フィンウゴル語派(読み)フィンウゴルゴハ

デジタル大辞泉 「フィンウゴル語派」の意味・読み・例文・類語

フィン‐ウゴル‐ごは【フィンウゴル語派】

Finno-Ugricサモイェード語派とともにウラル語族を構成する語派。フィンランド語エストニア語を含むバルト‐フィン諸語、ハンガリー語を含むウゴル諸語など。

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精選版 日本国語大辞典 「フィンウゴル語派」の意味・読み・例文・類語

フィンウゴル‐ごは【フィンウゴル語派】

  1. 〘 名詞 〙 ウラル語族の一語派。ヨーロッパ北東部からシベリア西部にかけて話される。バルト‐フィン諸語(フィンランド語、エストニア語など)、サーミ諸語(ラップ語など)、ボルガ諸語(モルドビン語マリ語など)、ペルム諸語コミ語ウドムルト語)、ウゴル諸語(ハンティ語、ハンガリー語など)で構成される。

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百科事典マイペディア 「フィンウゴル語派」の意味・わかりやすい解説

フィン・ウゴル語派【フィンウゴルごは】

ウラル語族に属し,ヨーロッパから西シベリアにかけて話される言語フィン語派ウゴル語派に分かれ,フィン語派には,フィンランド語中心とするバルト・フィン諸語ペルム諸語マリ語チェレミス語),モルドビン語などがあり,ウゴル語派にはハンガリー語マンシ語ボグル語),ハンティ語オスチャーク語)などがある。
→関連項目ウドムルト語ウラル語族カレリア[人]サーミ語フィン語ボート語リーブ語

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改訂新版 世界大百科事典 「フィンウゴル語派」の意味・わかりやすい解説

フィン・ウゴル語派 (フィンウゴルごは)
Finno-Ugric

ウラル語族はフィン・ウゴル語派とサモエード諸語に大別され,前者はさらにフィン系とウゴル系に分かれる。フィン系にはバルト・フィン諸語,ラップ語(サーミ語),モルドビン語,チェレミス語(マリ語),ジリャン語(コミ語),ボチャーク語(ウドムルト語)があり,バルト・フィン諸語はフィンランド語,エストニア語,カレリア語,ベプス語,リーブ語,ボート語を含む。ウゴル系はハンガリー語オビ・ウゴル語に分かれ,後者はオスチャーク語(ハンティ語)とボグル語(マンシ語)から成る。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィンウゴル語派」の意味・わかりやすい解説

フィン=ウゴル語派
フィン=ウゴルごは
Finno-Ugric languages

サモイェード語派とともにウラル語族を2分する一語派。フィン語派とウゴル語派に分れる。前者はバルト=フィン諸語,サミ語,ボルガ=フィン諸語,ペルム諸語から,後者はオビ=ウゴル諸語とハンガリー語とから成る。東はノルウェーから西はシベリアのオビ川流域にかけて広く行われ,話し手は 2000万人をこえる。なおサモイェード語派の話し手が少く,またそれとの同系が確立したのが比較的新しいため,フィン=ウゴル語族という名称がウラル語族全体をさすのに用いられることもある。言語の特性としては,膠着語的であること,所有人称接尾辞があること,場所を示す格が豊富であることなど。母音調和や子音の階程交替 (例:フィンランド語 kukka「花」/kukan「花の,」における kk:kの交替) は必ずしもすべての言語にそろっているわけではない。語彙的には借用語に特色があり,近隣の非ウラル系民族との歴史的なさまざまな接触の過程を反映している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィンウゴル語派」の意味・わかりやすい解説

フィン・ウゴル語派
ふぃんうごるごは

フィン語派とウゴル語派の総称。北欧、東欧、ロシア連邦で話されるウラル語族の一語派。

[編集部]

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世界の主要言語がわかる事典 「フィンウゴル語派」の解説

フィンウゴルごは【フィンウゴル語派】

サモイエド語派とともにウラル語族を形成する語派。北ヨーロッパの東半部およびその周辺で話されるフィン語派(フィンランド語・カレリア語・エストニア語・サーミ語など)と、東ヨーロッパの一部と北東シベリアで話されるウゴル語派(ハンガリー語など)からなる。◇英語でFinno-Ugric。

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世界大百科事典(旧版)内のフィンウゴル語派の言及

【ウラル語族】より

…北欧からウラル山脈の東側にわたる北ロシアと西シベリアの一部および東欧の一角で話されている言語。ウラル語族はまずフィン・ウゴル語派サモエード諸語に大別される。さらにフィン・ウゴル語派は,バルト・フィン諸語Balto‐Finnic(フィンランド語,カレリア語,エストニア語,ボート語ほか)やモルドビン語,チェレミス語(マリ語),ボチャーク語(ウドムルト語),ジリャン語(コミ語)などを含むフィン語派Finnicと,ハンガリー語,ボグル語(マンシ語),オスチャーク語(ハンティ語)などを含むウゴル語派Ugrianに区分される(図)。…

【ラップ語】より

ウラル語族のフィン・ウゴル語派のフィン語系に属する言語。自称ではサーミ語(サーメ語)。…

※「フィンウゴル語派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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