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グラム陽性菌 グラムヨウセイキン

百科事典マイペディアの解説

グラム陽性菌【グラムようせいきん】

グラム染色をした場合,有機溶媒によってヨードの存在下に前染色された色素が溶出しないで濃紫色か暗紫色を呈する菌の総称。比較的厚いペプチドグリカンに富む細胞壁をもち,外層にリポ多糖を欠く。
→関連項目エリスロマイシンオウバク(黄柏)抗菌スペクトル抗生物質細菌細胞壁サルファ剤テトラサイクリン乳酸菌肺炎球菌バンコマイシンペニシリンボツリヌス菌

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栄養・生化学辞典の解説

グラム陽性菌

 グラム染色法により陽性を示す細菌.すなわち紫青色に染色される細菌.

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大辞林 第三版の解説

グラムようせいきん【グラム陽性菌】

グラム染色で染まる細菌の一群。細胞壁は一層でやや厚い。タンパク質性の菌毒を分泌するものがある。ブドウ球菌・ボツリヌス菌・枯草菌・乳酸菌など、約60属が含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グラム陽性菌
ぐらむようせいきん

グラム染色法によって染色される細菌のグループをいう。グラム陰性菌に比べて、はるかに厚いペプチドグリカン層をもち、外膜はない。エタノール(エチルアルコール)やアセトンなどの有機溶媒で洗浄しても、いったん細胞内に入ったクリスタル紫(ヨード染色複合体)を失わない。こうした色素保持の物理・化学的な基礎理論はまだ明らかになっていない。この染色法による類別は、細胞の形状、鞭毛(べんもう)の着生状態といった他の形質とともに分類学上重要なものであり、抗生物質などの薬剤抵抗性などと共通点をもつ場合が多い。代表的な細菌としては球菌のミクロコックスMicrococcus、ブドウ球菌Staphylococcus、連鎖球菌Streptococcus、桿菌(かんきん)では、リステリアListeria、コリネバクテリウムCorynebacterium、乳酸桿菌Lactobacillus、アクチノミセスActinomyces、バチルスBacillus、クロストリジウムClostridium、ミコバクテリウムMycobacterium、ノカルジアNocardiaなどがある。[曽根田正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のグラム陽性菌の言及

【細菌】より

…細胞壁の基本的な骨格をつくっているものはペプチドグリカン(糖とアミノ酸が多数結合した網状巨大分子)である。グラム陽性菌は,グラム陰性菌に比べて,より厚いペプチドグリカン層をもっている。 細胞壁の外側に鞭毛をもつ細菌もいる(図2)。…

※「グラム陽性菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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