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ハルス Hals, Frans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハルス
Hals, Frans

[生]1581/1585. スペイン領ネーデルラント,アントウェルペン
[没]1666.8.29. オランダ,ハールレム
オランダの画家。個人の肖像,群像を得意とし,レンブラント・ファン・レインに次ぐオランダの偉大な画家といわれる。幼少期に家族とともにハールレムに移り,生涯同地で活躍。独創的で自然な作風を発展させた。主要作品は『聖エリザベート病院の管理人たち』(1641),『養老院の婦人管理人たち』(1664)などハールレムのフランス・ハルス美術館蔵の 8点の群像のほか,個人肖像画『笑う騎士』(1624,ロンドン,ウォレス・コレクション)など。7人の子供も画家となり,そのうち 3人は風俗画家,1人は風景画家として知られる。また弟も風俗画家として活躍した。

ハルス
Hulse, Russell Alan

[生]1950.11.28. ニューヨーク
アメリカの物理学者。ニューヨークのクーパー・ユニオン・カレッジで学んだのち,1975年マサチューセッツ大学で物理学の博士号を取得。同大学大学院生時代に J.H.テーラーのもとで研究を始める。 1974年テーラーとともにプエルトリコの大型電波望遠鏡を使った観測中にパルサー群を発見,短く規則正しい周期で電波を放出し高速度で自転する中性子星であることを観測。そのなかの PSR1913+16と名づけられたパルサーの電波放出が変則的だったことから,中性子星を伴う連星であるとの結論に達した。また,2つの星は速度を上げながら互いの距離を縮めていることを観測,それが連星パルサー重力波を放出するためにエネルギーを放出するからだとした。彼らの発見はアインシュタイン一般相対性理論のなかで述べた重力理論を実証するものと評価された。 77年以降研究分野を転換,プリンストン大学プラズマ物理研究所教授となり,熱核融合発電に向けた実験施設であるトカマク型臨界プラズマ試験装置に関する研究を続けている。 93年テーラーとともにノーベル物理学賞を受賞。

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デジタル大辞泉の解説

ハルス(Frans Hals)

[1580ころ~1666]オランダの画家。肖像画や、ユーモアに富む風俗画を得意とした。作「聖ゲオルギウス射手組合の士官たちの会食」など。

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百科事典マイペディアの解説

ハルス

米国の物理学者。1975年マサチューセッツ大学で博士号を取得,プリンストン大プラズマ物理学研究所員。1974年J.H.テーラーとともにプエルト・リコにある直径300mの電波望遠鏡で中性子星を伴う新型の連星パルサー(1913+16)を発見,アインシュタインが一般相対性理論で予言した重力波の存在を間接的に証明した。

ハルス

オランダの画家。おそらくアントウェルペン生れ。イタリア風にそまっていたオランダ絵画を真に国民的な画風に戻し,一般市民の風俗,肖像を描いた。細部の描写を省略したすばやく大胆な筆触で対象を生き生きと写しとる画風は,19世紀後半のフランス絵画に影響を与えた。
→関連項目アムステルダム国立美術館シカゴ美術館ファン・オスターデ風俗画ブラウエルマウリッツハイス美術館

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世界大百科事典 第2版の解説

ハルス【Frans Hals】

1585ころ‐1666
オランダの画家。肖像画に動感と瞬間性を導入して新局面をひらき,また市民の集団肖像画を記念撮影的な平板な単調さから脱却せしめ,これを高い芸術的水準を備えたオランダ独自の画種として確立させた。大胆な躍動的な筆触で対象を生き生きと写しとるきわめて斬新な画風は,マネを筆頭とする19世紀後半のフランスの画家たちに大きな影響を与えた。 アントウェルペン(アントワープ)に生まれ,北部に亡命した両親とともに幼時にハールレムに移住。

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大辞林 第三版の解説

ハルス【Frans Hals】

1580頃~1666) オランダの画家。一七世紀オランダ国民絵画の先駆者。集団肖像画や性格描写の巧みな肖像画・風俗画を描いた。

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世界大百科事典内のハルスの言及

【オランダ美術】より

…各分野の代表的画家としては,風景画では冬景色のアーフェルカンプ,川岸風景のファン・ホイエン,平原眺望のコーニンクPhilips Koninck(1619‐88),夜景のファン・デル・ネールAert van der Neer(1603ころ‐77),牧畜風景のカイプとポッテル,イタリア風景のボトJan Both(1618ころ‐52)とベルヘムNicolaes Berchem(1620‐83),海景のファン・デ・カペレJan van de Cappelle(1626‐79)およびファン・デ・フェルデ,風俗画では農民画のファン・オスターデAdriaen van Ostade(1610‐85),中流家庭の生活を扱ったデ・ホーホ,メツーGabriel Metsu(1629‐67),テルボルフ,愉快な教訓画のステーン,静物画では軽食画のヘーダWillem Claesz.Heda(1594‐1680),果物や豪奢な食器を得意としたカルフ,動物画ではドンデクーテルMelchior d’Hondecoeter(1636‐95),建築画では教会内部のサーンレダム,デ・ウィッテEmanuel de Witte(1618ころ‐92),街景のファン・デル・ヘイデンなどの名が挙げられる。16世紀以来オランダに特有の集団肖像画の課題にみごとな解決を与え,瞬間性の強調によってモデルの実在感を飛躍的に高めた肖像画家ハルス,観察と明晰な秩序に稀有の調和をもたらし,静謐な室内の女性の姿を永遠の相の下に描いたフェルメール,自然の本質を損ねることなくパトスと詩情を宿した壮大な風景画を創造したヤコプ・ファン・ロイスダールの3人は特に傑出した存在であるが,彼らにしてもその主題の範囲は決して広くはない。こうした風潮の中でレンブラントはただひとり各種の分野に取り組み,とりわけ宗教画と肖像画において鋭い人間性の洞察に基づく内面的表現を展開した。…

※「ハルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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