ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォリック(伯)」の意味・わかりやすい解説
ウォリック(伯)
ウォリック[はく]
Warwick, Richard Neville, 1st Earl of
[没]1471.4.14. バーネット
イギリスの貴族。ソールズベリー伯の子であったが,1449年結婚によってウォリック伯となり広大な領地を獲得した。バラ戦争中の 1455年5月ヨーク派にくみしてランカスター派を破り,フランス沿岸のイギリス領カレーの軍司令官に任じられ,1460年そこからイングランドに進出してランカスター朝のヘンリー6世を破り捕虜とした。1461年ヨーク公エドワードを奉じてロンドンに入城,エドワード4世として即位させ,さらにランカスター派を追って決定的な勝利を収めた。のち国王と対立し,1470年フランスに逃れてヘンリー6世の妻マーガレットと和解してイングランドに攻め入り,エドワードを追放してヘンリーを復位させた。そのため「国王製造人」の異名を得た。しかし翌 1471年北イングランドに再上陸したエドワード軍とバーネットで会戦,戦死した。
ウォリック(伯)
ウォリック[はく]
Warwick, Robert Rich, 2nd Earl of
[没]1658.4.19. ロンドン
イギリスの植民地行政家,提督。リッチ家ウォリック伯の第2代。清教徒で早くから植民活動に情熱を注ぎ,北アメリカのバージニア会社,ニューイングランド会社創立に関与,1628年マサチューセッツ湾開発の特許を得る。 42年長期議会により海軍司令長官に任じられ,清教徒革命中,海軍を議会側につかせた。
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