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タルスキー Tarski, Alfred

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タルスキー
Tarski, Alfred

[生]1902.1.14. ワルシャワ
[没]1983.10.26.
ポーランド生れのアメリカの論理学者,数学者。アメリカに移住し,カリフォルニア大学数学科教授。ワルシャワ大学でレスニエフスキー,アジュキエウィッツなどの指導下で数学,論理学を学び (1918~23) ,多値論理学,ゲーデルの不完全性定理意味論の定式化などの研究により,ポーランド学派の有力な一員となり,30年代のオーストリア学派 (ウィーン学派) に影響。特に"Der Wahrheitsbegriff in den formalisierten Sprachen" (35~36) は近代意味論の出発点とされた。また数学の分野では実数論の決定問題,測度論の代数化などに業績がある。主著"Introduction to Logic and to the Methodology of Deductive Sciences" (36) ,"Cardinal Algebras" (49) ,"Logic,Semantics,Metamathematics" (56) など。

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百科事典マイペディアの解説

タルスキー

ポーランド生れの論理学者,数学者。1945年米国に帰化。1946年来カリフォルニア大学教授。論文《形式化された言語における真理概念》によって,記号論理学における意味論開拓者として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

タルスキー【Alfred Tarski】

1902‐83
ポーランド生れの論理学者,数学者。1939年以来アメリカで活躍し,45年に帰化。カリフォルニア大学のバークリー校で長く教鞭を取った。最初命題論理学,集合論,代数学を研究したが,しだいに形式的体系そのものの構造の研究へと進んだ。その構造の記述に使う言語と体系のなかに登場する言語との関係を組織的に研究,その過程で真理や定義の形式的概念を明らかにし,モデル理論の発展に寄与した。主著《形式言語における真理概念》(1935)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タルスキー
たるすきー
Alfred Tarski
(1901/1902―1983)

ポーランド生まれのアメリカの論理学者。ワルシャワ大学で、レスニエウスキーStanisaw Leniewski(1886―1939)、ルカシェービチに学ぶ。1945年アメリカに帰化、カリフォルニア大学教授を長く務めた。
 モデル理論の創始者であり、とくにアメリカに移って以後、この方面で弟子を多数養成し、西海岸論理学界の大御所的存在になったが、若いときの彼を国際的に有名にしたのは、1931年に出版の『形式的言語における真理概念』である。この論文で、彼は、昔から有名だった「うそつきのパラドックス」を扱い、アリストテレス的な「表現と事態の一致」という真理概念を使う限り、メタ(高次)言語と対象言語を区別しなくては、このパラドックスを解決することはできないことを示した。決定可能性の問題、集合論の公理の関連の問題、とくに、到達不能数の問題、代数学の論理学への応用の問題など、彼が手がけて論文の形で業績を残している問題は数多い。著書に、若いころの成果を集めた『論理・意味論・メタ数学』(1956)などがある。[吉田夏彦]

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世界大百科事典内のタルスキーの言及

【数学基礎論】より

…他方,ハイティングA.Heytingによる直観主義論理の形式化(1930)やゲーデルの解釈によって,直観主義の立場で用いられる論理が明確なものとなったが,帰納的関数を用いての直観主義的数学の合理化がクリーネによって試みられたのを契機として,直観主義の立場からの研究は構成的数学constructive mathematicsの研究とともに盛んに行われている。 なお,A.タルスキーやロビンソンA.Robinsonをそれぞれ中心とする学派で盛んに研究されてきたモデル論model theoryは,今日数理論理学における重要な分野として発展しているのみならず,公理的集合論をはじめ数学基礎論の各分野で有効な役割を果たしている。もともと構文syntax的研究の立場に端を発しているリカージョン・セオリーにおいても,その対象が一般化(例えば順序数上の帰納的関数や帰納的汎関数など)されるに伴って,意味論semantics的研究にその端を発するモデル論的手法が有効に用いられている。…

【パラドックス】より

…このことばの真偽は,どちらをとってもその反対が帰結されるのである。このパラドックスの解決はタルスキーによってもたらされた(1935)が,そのときの理論が機縁になって(論理的)意味論という新しい哲学的領域が形成された。集合論のパラドックスは最大の順序数ないし基数を考えるときにブラリ・フォルティおよびG.カントルのパラドックスとして現れた。…

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