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ロシア連邦北西部、カレリア共和国にある淡水湖。英語名Lake Onega。面積約9890平方キロメートル、長さ245キロメートル、最大幅91キロメートル。サンクト・ペテルブルグ北方に広がるラドガ湖に次いでヨーロッパ第二の湖。北岸は氷食地形の影響で屈曲が著しく断崖(だんがい)が多いのに対し、南、東、西の三方の岸は砂丘と低平な湿原となっている。構造性の湖で、最深部(127メートル)の位置は湖盆の北西部にある。6~8月は水位が高く、3~4月は水位が低く、水位変動は最大190センチメートルに達する。夏季の水温は中央部で20~24℃、湖面の氷結は11月に沿岸部から始まり、1月末までかかる。解氷は4月に南部から始まり、5月中旬までかかる。ビテグラ川、ボドラ川など58の河川が流入し、スビリ川が流出して西方のラドガ湖に注ぐ。湖はバルト海―ボルガ川を結ぶ水上交通路の幹線で、南岸に沿ってオネガ運河、北岸には白海バルト海運河がある。主要港は西岸のペトロザボーツク。ウグイ、カワカマス(シチュカ)、サケなどの漁獲がある。
[津沢正晴]
オネガ湖に浮かぶ島々の一つキジ島には、16世紀に建てられたといわれる木造教会(18世紀に再建)をはじめ、ロシア全土から移築された木造建築があり、それらが1990年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「キジ島の木造教会」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。
[編集部]
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…スカンジナビア,フィンランド,北ロシアに広く分布する,中石器時代の岩面画の総称。1848年に北ロシアのオネガ湖畔で発見されたのが最初で,その後1880年に北スウェーデンで,20世紀に入ってからノルウェー各地で続々と発見された。これらは,前6千年紀から前2千年紀中ごろにかけて狩猟・漁労民によって刻まれた北部グループ(北部・中部ノルウェー,フィンランド,北ロシア,シベリア)と,前2千年紀から紀元前後にかけてすでに青銅器を所有していた農耕・牧畜民の制作にかかる南部グループ(スウェーデン)に分けられる。…
※「オネガ湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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