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オネガ湖 オネガこozero Onezhskoe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オネガ湖
オネガこ
ozero Onezhskoe

ロシア北西部にある湖。カレリア共和国の南部に位置し,南はレニングラード州ボログダ州に囲まれる。面積 9720km2。周囲 1600km。最大水深 116m。構造盆地湖であるが,氷食作用の影響が大きく,湖岸線は複雑に屈曲し,特に北岸には北西-南東方向に延びる細長い半島と入江が入り組んでいる。南西部からスビリ川が流出し,西にあるラドガ湖に注ぎ,ネバ川となってバルト海フィンランド湾に注ぐ。11月下旬から翌年にかけて結氷するが,近年は全面凍結しない冬もある。航行,木材流送に利用され,漁業が行なわれる。南岸に沿ってボルガ=バルト水路の一部をなす運河が建設され,また北岸のポベネツからは白海と結ぶ白海=バルト海運河が開け,ロシアの水上交通に重要な役割をもつ湖となっている。湖中にあるキジ島には古い木造建築が保存されており,博物館として利用されている。沿岸主要都市は西岸のペトロザボーツクコンドポガ,北岸のメドベジエゴルスク。

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デジタル大辞泉の解説

オネガ‐こ【オネガ湖】

Onezhskoe ozeroОнежское озеро》ロシア連邦北西部、カレリア共和国にある湖。北はビゴゼロ湖を通り白海と、西はラドガ湖を通りバルト海と運河で結ばれる。面積9890平方キロメートル。西岸にカレリア自治共和国の首都ペトロザボーツクがあるほか、世界遺産の木造教会建築群で知られるキジ島が浮かぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オネガ湖
おねがこ
Онежское Озеро Onezhskoe Ozero

ロシア連邦北西部、カレリア共和国にある淡水湖。英語名Lake Onega。面積約9890平方キロメートル、長さ245キロメートル、最大幅91キロメートル。サンクト・ペテルブルグ北方に広がるラドガ湖に次いでヨーロッパ第二の湖。北岸は氷食地形の影響で屈曲が著しく断崖(だんがい)が多いのに対し、南、東、西の三方の岸は砂丘と低平な湿原となっている。構造性の湖で、最深部(127メートル)の位置は湖盆の北西部にある。6~8月は水位が高く、3~4月は水位が低く、水位変動は最大190センチメートルに達する。夏季の水温は中央部で20~24℃、湖面の氷結は11月に沿岸部から始まり、1月末までかかる。解氷は4月に南部から始まり、5月中旬までかかる。ビテグラ川、ボドラ川など58の河川が流入し、スビリ川が流出して西方のラドガ湖に注ぐ。湖はバルト海―ボルガ川を結ぶ水上交通路の幹線で、南岸に沿ってオネガ運河、北岸には白海バルト海運河がある。主要港は西岸のペトロザボーツク。ウグイ、カワカマス(シチュカ)、サケなどの漁獲がある。[津沢正晴]

世界遺産の登録

オネガ湖に浮かぶ島々の一つキジ島には、16世紀に建てられたといわれる木造教会(18世紀に再建)をはじめ、ロシア全土から移築された木造建築があり、それらが1990年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「キジ島の木造教会」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。[編集部]

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