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トリチウム tritium

翻訳|tritium

百科事典マイペディアの解説

トリチウム

重水素とも。質量数3の水素同位体。Tまたは3Hで表す。放射性でβ崩壊し,半減期12.36年。天然にはきわめて微量に存在。原子炉中でリチウム6Liに中性子を照射すると得られる。
→関連項目重水素ジュウテリウム水素水素爆弾

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栄養・生化学辞典の解説

トリチウム

 三重水素ともいう.化学記号3H.Tも使う.人工同位元素の一つ.

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世界大百科事典 第2版の解説

トリチウム【tritium】

三重水素ともいう。中性子2個,陽子1個からなる原子核(トリトンtritonまたは三重陽子という)をもつ,質量数3の水素の放射性同位体。化学記号は3HまたはT。最大エネルギー18keVのβ線を放出し,半減期12.36年でヘリウム3(3He)に変換する。天然には,宇宙線の陽子p,中性子nが大気中の窒素N,酸素Oと相互作用して生成するが,主として次の反応による。その生成率は,地表単位面積当り,単位時間当りの原子数で0.2~0.24/cm2・s,生成量は全地球上で28~34メガキュリー(1キュリー=3.7×1010ベクレル)と試算されている。

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大辞林 第三版の解説

トリチウム【tritium】

水素の同位体のうちで質量数が3で最も重いもの。3H または T と表す。 β 崩壊する放射性同位体で、半減期は12・3年で3He となる。天然には宇宙線による核反応で大気中にごく微量存在し、雨水その他の天然水中にも入っているが、戦後の核実験によって量が増えた。放射性トレーサーに用いられ、核融合反応の材料として重要である。三重水素。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トリチウム

三重水素」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トリチウム
とりちうむ
tritium

水素の同位体で、重水素の一つ。三重水素ともいう。記号はTまたは 3H。1934年イギリスのE・ラザフォードらにより核反応 2D(d,p)3Tで初めて合成された。その4年後放射能をもつことが発見された。0.0186メガ電子ボルトのβ-線を放ってヘリウム3Heになる。半減期は12.33年。大気上層で宇宙線による核反応 14N(n,t)12Cにより合成され、大気中にごく微量にみつかるヘリウム3の供給源となる。原子炉の核反応 6Li(n,α)3Tによって人工的に合成され、トレーサーとしての広い用途のほか、核融合反応の燃料として、またその人工制御にも用いられる。なお、トリチウムの原子核をトリトンという。[守永健一]

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世界大百科事典内のトリチウムの言及

【重水素】より

…これらは,ふつうの水素のそれぞれ約2倍,3倍の比重をもつ著しく重い同位体であるから,重水素と呼ばれる。しかし通常はそのうち安定で広く存在する2Hを重水素あるいはジュウテリウムdeuterium(化学記号D)と呼び,不安定な放射性元素で天然に微量しか存在しない3Hは三重水素あるいはトリチウムtritium(化学記号T)と呼んでこれと区別することがある。またこれらに対し,ふつうの水素1Hを軽水素あるいはプロチウムprotiumとも呼ぶ。…

【核融合炉】より

…先の核融合利得Qfは単純な場合,この閉込め時間τ,プラズマの温度T,そして密度nの3者によって決定され,とくにnとτはnτという積の形で出てくる。すなわちQfTnτの関数であって,最も反応の起こりやすいDT反応(ジュウテリウム2Hとトリチウム3Hの反応)を例にとると,Qf>1の達成条件として T≌(1~2)×108K (数億度) (nτ)≌1014s/cm3 (1cm3当り1014個の粒子が1秒閉じ込められる)が求められている。ここで同じnτ値であっても慣性閉込めによる核融合におけるτは10-10秒(=100ピコ秒),磁気閉込めによる核融合におけるτは約1秒であって,その違いに応じてプラズマの密度とか圧力は両者の間で大きく異なってくる。…

【重水素】より

…これらは,ふつうの水素のそれぞれ約2倍,3倍の比重をもつ著しく重い同位体であるから,重水素と呼ばれる。しかし通常はそのうち安定で広く存在する2Hを重水素あるいはジュウテリウムdeuterium(化学記号D)と呼び,不安定な放射性元素で天然に微量しか存在しない3Hは三重水素あるいはトリチウムtritium(化学記号T)と呼んでこれと区別することがある。またこれらに対し,ふつうの水素1Hを軽水素あるいはプロチウムprotiumとも呼ぶ。…

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