ソーダ沸石(データノート)
そーだふっせきでーたのーと
ソーダ沸石
英名 natrolite
化学式 Na2Al2Si3O10・2H2O
少量成分 ―
結晶系 斜方
硬度 5~5.5
比重 2.2~2.3
色 無,白,淡黄,ピンク
光沢 ガラス~真珠
条痕 白
劈開 一方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ソーダ沸石 (ソーダふっせき)
natrolite
含ナトリウム沸石に属する鉱物。化学成分はNa2(Al2Si3O10)・2H2O。斜方晶系に属し,長柱状,粗い針状の結晶となるが,繊維状結晶の放射状集合体をつくることもある。へき開は柱の方向に良好である。比重2.20~2.26,モース硬度5。無色,白~灰色,ときに淡紅,淡黄色を示すものもある。焦電性を示し,塩酸により分解しゼラチン状になる。玄武岩など火山岩の空隙中に他の沸石類やオパールなどと伴って産出する。日本では各地の変質した玄武岩などの中に産出するが,新潟県間瀬海岸産出の標本は美しい針状結晶で著名である。
執筆者:湊 秀雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ソーダ沸石
ソーダふっせき
natrolite
沸石の一種。 Na2Al2Si3O10・2H2O の組成をもつが,ナトリウムの代りにカリウムやカルシウムが置換する。斜方晶系,比重 2.20~2.26 ,硬度 5 。霞石などの変質鉱物として産する。酸でゼラチン化し,加熱すると脱水してメタソーダ沸石となり,空気中で吸水してソーダ沸石に戻る。種々のイオン交換能がある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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