フィラメント(英語表記)filament

翻訳|filament

百科事典マイペディアの解説

フィラメント

線条とも。電球,真空管などの発熱部を構成する金属の細線。通電により発熱状態となり,発する光や熱電子を利用。電球ではタングステンコイルが使われ,熱損失が少なくて効率のよい二重コイルフィラメントは1927年三浦順一が発明。→熱陰極
→関連項目赤外線電球タングステン電球点灯管投光器

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世界大百科事典 第2版の解説

フィラメント【filament】

白熱電球の発光部として熱放射を起こす部分。高融点で蒸気圧が低く,かつ適当な電気抵抗値を有して可視領域で十分な放射が発生しなければならない。同時に線引き加工ができ,機械的強度ももつ必要がある。初期の白熱電球では白金や炭素が用いられたが,現在ではもっぱらタングステンが使用され,高温でのフィラメントの変形を防止するため微量のAl2O3,SiO2,K2Oが添加されている。そして,タングステンの蒸発を抑制するために電球内に不活性ガスが封入されているが,封入ガスの対流によるフィラメント温度の低下を防止するために,フィラメントとガスの接触面をできるだけ少なくした二重コイル(一度巻いたフィラメントをもう一度巻く)が使われている。

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大辞林 第三版の解説

フィラメント【filament】

連続した長い繊維。
白熱電球などの発熱・発光部分。タングステン線などを用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フィラメント
ふぃらめんと
filament

連続したきわめて長い繊維をさし、日本では繊維素系の繊維と合成繊維を通じて、長繊維のものをフィラメントとしている。生糸・人絹・ナイロンなどの紡出した繊維は、無限に近い長さの糸が得られるが、この単繊維をさしてフィラメントとよんでいる。人絹糸の場合では、この単繊維1本からなるものをモノフィラメントmonofilamentまたは略してモノフィルmonofilとよび、普通品より細い繊度(繊維の太さ)の単繊維を使って単繊維と同じ繊度にしたものをマルチフィラメントmultifilamentまたは略してマルチmultiとよんでいる。紡出に際しての繊度は、用途によってまちまちであるが、一般に3デニールから20デニールぐらいのものが多い。これを編物用・織物用原糸とするときは、そのままリールにとり、未処理のまま使用することもあるが、それに適した熱処理などを施し、羊毛のように加工(テックスチャード・ヤーン)して使用する。[角山幸洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のフィラメントの言及

【おしべ(雄蕊)】より

…〈ゆうずい〉ともいう。種子植物の花を構成する要素のうちの雄性器官で,花粉を入れる葯anther(小胞子囊)とそれを支える花糸filament(小胞子葉)からなる。異型胞子性シダ植物群の小胞子葉と形態的に相同である。…

【触腕】より

…ユウレイイカなどでは触腕の柄部および掌部先端に発光器をもっていて,これを擬餌のように用いるものと思われる。なおコウモリダコにみられる触糸filamentはイカ類の触腕とは相同器官ではない。【奥谷 喬司】。…

※「フィラメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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