ソーダ沸石(読み)そーだふっせき(その他表記)natrolite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソーダ沸石」の意味・わかりやすい解説

ソーダ沸石
そーだふっせき
natrolite

沸石一種。針状ないし正方柱に近い斜方柱状をなす。玄武岩アルカリ玄武岩またこれらの岩質の凝灰岩の空隙(くうげき)中に、方沸石、トムソン沸石、中沸石、ゴンナルド沸石などと産する鉱物である。また蛇紋岩に伴われる変成した塩基性凝灰岩中の脈として、方沸石、ペクトライトなどに伴って産する。ほかに霞石閃長(かすみいしせんちょう)岩のペグマタイト中に最末期晶出物としてみられる。名称は化学成分による。

松原 聰]


ソーダ沸石(データノート)
そーだふっせきでーたのーと

ソーダ沸石
 英名    natrolite
 化学式   Na2Al2Si3O10・2H2O
 少量成分  ―
 結晶系   斜方
 硬度    5~5.5
 比重    2.2~2.3
 色     無,白,淡黄,ピンク
 光沢    ガラス~真珠
 条痕    白
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目参照

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最新 地学事典 「ソーダ沸石」の解説

ソーダふっせき
ソーダ沸石

natrolite

化学組成Na2(Al2Si3O10)・2H2Oの鉱物。沸石の一種。直方晶系,空間群Fdd2,格子定数a1.830nm, b1.863, c0.659, 単位格子中8分子含む。無・白・灰・黄・桃色など,透明~半透明ガラス光沢。柱状・針状・繊維状結晶。劈開{110}・{110}良好,断口不規則,硬度5,比重2.20~2.26。光軸面(010),方位X=a, Y=b, Z=c, 2V(+)61°, 屈折率α1.479, β1.481, γ1.491。酸でゼラチン化。玄武岩質岩の空洞中や,かすみ石や方ソーダ石の変質物として産する。ギリシア語のnatron(ソーダ)とlithos(石)から命名。

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改訂新版 世界大百科事典 「ソーダ沸石」の意味・わかりやすい解説

ソーダ沸石 (ソーダふっせき)
natrolite

含ナトリウム沸石に属する鉱物。化学成分はNa2(Al2Si3O10)・2H2O。斜方晶系に属し,長柱状,粗い針状の結晶となるが,繊維状結晶の放射状集合体をつくることもある。へき開は柱の方向に良好である。比重2.20~2.26,モース硬度5。無色,白~灰色,ときに淡紅,淡黄色を示すものもある。焦電性を示し,塩酸により分解しゼラチン状になる。玄武岩など火山岩の空隙中に他の沸石類やオパールなどと伴って産出する。日本では各地の変質した玄武岩などの中に産出するが,新潟県間瀬海岸産出の標本は美しい針状結晶で著名である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソーダ沸石」の意味・わかりやすい解説

ソーダ沸石
ソーダふっせき
natrolite

沸石の一種。 Na2Al2Si3O10・2H2O の組成をもつが,ナトリウムの代りにカリウムやカルシウムが置換する。斜方晶系,比重 2.20~2.26 ,硬度 5 。霞石などの変質鉱物として産する。酸でゼラチン化し,加熱すると脱水してメタソーダ沸石となり,空気中で吸水してソーダ沸石に戻る。種々のイオン交換能がある。

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