デジタル大辞泉
「セーブ」の意味・読み・例文・類語
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セーブ
- 〘 名詞 〙 ( [英語] save )
- ① 消耗品や経費を節約すること。
- [初出の実例]「貯蔵(セイブ)しない限りはだんだん減って行くのが」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉二夫婦)
- ② 力を出し切らないでおくこと。また、行動をおさえること。
- [初出の実例]「全身が倒れた反動で、ひとりでに進むのをゆるくセエブしながら」(出典:オリンポスの果実(1940)〈田中英光〉六)
- ③ プロ野球で、勝ちゲームにリリーフして投げ抜き、勝利投手になれなかった投手のうち、三イニング以上投げるなど一定の基準を満たした者に与えられる記録。
- ④ ゴルフで、パーを守ること。
- ⑤ コンピュータで、プログラムやデータをハードディスクなどの記憶装置に記憶させること。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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セーブ
Maurice Scève
生没年:1501ころ-60ころ
フランス,ルネサンス期の詩人。富裕な大都市リヨンの有力な家系に生まれ,充実した知的環境のなかで成長する。1533年,アビニョンでの勉学中,傾倒するイタリアの詩人ペトラルカの恋人ラウラのものと推定される墓を発見し,また35年にはフェラーラの宮廷に提出した《眉のブラゾン》が第1等を得て文名を挙げた。36年,年少の女流詩人ペルネット・デュ・ギエに恋し,その想念の深化が詩集《デリー,至徳の対象》(1544)となって現れる。ペトラルカ風の技巧により高度に練磨された詩句4500行をつらねるこの作品は,新プラトン主義的な思想にもとづく女性と恋愛の理念の形象化であり,フランス詩の最高峰のひとつとみなされる。45年彼女は若くして世を去り,セーブは隠棲のうちに《柳叢曲》(1547)を書き,恋の苦悩から離脱し自然に没入する心境をうたう。また叙事詩《ミクロコスム》(1562)では,天地創造,人間の出現,技芸知識の進歩発展を描き,宇宙の縮図である人間のありようについて,ユマニスム(人文主義)の成果をふまえる該博壮大な理解とその表現をはたした。彼はリヨンの知的上流社会で活動し,また王家の人々との接触もあったが,宗教戦争の激化とともに状況は一変し,彼の死の事情も明らかでない。久しく忘却のなかにあったのち,近代になって〈リヨン派〉第1の詩人としてフランス詩史に高い地位を占めるにいたった。
執筆者:荒木 昭太郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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セーブ
せーぶ
Maurice Scève
(1500?―60?)
フランスの詩人。「リヨン詩派」の首領。ルネサンス文化の花開いたリヨンに生まれ、その文芸運動の中心となる。1536年「賦(ブラゾン)」blason競詩会で『眉(まゆ)』が一位になり、さらに同年、リヨンで急死した王太子の『追悼詩集』に寄せた詩編により、詩人としての決定的な地位を確立する。リヨン派の女流詩人ペルネット・デュ・ギエPernette Du Guillet(1520ころ―45)との恋愛より出発しているといわれる代表詩集『デリー、至高の徳の対象』(1544)は、ペトラルキスムとネオ・プラトニスムの影響を受けながら、そこに真摯(しんし)な感情を織り込み、その現代的な叙情と音楽性は、ボードレールをも思わせる。彼は、ロンサールらプレイアード派の詩人たちから先駆者として敬意を表された。ほかに、孤独な隠遁(いんとん)生活を歌った叙情的な牧歌『柳叢(りゅうそう)曲』(1547)、アダムとイブの創造より始まる人類の歴史を描いた哲学的、科学的叙事詩『小宇宙(ミクロコスム)』(1562没後刊)があり、彼の晦渋(かいじゅう)ながら高雅な詩風はバレリー、マラルメと比較されている。
[髙橋由美子]
『加藤美雄著『モーリス・セーヴ作品研究』(1964・昭森社)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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セーブ
Scève, Maurice
[生]1501頃.リヨン
[没]1560頃.リヨン
フランスの詩人。リヨンの名家出身らしいが,不明な点が多い。 1533年アビニョンでペトラルカの恋人ラウラの墓を発見したと伝えられる。競詩会での受賞,『王太子追悼詩』 Épilogue sur Monseigneur le Dauphin (1536) などにより詩人としての名声を確立。代表作『デリ,至高の徳の対象』 Délie,objet de plus haute vertu (44) はペトラルカ風の古典の学識を交えた独自の象徴手法で新プラトン主義による恋愛感情の動きを分析して,リヨン派を代表する傑作とされている。その他,世俗への嫌悪と孤独のなかの幸福を歌った牧歌『柳叢曲』 Saulsaye (47) ,教化的な叙事詩『小宇宙』 Le Microcosme (62) など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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セーブ【save】
アプリケーションソフトなどで作成や編集をしたファイル・データ・プログラムなどを、ハードディスクをはじめとする補助記憶装置に保存すること。一般にコンピューターの電源を切ると、メインメモリー上にあるデータは消去されてしまうため、別の記憶装置に残す必要がある。ファイル名を新たに指定し保存する「新規保存」と、修正や追加などの作業をした後に同一のファイル名で保存する「上書き保存」がある。◇「保存」ともいう。
出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のセーブの言及
【デリー,至徳の対象】より
…フランス,ルネサンス期の〈リヨン派〉の詩人,モーリス・[セーブ]の詩集。1544年刊。…
【マニエリスム】より
…牧人アミンタが情なき女シルビアに恋し,やがて女が死んだと錯覚して,断崖より身を投げるが未遂に終わり,ついに彼女の心を得てハッピー・エンドという古代の田園詩とフェラーラの宮廷の趣味とがほどよく統合された田園劇(牧歌劇)であるが,抜群の着想と官能性とある種の唯美主義がその特徴である。その系に連なるフランスの詩人に《デリー》(1544)を書いたM.セーブがいる。彼はペトラルキスムや占星術,博物学を駆使して,恋愛感情の諸相とその昇華を歌ったが,その難解さ,官能性,凝縮されたイマージュはまさに〈唯美的マニエリスム〉の名にふさわしい。…
※「セーブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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