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パナマ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

パナマ

面積は北海道よりやや小さい約7万6千平方キロメートル。人口は約387万人。1914年に完成した、太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河の運営を中心とした経済構造で、観光、金融業が発達。1人当たりの名目国内総生産(GDP)は1万1147米ドル(2014年)で、サービス業が国内総生産の約8割を占める。パナマ運河は長年米国の支配下に置かれていたが、99年末に、強い要求を受けて返還された。

(2016-04-20 朝日新聞 朝刊 1外報)

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世界大百科事典 第2版の解説

パナマ【Panama】

正式名称=パナマ共和国Repúbulica de Panamá面積=7万7082km2(運河地帯を含む)人口(1996)=267万人首都=パナマPanama(日本との時差=-14時間)主要言語=スペイン語通貨=バルボアBalboa北アメリカ大陸と南アメリカ大陸をつなぐ地峡に位置し,太平洋と大西洋を結ぶ交通の要衝を占める共和国。面積は日本の約5分の1で,北海道より少し小さい。国名の由来についてはいくつかの説があるが,16世紀初頭スペイン人が中央アメリカを征服していったころ,この地に住んでいたクエーバ族が魚の豊富な場所や漁師のことを〈パナマ〉と表現していたことに由来するといわれている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パナマ
Panamá

正式名称 パナマ共和国 República de Panamá。
面積 7万4177km2
人口 364万3000(2011推計)。
首都 パナマ市。

中央アメリカ南東部にある国。南北アメリカ大陸を結ぶ地峡部の南東端,パナマ地峡を占める国で,西はコスタリカ,東はコロンビアと国境を接し,北はカリブ海,南は太平洋に面する。国土はパナマ運河により東西にほぼ2分される。地形は山がちで,西部中央を東西に延びるタバサラ山脈が脊梁山脈をなし,東部ではカリブ海沿岸にサンブラス,ダリエン両山脈が連なる。最高峰はチリキ火山 (3475m) 。海岸平野は幅狭く,比較的広い平野はパナマ湾東岸にある程度である。気候は概して高温多雨で,年間を通して降水をみるカリブ海沿岸と高い山地以外では,通常1~4月に明瞭な乾季が現れる。 16世紀スペイン人が地峡部に入ったときはインディオのクナ族,グアイミ族,チョコなどの部族が住んでいたが,その後スペイン人や奴隷として連れてこられた黒人との間で混血が進み,現在住民の大半はメスティーソ,あるいはムラットと呼ばれる混血である。公用語はスペイン語で,ローマ・カトリック教徒が 80%を占めている。バルボアによる太平洋発見以来,この地峡部はスペインによる南アメリカの征服,支配,統治の大動脈となり,物資の交易路として繁栄。 1821年いったんスペインから独立したが,数ヵ月後大コロンビアの一州となり,1903年パナマ運河開設に際してコロンビアから分離,独立。アメリカ合衆国はただちにこの独立を承認し,運河条約を締結,運河地帯を永久租借地として獲得。 1914年運河開通。 1964年パナマ国旗事件から暴動が起こり,運河返還の国民運動が高揚。 1977年に有効期限を 1999年末とする新運河条約が結ばれ,運河地帯は 1979年 10月に,パナマ運河は 1999年 12月 31日をもって返還された。 1983年以来ノリエガ将軍が国政の実権を握っていたが,1989年アメリカ合衆国軍がパナマに侵攻,翌年ノリエガは合衆国に身柄を引き渡された。国内総生産に占める割合は次第に低下してきているが,農業が依然として経済の主柱で,バナナ,砂糖,コーヒー,カカオが主要輸出品となっている。主要作物はほかにイネ,トウモロコシ,豆類,オレンジなど。林産資源は豊かであるが,大部分未開発。漁業は近年急速に発展,エビは重要な輸出品である。工業は農産物加工が中心で,ほかに石油精製,セメント,製紙,繊維,製靴などの工業が立地。貿易収支は慢性的に大幅な入超であるが,運河およびコロン自由貿易地区からの収入や,船舶の便宜置籍制による収入で一部補填されている。主要交通路は運河に沿ってパナマ市とコロンを結ぶ鉄道,道路,コスタリカから東へ国土を縦断するパンアメリカン・ハイウェー,西部のチリキ鉄道。

パナマ
Panamá

パナマの首都。またパナマ州の州都。パナマ中部南岸,パナマ湾に面する都市で,パナマ運河の太平洋側の出入口の近くに位置する。旧市は 1519年,インディオの漁村があった地にスペイン人によって建設され,この地方の中心地とされ,交易物資の中継地として繁栄。アンデス地方の財貨はまず海路で市に運ばれ,ここから陸路パナマ地峡を横断,カリブ海沿岸のノンブレデディオスやポルトベロへ運ばれ,そこからスペインに向け積み出された。 16世紀後半以降しばしばイギリスの海賊に襲撃され,しだいに衰退,1671年ヘンリー・モーガンにより完全に破壊された。 1674年西約 10kmの現在地に新しい町が建設されたが,あまり発展せず,1751年ヌエバグラナダ (コロンビア) 領に編入された。 19世紀には政治的混乱の舞台となり,1903年パナマ共和国のコロンビアからの独立が市で宣言されるとともに,その首都となった。その後,特にパナマ運河開通 (1914) 後急速に発展。港湾機能は西のバルボアに移ったが,市内にはビール醸造,石油精製,製鋼,縫製,木材加工などの工業が立地。市街は大部分近代化されているが,17世紀の大聖堂や広場など,植民地時代の面影が残る旧市街は,旧市遺跡とともに 1997年世界遺産の文化遺産に登録。パナマの教育・文化中心地で,国立パナマ大学 (1935) ,サンタ・マリア・ラ・アンティグア大学 (1965) ,国立博物館,国立劇場,熱帯・予防医学研究所などがある。また交通の要地で,運河,パナマ鉄道,地峡横断道路によりカリブ海側の主要港コロンと結ばれるほか,パンアメリカン・ハイウェーにより国内主要都市と連絡。近郊にトクメン国際空港がある。人口 43万299(2010)。

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世界大百科事典内のパナマの言及

【便宜置籍船】より

…したがって,多くの船主は比較的自由に登録国を選択できる立場にある。こうした一般的船舶登録環境のなかにあって,例外的事例として,外国の船主による登録を受け入れるばかりでなく,登録手続がきわめて簡単で,しかも所得税や法人税をほとんど課さず,さらに乗組員の配乗に制限を加えないで船主の自由にまかせる,リベリア,パナマ,ホンジュラスなどの国があり,ギリシア船主,アメリカ船主をはじめとする多くの先進海運国船主がこれらの国を便宜的に置籍国として利用している。このような便宜置籍船はすでに世界商船隊のなかで大きな比重を占めているが,高い海難事故率,劣悪な海上労働条件,発展途上国海運の発達に及ぼす影響等の弊害をもたらす要因になっているとして,国際的な場で問題視されている。…

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