進、新ビジネスへのチャレンジなどを骨子としているが、現時点(13年1月)では重点分野が定まっていない。13年6月までに、有識者からなる産業競争力会議(日本経済再生本部に設置)が絞りこむ予定で、環太平洋経済連携協定(TPP)への対応も注目される。
緊縮財政下の再分配を重視した民主党の政策から一転、産業界には期待の声が高まっているが、ばらまきによる「財政出動」や「金融緩和」は一時的なカンフル剤に過ぎず、借金増による財政規律の崩壊も心配される。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2013年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アベノミクス

2012年末に発足した安倍政権が進める経済政策。「デフレからの脱却」を掲げ、(1)日本銀行による大規模な金融緩和(2)政府による機動的な財政出動(3)規制緩和などを通じた成長戦略――の「3本の矢」からなる。

(2016-07-06 朝日新聞 朝刊 神戸・1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

あべノミクス【アベノミクス】

《第96代内閣総理大臣安倍晋三の名字とエコノミクスを合わせた造語。「安倍ノミクス」「アベノミックス」とも》平成24年(2012)12月に第二次内閣を発足させた自由民主党安倍晋三が掲げた経済政策の通称。大胆な金融政策・機動的な財政政策民間投資を喚起する成長戦略を「3本の矢」と呼び、日本経済の再生を目指す。金融政策では、デフレ脱却のため日本銀行と連携してインフレターゲットを設定し、その達成まで日銀が建設国債を引き受ける量的緩和によって市場に資金を供給し、物価の上昇を促す。財政政策では、過去最大級の補正予算を編成。公共事業の拡大などにより需要の創出を狙う。さらに、内閣に設置した日本経済再生本部・産業競争力会議を中心に積極的な成長戦略を策定し、持続的な経済成長を目指す、というもの。総選挙中の平成24年11月に自民党総裁として日銀による建設国債の買い取りに言及したことから市場では期待が先行し、円安・株高が急速に進行した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アベノミクス
あべのみくす

2012年(平成24)12月に発足した第二次安倍晋三(あべしんぞう)内閣が推進する経済政策の通称。デフレと円高からの脱却、名目3%以上の経済成長の達成などを目標に、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の三つを基本方針として掲げており、これらを「3本の矢」と表現している。なかでも重視しているのが「大胆な金融政策」であり、徹底した金融緩和を進めれば景気浮揚の起爆剤になるという考え方をベースにしている。具体的には、日本銀行が2%のインフレ目標を掲げて通貨発行量の拡大など金融緩和を持続的に推進し、これにより円安に導き、輸出企業をはじめとする企業の経済活動を刺激して企業業績回復により税収増を図っていくというものである。内閣官房参与として安倍首相の政策判断に大きな影響力を与えているアメリカ、エール大学名誉教授の浜田宏一(こういち)(1936― )の考え方が色濃く反映されている。
 なおアベノミクスという言葉は、「安倍」と「エコノミクス」を組み合わせた造語。1980年代、アメリカ大統領レーガンは財政支出削減、大規模な減税を軸とする景気浮揚政策を推進したが、その政策が「レーガノミクス」と名づけられていたことに倣ったものである。[編集部]

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