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オビエド オビエドOviedo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オビエド
Oviedo

スペイン北部,アストゥリアス自治州の州都,アストゥリアス県の県都。サンタンデルの西約 170km,カンタブリカ山脈北麓に位置する。8世紀に建設された修道院を中心に発達し,810年アストゥリアス王国の首都となった。中世にムーア人に征服されなかった数少ない都市の一つ。 1809年ナポレオン軍に略奪され,1936~39年のスペイン内乱では労働者が蜂起,フランコ軍に徹底的に破壊されたが,大聖堂 (1388) や修道院 (1493) など多くの歴史的建築物は現存している。近郊で産出する石炭と鉄鉱石による鉱工業や農業の中心地。 1604年創立のオビエド大学がある。また,近郊に残るアストゥリアス王国時代の三つの聖堂は,1985年世界遺産の文化遺産に登録された。人口 19万 4919 (1991推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

オビエド(Oviedo)

スペイン北西部の都市。8世紀初頭、イスラム勢力に抵抗するキリスト教徒の築いたアストゥリアス王国の首都となる。多くの聖堂や修道院が建てられ、レコンキスタ(国土回復運動)の発祥の地となった。郊外に残る三つの教会は1985年に世界遺産(文化遺産)に登録された。1998年にはさらに三つの建造物が追加され、名称は「オビエド歴史地区とアストゥリアス王国の建造物群」となった。

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百科事典マイペディアの解説

オビエド

スペイン北西部,アストゥリアス自治州の州都。付近に石炭に加え鉄鉱山があり,鉄鋼・化学・繊維・醸造・セメント工業が行われる。8世紀に創建され,10世紀までアストゥリアス王国の首都であった。

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世界大百科事典 第2版の解説

オビエド【Oviedo】

スペイン北西部,アストゥリアス地方の同名県の県都。9世紀初めから10世紀初めまでアストゥリアス王国の首都であった。人口18万4473(1981)。石炭・鉄を豊富に埋蔵した山脈が背後に控え,19世紀以降,機械・鋳物工業が盛んで,リンゴ酒も産する。1934年には,約2週間にわたる労働者コミューンが設立されたアストゥリアス革命の中心地となった。36‐39年の内戦でも破壊を被ったが,14~16世紀の大聖堂など,由緒ある建造物は修復されている。

オビエド【Gonzalo Fernández de Oviedo】

1478‐1557
スペイン人歴史家。1514年にインディアスのダリエン地方へ渡って以来,イスパニオラ島サント・ドミンゴで没するまで,王室官吏として9回大西洋を横断。26年トレドで《インディアス自然史概略》を公刊。32年,王室よりインディアスの公式記録者(クロニスタ)に任命され,大著《インディアス自然一般史》(第1部,1535)を執筆した。スペイン人によるインディアス征服を正当化し,インディオの能力や文化を低く評価するオビエドの作品は,ラス・カサスの激しい攻撃を浴びたが,インディアスの地理,動植物に関する記述は綿密を極め,したがって博物学的作品として高い評価を受けている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オビエド
おびえど
Oviedo

スペイン北部、アストゥリアス地方の都市。人口20万1154(2001)。カンタブリカ山脈北麓(ほくろく)、ナロン川流域の標高220メートルに位置する。炭田、鉄鉱山などの地下資源に恵まれ、鉄鋼をはじめ、弾薬や石炭などの化学工業を中心とする大工業都市。製品は北20キロメートルの外港ヒホンから積み出される。7世紀間にわたるムーア人に対する抵抗運動、すなわち国土回復戦争(レコンキスタ)の基地となった。810年から100年間はアストゥリアス公国の首都であった。ゴシック様式の大寺院をはじめ、多くの史跡がある。これらは1934年の鉱夫らの蜂起(ほうき)・コミューン樹立やスペイン内戦時の長い包囲戦(1936~37)によって焼失、破壊などの損害を受けたが、その後修復された。[田辺 裕・滝沢由美子]

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世界大百科事典内のオビエドの言及

【アストゥリアス】より

…人口111万4115(1986)。中心都市はオビエド。元来は西部(現,アストゥリアス地方)と東部(現,サンタンデル県)から成り立っていたが,1823年に東部が旧カスティリャ地方に組み入れられ,現在にいたった。…

※「オビエド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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