トタン

  • galvanized steel sheet

百科事典マイペディアの解説

亜鉛めっき鋼板。薄鋼板(厚さ0.198〜2.38mm)に亜鉛をめっきしたもの。トタンの語源としては,ポルトガル語のtutanaga(亜鉛と銅の合金を意味する)に由来するとのなどがある。耐食性がよく,屋根板その他建築に多用。平板,波付板の別があり,後者は生子板(なまこいた)とも呼ばれる。
→関連項目表面処理鋼板ブリキめっき(鍍金)

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世界大百科事典 第2版の解説

亜鉛めっきを施した鋼板薄板をいう。古くは亜鉛引き鉄板ともいわれたが,現在では亜鉛めっき鋼板が普通の名称である。亜鉛めっきを英語ではガルバナイジングgalvanizingという。鋼板への亜鉛めっきの製造法には溶融亜鉛めっき法,電気亜鉛めっき法の2法がある。鋼板以外の形材などでは,これらのほかに拡散被覆法(亜鉛の場合はシェラダイジングsheradizingという),溶射法なども併用される。複合防食皮膜の一環として薄い亜鉛めっきを施すには連続電気めっき法が用いられる。

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大辞林 第三版の解説

ポルトガル語 tutanaga(銅・亜鉛・ニッケルの合金)からともいわれるが未詳
トタン板の略 亜鉛をめっきした薄い鋼板。屋根ふき材・外装材などに用いる。亜鉛鉄板。 -屋根 -張り
江戸時代、米相場のこと。 土場太夫-にまけた男なり/柳多留拾遺

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (語源未詳)
① 亜鉛のこと。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
③ 米相場の異称。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一〇「土場太夫とたんに負けた男なり」
[補注](1)①については、ふつうはポルトガル語の tutanaga (銅・亜鉛・ニッケルの合金)に由来するとされるが、「日葡辞書」には「Tǒtan(タウタン)〈訳〉白い金属の一種」とあって、この方が古い形だとすると右のポルトガル語とは相当遠くなる。他の別の言語に基づくものか。
(2)③については、「途端の拍子」に上下する意とする説もある。

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世界大百科事典内のトタンの言及

【亜鉛】より

…【柳田 充弘】
[用途]
 上述のように亜鉛はイオン化傾向が大きく,したがって他のイオン化傾向の小さい金属と接触させて水中に置くと,自分が溶け出して,他金属の腐食を防ぐ。このような性質を利用して,どぶ漬亜鉛めっき,トタン,その他防食用に利用される。トタンは,鉄板に薄く亜鉛めっきしたもので,建築用材料その他に広く使用されている。…

※「トタン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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