テフロクロノロジー(英語表記)tephrochronology

百科事典マイペディアの解説

テフロクロノロジー

火山灰編年学とも。テフラを利用した地質学的編年法。テフラは火山噴火によって地質学的時間としてはごく短時間に広範囲に降り積もる。そのため地層対比の鍵層(かぎそう)としてきわめて有効である。日本では1950年代の関東ローム層の研究を契機として,日本各地の第四系や遺跡の調査にテフロクロノロジーが利用されてきた。さらに1970年代後半以降はAT火山灰に代表されるような広域テフラが見出され,日本国内だけでなく近隣の地域や海底の堆積物との対比が可能となり,第四系の編年の精度が大きく向上した。

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世界大百科事典 第2版の解説

テフロクロノロジー【tephrochronology】

火山灰編年学ともいう。火山の大規模な噴火はごくまれな現象であるが,いったん起こると多量のテフラtephra(火山灰や軽石など)がガスとともに大気中に放出され,広域に広がって堆積する。瞬時に(数時間~数日)広域に分布するというテフラの性質に基づいて,堆積したテフラ層を時間目盛として地史や考古学の編年に使う研究がテフロクロノロジーである。元来,〈テフラ〉は古代ギリシアのアリストテレスが降下火山灰について用いた語であった。

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