ジャンプ(読み)じゃんぷ(英語表記)ski jumping

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャンプ」の意味・わかりやすい解説

ジャンプ
ski jumping

ノルディックスキー種目の一つ。ジャンプ台 (シャンツェ ) の助走路を滑り降り,踏み切りから空中に飛躍して着地するまでの距離と飛行・着地技術を競う。ノルディック複合と区別して,純ジャンプともいう。 2004年からジャンプ台の規模として安全に着地できる目安となるヒルサイズ HSも表示され,ノーマルヒル (85m~109m,旧 70m級) ,ラージヒル (110m~184m,旧 90m級) ,フライングヒル (185m以上,フライングジャンプ ) に分かれた。第1回冬季オリンピックである 1924年のシャモニーモンブラン・オリンピック冬季競技大会から正式種目となり,1988年カルガリー大会以降ノーマルヒル,ラージヒルの個人戦と,ラージヒルによる団体戦 (4人) の3種目が実施されている。 1972年札幌オリンピック冬季競技大会の 70m級で,笠谷幸生が日本初の冬季オリンピック金メダルをもたらした。K点基準の飛距離点と,空中姿勢,着地 (→テレマーク ) ,転倒ラインを越えるまでの一連の動きの美しさをみる飛型点の合計が得点となる。試技は2回行なう。

ジャンプ[フィギュアスケート]

フィギュアスケートの演技中に盛り込まれる各種の跳躍。おもなものにアクセル・ジャンプ (→トリプルアクセル ) ,サルコウ・ジャンプ,フリップ (トウサルコウ) ,ループ,トウループ,ルッツがある。このうち前向きに跳ぶのがアクセル・ジャンプで,他のジャンプより半回転多い。そのほかは,踏み切る際に使うエッジの向き (インあるいはアウト) ,トウ (エッジ先端のぎざぎざ部分) を使うか否か,着氷の際の足 (踏み切り足あるいは反対足) などによって区別される。アクセル・ジャンプを除くとルッツが最も難しいとされる。また回転数が増えるにつれて難度は高くなり,男子は 1988年,女子は 2002年に4回転を競技会で成功させた選手が現れた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャンプ」の意味・わかりやすい解説

ジャンプ
じゃんぷ
ski jumping

スキーノルディック競技一種

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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