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ネポス ネポス Nepos, Cornelius

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネポス
ネポス
Nepos, Cornelius

[生]前99頃.ガリア,キサルピナ
[没]前24頃
ローマの伝記作家。カツルスアッチクスキケロの友人。ローマ人と外国人とを対比的に扱った伝記集『英傑伝』 De Viris Illustribusのうち 24編が現存。歴史的観点からではなく,性格や功績に視点をおいて簡潔に生涯を描いたもの。

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ネポス
ネポス
Nepos, Julius

[生]?
[没]480.5.9.
西ローマ皇帝 (在位 474~475) 。東ローマ (ビザンチン) 皇帝レオ1世イタリア統治のため派遣され,西ローマ皇帝グリケリウスを廃してみずから帝位についた。 475年西ゴート人の圧迫によりその独立を承認。

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世界大百科事典 第2版の解説

ネポス【Cornelius Nepos】

前99ころ‐前24ころ
古代ローマの作家。北イタリアの出身。激動の共和政末期に生き,政治的活動をした形跡はないが,共和政主義者のキケロアッティクス,詩人カトゥルスらを友人に持ち,とくにカトゥルスは《詩歌集》を彼に捧げている。《世界史》《逸話集》《キケロ伝》《恋愛詩》などの著作は散逸し,ギリシア・ローマの著名な王,名将,詩人,哲学者,歴史家などの伝記を収録した《偉人伝》(少なくとも16巻)のうち〈海外名将の巻〉すべてと,〈ローマの歴史家の巻〉の《大カトー伝》と《アッティクス伝》の2編だけが現存する。

ネポス【Julius Nepos】

?‐480
ローマ帝国西帝。在位474‐475年(ただし名目上は480年まで)。マヨリアヌス治下の武将ネポティアヌスの息子。叔父マルケリヌスの死(468)後,その後を継ぎダルマティア軍司令官となる。東帝レオよりパトリキウス称号を授与され,その姪と結婚。473年レオ帝にイタリア進軍を命じられ,474年6月グリュケリウスを廃して西帝となるが,自身が重用したオレステスの謀反に遭い,翌年8月ダルマティアに逃れた。その地で自らの西帝位の正統性を主張し続けたが,480年に暗殺された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネポス
ねぽす
Cornelius Nepos
(前99ころ―前24ころ)

古代ローマの伝記作家。主著はローマ最古の伝記集『著名人伝記集』。これはもとかなりな大著で、王、政治家、将軍、文人などに人物を類別し、さらに外国人とローマ人に分けて対比させる形をとっていた(外国人も対象に加え、対比を行っている点、プルタルコスの『対比列伝』の先駆をなす)。しかし現存するのは外国の将軍の伝記ほかわずかである。もっとも優れているのはキケロの親友アッティクスの伝記で、これはネポスが彼の人となりをよく知っていたためであろう。ギリシアの扇動政治家アルキビアデスの伝記も評価が高い。ただしいずれの伝記にも、重要な要素が書かれていないうらみがあって、現今では伝記あるいは史料としてよりは、ラテン語学習の読本として利用されることが多い。[柳沼重剛]

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世界大百科事典内のネポスの言及

【カトゥルス】より

…彼は機会あるごとに故郷を訪れ,またウェロナ近郊のガルダ湖畔にあった一族の別荘に滞在して,そのことを歌った詩を書き残している。ローマで上流社会に受け入れられ,彼の友人たちの中には伝記作者のネポス,キケロの論敵ホルテンシウスらの名が見られる。またプロペルティウスのキュンティア,ティブルスのデリアと並ぶカトゥルスの恋愛詩の女主人公レスビアは,既婚婦人であったクロディウス・プルケルの妹クロディアであったと伝えられている。…

【ラテン文学】より

…サルスティウスの《ユグルタ戦記》と《カティリナの陰謀》および《歴史》は,ローマ人の道徳的堕落にローマ国家崩壊の原因を求める,きわめてローマ的な史観に貫かれている。ネポスの《伝記集》は,ギリシア・ローマ対比列伝の形式による偉人伝であるが,これも歴史書の分野に入る。一方,演劇は衰退の一途をたどり,悲劇と喜劇に代わって身振り狂言が流行し,ラベリウスLaberiusとプブリリウス・シュルスPublilius Syrusが活躍している。…

【ローマ】より

…次のアンテミウス(在位467‐472)は東帝から送り込まれた皇帝であるが,リキメルと対立して殺され,リキメルもその6週間後に死んだ。次の皇帝ネポス(在位474‐475)も東から送り込まれたが,彼も将軍オレステスに追い出され,オレステスは息子ロムルス・アウグストゥルスを帝位に就けた。しかし,同盟部族との交渉が決裂してスキラエ人将校オドアケルはオレステスを殺し,ロムルス・アウグストゥルスを廃位した(476)。…

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