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エイ エイ A/a

4件 の用語解説(エイの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

エイ(A/a)

エー

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百科事典マイペディアの解説

エイ

エイ目の魚の総称。サカタザメ科トビエイ科シビレエイ科ウチワザメ科ガンギエイ科,イトマキエイ科など世界に約350種,日本近海には50種余りがいる。鰓孔は体の下面に開き,胸びれは大きく水平に広がって頭側と癒合する。
→関連項目ギンザメ

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栄養・生化学辞典の解説

エイ

 トビエイ[Myliobatis tobijei],アカエイ(red stingray,whip ray)[Dasyatis akajei]など.軟骨魚類の一つ.食用,加工用に使われる.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エイ
えい /
guitarfishesraysskates

軟骨魚綱エイ目Rajiformesの魚類の総称。軟骨魚類のなかでは5対以上の鰓孔(さいこう)をもつことで、サメ類とともに板鰓(ばんさい)類という一分類群を形成するが、鰓孔が体の腹面にあること、目の上部眼瞼(がんけん)が眼球と接続していることなどの特徴でサメ類とは区別される。そのほか、エイ類の一般的特徴としては、体が背腹方向に縦圧されて平たいこと、口と鼻孔(びこう)が頭部腹面に、目と噴水孔が背面にあること、胸びれが大きく側方に張り出し、さらにその前部は頭部側面に接続すること、尾部の発達が悪く、背びれや尾びれが小さいか、あるいは退化して1本から数本の毒針を有すること、鱗(うろこ)が退化傾向にあり、多くの種であまり発達しないことなどがある。エイ類は世界で300~350種、日本近海では約50種が認められている。[仲谷一宏]

分類・分布

エイ類の分類体系は混乱しており、したがって科の数も研究者によってさまざまである。日本近海産のエイ類は日本魚類学会編の『日本産魚名大辞典』(1981)によると以下の7科が認められている。サカタザメ科Rhinobatidaeはギターフィッシュguitarfishesとよばれ、エイ類のなかではもっともサメ形の体形に近く、遊泳方法もサメとほぼ同様で、和名も「○○ザメ」と語尾にサメをつけてよばれるものが多い。尾部がよく発達し、体の鱗もよく発達する。科の学名は「皮膚がざらざらしたエイ」の意味である。日本近海にはシノノメサカタザメRhina ancylostomaなど3属4種が分布する。ウチワザメ科Platyrhinidaeはソーンバックレイthornback raysとよばれ、科名は「皮膚がざらざらした幅の広いエイ」の意味。鱗が発達し、胸びれが丸く側方に張り出し、尾部の発達はサカタザメ類と比較すると弱いのが特徴である。サカタザメ類と後述のガンギエイ類の中間的な形態をしている。この科には日本近海にはウチワザメPlatyrhina sinensis1種が知られる。シビレエイ科Torpedinidaeはエレクトリックレイelectric raysとよばれ、文字どおり大きな発電器官を目の後方にもち、危険を感じたときなどに放電する。日本近海にはヤマトシビレエイTorpedo tokionisなど3属4種が分布する。ガンギエイ科Rajidaeはスケートskatesとよばれ、胸びれが側方によく発達するが尾部は弱く、背びれや尾びれが小さい。ガンギエイ類は温帯から寒帯の海域におもに分布し、エイ類中もっとも冷水性が強い。またエイ類中もっとも種類が多く、日本近海にはソコガンギエイBathyraja isotrachysなど3属26種が分布する。アカエイ科Dasyatidaeはスティングレイsting raysとよばれ、尾部がむち状で背びれがなく、そのかわりに1本から数本の毒針をもち、なかには尾びれをもつものもある。温熱帯海域に分布し、大部分の種は沿岸浅海底生性であるが、外洋表層域に適応した種もある。日本近海にはヤッコエイDasyatis kuhliiなど4属13種が知られる。トビエイ科Myliobatidaeはイーグルレイeagle raysとよばれ、胸びれが前進して体の最前部に達し、可動的な吻(ふん)端を形成すること、小さな背びれがあるが尾びれはなく、尾部がむち状であることなどの特徴をもつ。吻端に突出した胸びれは遊泳や摂餌(せつじ)のときにさまざまに形を変化させ有効な機能を果たす。科名は「石臼(いしうす)状の歯をもったエイ」の意味で、特徴的な歯の形に由来する。日本近海には、マダラトビエイAetobatus narinariなど4属4種が認められている。イトマキエイ科Mobulidaeはデビルレイdevil raysとよばれ、トビエイ科に比べ胸びれがさらに前方に張り出し、体の前端で1対の頭鰭(とうき)cephalic finとなり、角(つの)状に突出する。熱帯海域が主要分布域で、日本近海にはオニイトマキエイManta birostrisなど2属3種が分布する。エイ類はもともとが底生性であるが、イトマキエイ類は表層域へと分布を拡大したグループで、きわめて大形になる。最大種はオニイトマキエイで体幅8メートル、体重3トンにもなり、マンタMantaの名は「毛布」の意味である。
 次に、興味深いエイの例をいくつかあげる。ごく近年まで魚類学においてはエイ類の鰓孔はすべて5対というのが常識であった。ところが1980年に南アフリカ南岸に6対の鰓孔をもったエイが打ち上げられた。このエイは研究の結果正常な個体であることがわかり、魚類学の既成概念を打ち破ることとなった。このエイはヘクサトリゴン属Hexatrygon(6対の鰓孔をもったアカエイの意)と命名された。なお、84年には沖縄舟状海盆から同属の6鰓孔のエイが報告された。また、エイ類は大部分が海産で、ごく一部の種が川を上り汽水や淡水域に侵入するが、純淡水でなければ生存できないエイが南アメリカに生息している。これはポタモトリゴン科Potamotrygonidaeのエイで、塩類排出のための器官が大いに退縮してしまっている。近年、観賞用として輸入されている。[仲谷一宏]

生殖

雄は腹びれ内縁に腹びれの変形物である1対の交尾器をもち、体内受精をする。エイ類には卵生と卵胎生とがあり、前者はガンギエイ科にみられ、四角形の卵殻卵を産む。一方、卵胎生はアカエイ科などのエイ類にみられ、仔魚(しぎょ)を産む。この場合、自分の卵黄を使い果たすと、母体の輸卵管壁から伸びた繊維状の組織を通して母体の血液から栄養物質の供給を受ける。サメ類にみられるような胎盤をもった胎生は発達しない。[仲谷一宏]

利用

産業的に重要なものはガンギエイ科とアカエイ科のエイで、トロールや延縄(はえなわ)で大量に漁獲され、練り製品の原料、塩干品、生鮮魚として利用される。ほかはあまりまとまってとれないので産業的には重要でない。[仲谷一宏]

民俗

昔、航海する舟が見知らぬ島に上陸すると、京の都のように広大なアカエイの背中であったという「アカエイの京」という説話があるが、エイの仲間には体長が数メートル、重さが2トンを超える巨大なものがいて、悪魔の魚と恐れられている。また九州地方では、竜巻の漏斗雲(ろうとぐも)が遠くから見るとエイの尾のように見えるところから、竜巻のことを「エイのうお」という。大阪市浪速(なにわ)区の広田神社や、神戸市長田(ながた)区の長田神社の境内社(けいだいしゃ)には、痔(じ)病にきくというアカエイの図柄の絵馬が奉納される。[矢野憲一]

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