ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セグロカモメ」の意味・わかりやすい解説
セグロカモメ
Larus vegae; vega gull
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鳥綱チドリ目カモメ科の海鳥。全長約61センチメートルの大形種。北半球中緯度以北の沿岸や内陸湖沼に広く分布、繁殖する。日本列島では繁殖しないが、冬季に本州以南に渡来する。この種と置き換わってオオセグロカモメがオホーツク海沿岸地方で繁殖し、冬季にはわずかに南下する。沿岸性動物をとらえるほか、海岸に打ち上げられた動物の死体を食べ、内陸で小哺乳(ほにゅう)類もとらえる。また、繁殖地ではほかの海鳥を襲い、卵や雛(ひな)を強奪したり、餌(えさ)を横取りするなど、さまざまなものを食べる。ヨーロッパでは各地に集団繁殖地があり、社会生活が研究されてきた。なかでも、行動生物学創始者の1人であるイギリスの動物学者ティンバーゲンによる『セグロカモメの世界』(1958)は著名である。
[長谷川博]
『ティンバーゲン著、安部直哉他訳『セグロカモメの世界』(1975・思索社)』
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