テニヲハ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テニヲハ

テニハともいわれ,漢文訓読の乎古止点 (おことてん) で表わされるような文法上の性質をもつ一連の言語形式をさす。今日の日本語文法でいう助詞助動詞を中心として,活用語尾,接尾辞さらに副詞の一部をも広く含んでいたが,次第にせばめられ,助詞と助動詞を,さらには助詞のみをさすようになった。天仁遠波,天爾遠者,氐邇乎波などと書かれる。名称そのものは,博士家 (はかせけ) の点図の四隅が左下から順にテニヲハとなっていたことに由来する。テニハも東大寺三論宗 (さんろんしゅう) 点に由来する。テニ (ヲ) ハの研究は,中世に和歌や連歌をつくる際にその意義や用法を知る必要があることから興ったが,江戸時代に入ると,語の分類,係結の研究,活用の研究などの文法研究へと発展した。

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