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コロナウイルス Coronavirus

デジタル大辞泉の解説

コロナウイルス(Coronavirus)

風邪などの呼吸器感染症を起こすウイルス。名称は、表面に花弁状の突起があり、太陽のコロナのように見えることから。飛沫感染接触感染で伝播し、通常は、軽度から中等度の呼吸器症状を起こすが、SARSコロナウイルスMERSコロナウイルスのように重症化するものもある。

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大辞林 第三版の解説

コロナウイルス【corona virus】

コロナウイルス科に属する一本鎖 RNA ウイルス。哺乳類・鳥類にさまざまな疾患を引き起こす。 〔ウイルス粒子の表面に長い突起があり、太陽のコロナのように見えることから〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コロナウイルス
ころなういるす
Coronavirus

コロナウイルス科に属するRNAウイルス。1965年にかぜ患者から見つかった。直径80~160ナノメートル(ナノは10億分の1)で、ウイルスとしては大型の部類である。コロナとは太陽表面の光冠のことで、王冠も意味する。球形で周囲に先端が丸くなったスパイク状のとげがある形がコロナを連想させることから命名された。哺乳(ほにゅう)動物や鳥類にそれぞれのウイルスがいる。ニワトリとラットのものは人間同様に呼吸器症状が中心のかぜウイルスであるが、ウシ、ブタ、イヌなどのものは胃腸炎をおこす。人間のコロナウイルスは血清型で少なくとも4タイプに分かれる。感染は子供は少なく、成人が中心で、冬のかぜの10~25%はコロナウイルスが原因といわれる。ボランティアによる接種実験では、2~4日の潜伏期の後、鼻汁(はなじる)、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛みなどがおきるが、熱はあまり高くならず、6~7日で回復する。重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因として新型コロナウイルスが特定されたが、このウイルスは高熱、さらには肺炎に進行し、比較的健康な人でも死亡することから、これまでのコロナウイルスの性質とは大きくかけ離れている。世界保健機関(WHO)は2003年4月、この新型コロナウイルスをSARSコロナウイルスと命名した。コウモリコロナウイルスが変異し、ハクビシンなどの動物を経て人に感染するようになったと考えられている。2002年から3年にかけ8098人に感染、774人の死者を出した。
 また、2012年には、中東呼吸器症候群(MERS(マーズ))の原因としてSARSコロナウイルスと近縁の新種であるMERSコロナウイルスが見つかった。やはり別種のコウモリから見つかっており、コウモリまたはラクダを介しての感染が疑われている。濃厚接触感染のため、SARSコロナウイルスに比べると感染力は低い。[田辺 功]

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