デジタル大辞泉 「エリンギ」の意味・読み・例文・類語 エリンギ(〈ラテン〉eryngii) ヒラタケ科のキノコ。南ヨーロッパ原産で、セリ科植物エリンギウムの根に寄生する。白く太い柄は歯ごたえが良く、食用とされる。[類語]茸きのこ・松茸・椎茸・榎茸・舞茸・湿地・初茸・松露・滑子なめこ・マッシュルーム・シャンピニョン・木耳きくらげ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
食の医学館 「エリンギ」の解説 エリンギ 《栄養と働き&調理のポイント》 イタリア産のキノコで、わが国では1993年に台湾より導入され、栽培化がはじまった比較的新しいキノコです。国産品は「アワビタケ」とも呼ばれています。 ○栄養成分としての働き 最近の研究では、脂肪のとりすぎによる肝障害の予防やダイエットにバツグンの効果を発揮することがわかりました。 エリンギに豊富に含まれる食物繊維が腸内の脂肪やコレステロールを吸着して、肝臓での脂肪沈着を抑制するのです。もちろん、便秘(べんぴ)・整腸にも役立ちます。 また、カリウムの含有量はキノコ類では上位。ナトリウムの排泄(はいせつ)をうながし、高血圧症予防に有効です。 食材としては、和・洋・中華などどんな料理にも合いますし、焼いても揚げてもおいしく食べられます。時間をかけて煮込む料理でも型くずれせず、うまみをだしてくれる食材でもあります。 ソテーにしたり、てんぷら、パスタの具、炒(た)き込みご飯、鍋ものなど、いろいろと利用できます。手でさいて網焼きで焼いてもいいでしょう。マツタケに似たコリコリとした歯ごたえが魅力です。香りもよく、日持ちするのが特徴です。 熱を加えても効果は失われないので、安心して調理ができます。 出典 小学館食の医学館について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「エリンギ」の意味・わかりやすい解説 エリンギえりんぎ[学] Pleurotus eryngii 担子菌類、マツタケ目(ハラタケ目)ヒラタケ科の食用キノコ。和名のエリンギは学名に由来する。地中海沿岸から中央アジアを原産とし、現在では台湾、中国、日本でも広く栽培される。イタリア料理やフランス料理では古くから使われてきたが、ほかの既存種とは異なる柄の太い姿形、歯ごたえのある食感から和風料理の食材としても好まれる。栄養面ではヒラタケ、マイタケなどと同様に低カロリーで、ビタミンB群やD、食物繊維を多く含む。[編集部] エリンギ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「エリンギ」の意味・わかりやすい解説 エリンギ 担子菌類ヒラタケ科のキノコ。ヨーロッパ原産だが,最近は日本でも愛知県や静岡県,長野県などで栽培されるようになり,市場に出回るようになった。傘は白っぽい褐色で茎に比べて小さく,茎は白くて太い。しっかりした肉質で,ビタミンB1や食物繊維が多く含まれている。バターソテーなどにするとシコシコとした歯ごたえがある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報