スマトラ[島](読み)スマトラ

百科事典マイペディアの解説

スマトラ[島]【スマトラ】

インドネシア,大スンダ列島の大島。Sumateraとも。西海岸沿いに火山活動を伴うバリサン山脈が走り,最高点はクリンチ山(3805m)。中部高原はスマトラの人口の集中地をなすが,東海岸の大部分は湿原が展開し,人口希薄。ほぼ中央部を赤道が走り,高温多雨。住民の分布は複雑で,アチェバタクミナンカバウマレー人などが多い。大半はイスラム教徒。タバコ,茶,ゴム,パーム油などのプランテーション農業が行われ,パレンバンを中心とする石油やスズ,ボーキサイト,石炭などの鉱産資源もある。全島の半分以上が森林におおわれ,開発が進められている。マラッカ海峡に臨み東西交通の要点にあたるため,古代からパレンバンなどに諸王国が興った。古くはヒンドゥー教,仏教が優勢だったが,14世紀初めからイスラム勢力が進出した。16世紀以後ポルトガル,英国,オランダが進出。アチェ戦争(1873年―1914年)後,オランダの支配権が確立した。インドネシア独立後,その経済開発の一中心となっている。ジャワ島の人口分散の一環として,1970年代以降200万人以上がスマトラに移住した。主な都市はパレンバン,メダンパダン。2004年12月26日,スマトラ島北端の西方沖でマグニチュード9.0のスマトラ沖地震が発生した。48万793km2。5063万931人(2010)。
→関連項目アンダマン海インドネシアオランウータンスンダ[列島]マレー[諸島]琉球貿易

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

スマトラ[島]【Sumatra】

インドネシア西部の大きな島。面積47万3600km2で世界6位。人口4100万(1996)。大スンダ列島の西端をなし,西海岸に沿いヒマラヤ系統の高いバリサン山脈が島を北西から南東に貫く。この山脈は火山活動を伴い,最高峰クリンチ山(3805m)をはじめ,多数の高山がそびえる。また,この山脈は並行した数条の山系からなり,その間にミナンカバウ高原や肥沃な多くの谷,トバ湖その他の湖水を含み,古くからスマトラの人間活動の重要な舞台となった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のスマトラ[島]の言及

【インドネシア】より

…これに対しサフール海棚はニューギニアとともにオーストラリア大陸と連接し,浅いアラフラ海を形成する。そしてこの二つの海棚間に第三紀の強い造山運動によってスンダ山系を生じ,スマトラ島から東へ連なる大小スンダ列島を生じた。これは遠くヒマラヤ造山帯に連なる山系で,激しい火山活動を伴い,世界的な火山地帯となっている。…

※「スマトラ[島]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ユニコーン企業

企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。ベンチャー企業への投資を専門的に行う投資会社を「ベンチャーキャピタル(venture capital)」と呼ぶが、...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android