デジタル大辞泉
「フライ」の意味・読み・例文・類語
フライ(fry)
肉・魚などの材料に小麦粉・とき卵・パン粉の順につけて衣とし、油で揚げた料理。洋風の揚げ物。「海老フライ」
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フライ
- 〘 名詞 〙 ( [英語] fly )
- ① 野球で、打者が高く打ち上げたボール。〔新式ベースボール術(1898)〕
- ② 昆虫のハエ。〔外来語辞典(1914)〕
- ③ 欧米式の毛針。軸の長い釣針に、羽や毛・繊維などを付けて昆虫、小魚などに似せたもの。
- [初出の実例]「擬餌鉤(フライ)で飾られたチロル帽」(出典:黒豹の鎮魂歌 第三部(1975)〈大藪春彦〉七ミリ・マグナム)
- ④ テントの入り口の垂れ布。テントの防水用外張り布。
フライ
- 〘 名詞 〙 ( [英語] fry ) 鳥獣の肉・魚介・野菜などを油で揚げたもの。ころもにパン粉をつけたものをさすことが多い。
- [初出の実例]「カツレツは馬鈴薯(ぢゃがいも)を油でいためロースの宜い所をフライの油で能く揚るなり」(出典:落語・素人洋食(1891)〈三代目三遊亭円遊〉)
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フライ
Christopher Fry
生没年:1907-2005
イギリスの劇作家。本名はハリスHarrisで,母方の姓を筆名にしている。教師や俳優を経て劇作家となり,キリスト教の信仰を根底においた,華麗な修辞に富む韻文劇を続々と発表して,T.S.エリオットとともに1950年前後のイギリス詩劇復活運動に大いに貢献した。しかし,劇壇の雰囲気が変わり,現実的な劇が好まれるようになったのに伴って,人気を失った。代表作は,四季にちなむ四部作《その女焚刑に及ばず》(1948初演。以下初演年),《ビーナス観測》(1950),《闇は明るい》(1954),《太陽の庭》(1970)で,いずれもメロドラマ風の物語を哀愁をこめてたどる。ほかには宗教色の濃い《長子》(1948),《車を引く少年》《捕虜たちの眠り》(ともに1950)などがある。J.アヌイやJ.ジロードゥーの戯曲の英訳でも大きな成功を収め,また,J.ゲイの《乞食オペラ》の脚色や《聖書》などの映画シナリオも多数発表している。自分の父祖やみずからの少年時代を扱った回想録(1978刊)もある。
執筆者:喜志 哲雄
フライ
fry
洋風の揚物の料理。ふつう鳥獣肉,魚貝類,野菜などに小麦粉,とき卵,パン粉の順にころもをつけて揚げるものを指し,そのうち肉類を使った場合はカツレツと呼ぶことが多い。広義には,材料にころもをつけずそのまま揚げるフライドポテトのようなもの,小麦粉をまぶして揚げるフライドチキンのようなから揚げ,小麦粉,卵,ビールなどでつくったころもで揚げるフリッターfritter(フランス語でベーニェbeignet)も含まれる。
フライに用いる油脂はサラダ油が一般的であるが,ラード,ヘット,バターを使うこともある。また,たいていの場合,たっぷりの油を熱した中へ材料を入れて揚げるが,カツレツは材料の厚みの1/2程度まで入れた油でいためるように揚げてもよい。油の適温は160~180℃で,からりとじょうずに揚げるには,材料を一度にたくさん入れず,一定の温度を保たせて行うとよい。
執筆者:辻 静雄
フライ
Herman Northrop Frye
生没年:1912-91
カナダの批評家。1939年からトロント大学ビクトリア・カレッジで英文学の教鞭をとるかたわら,50年から10年間《トロント大学クオータリー》誌でカナダ詩の時評を担当し,カナダ詩の正しい評価と育成に大きく寄与した。一方,W.ブレーク研究(1947)に始まり,シェークスピア,聖書に及ぶ独創的で多彩な評論活動は,そのスケールの大きさと影響力の強さでは他の追随を許さない。著作は,一種の文学形態論をめざした《批評の解剖》(1957)をはじめ,《偉大なるコード》(1982)などきわめて多い。
執筆者:平野 敬一
フライ
Elizabeth Fry
生没年:1780-1845
イギリスの博愛主義者。ノリッジの富裕な商人の娘で,クエーカー教徒。1800年ロンドンの銀行家と結婚,たび重なる出産にもかかわらず,貧民問題に活発な関心を寄せ続けた。13年に初めてニューゲートの女囚を訪問して以来,監獄改善とくに女囚のための奉仕活動を生涯の仕事とした。17年〈ニューゲート女囚矯正協会〉を結成し,女囚に聖書の知識や裁縫を教えた。公的にも流刑廃止や監獄改革を提起し,R.ピールに影響を及ぼした。
執筆者:河村 貞枝
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フライ(Christopher Fry)
ふらい
Christopher Fry
(1907―2005)
イギリスの劇作家。港市ブリストルに生まれる。学生時代から詩や韻文劇を書き、卒業後、地方劇団に属して演技、演出から作詞、作曲まで受け持った。こういう職業的訓練が、少年時代のクェーカー的教育とともに、後の作品に影響を与えている。少数の習作を経て書いた喜劇『不死鳥はまたも』(1946)は、デビュー作として好評を博したばかりでなく、第二次世界大戦後の詩劇流行のきっかけをつくった。作品はほとんど詩劇形式の喜劇で、代表作の「季節喜劇」四部作は、『焚刑(ふんけい)をまぬかれた女』(1948)が春、『観測されたビーナス』(1950)が秋、『闇(やみ)も明るく』(1954)が冬、『太陽の庭』(1970)が夏というように、それぞれの季節の雰囲気で光景、性格を統一している点に特徴がある。イギリス詩劇に喜劇的要素を復活させ、1950年代に反既成演劇の爆発があるまで、戦後イギリス演劇の主流の座を静かに守り続けたのがフライであった。
[中野里皓史]
『D・スタンフォード著、小津次郎訳『クリストファ・フライ』(1956・研究社出版)』
フライ(料理)
ふらい
fry
洋風料理で、油脂で揚げたり、油焼きをすること。また、その料理の総称。油脂による熱処理の方法は大別して2種類あり、その一つはたくさんの油で揚げる方法(ディープフライdeep fry)である。他の一つは少量の油で炒(いた)め揚げる方法で、パンフライpan fry、ソテーsauterという。日本でフライというのは、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げたものをいい、エビフライ、カキフライなどがその代表。素材が肉になると、チキンカツレツ、ポークカツレツ(とんかつ)などとよばれる。
フライに使う油脂には植物性と動物性があり、前者はサラダ油、大豆油、ごま油、ショートニングなど、後者にはラード、バターなどがある。一般のフライの油の温度は160~180℃がよい。フライに添えるソースとしては、タルタルソース、トマトソース、ドミグラスソースなどが適する。
[河野友美・小林文子・山口米子]
フライ(Roger Eliot Fry)
ふらい
Roger Eliot Fry
(1866―1934)
イギリスの美術批評家、画家。ロンドンに生まれ、同地に没。ケンブリッジ大学で自然科学を専攻したのち、美術の研究に転向。初めはイタリア・ルネサンスに深い関心を寄せ、ベッリーニやジョットに関する著作を残した。1910年まで約4年間、ニューヨークのメトロポリタン美術館のキュレーターなどを勤める。10年と12年の二度にわたるロンドンのグラフトン画廊での展覧会でゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど「後期印象派」の画家をイギリスに紹介したことは有名。11年以降、C・ベルらとともにブルームズベリー・グループの中心として活躍し、オメガ工房を主宰(1913~19)して陶器や織物など日用工芸品を制作。著書に『ビジョンとデザイン』(1920)、『セザンヌ』(1927)などがある。
[谷田博行]
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フライ
Fry, Edwin Maxwell
[生]1899.8.2. チェシャー,ウォラシー
[没]1987.9.3. ダラム,コザーストン
イギリスの近代建築家で国際様式の指導者。リバプール大学で C.レイリーのもとに学ぶ。 1934~36年,W.グロピウスに協力,ケンブリッジシャーのインピントン・ビレッジ・カレッジ (1936) を設計。 1945年以降,ナイジェリア,ガーナなどでの学校建築をはじめ,各種建築を設計。 1951~54年,ル・コルビュジエに協力し,インドのパンジャブ州の州都チャンディーガル建設に,主任建築家として従事した。主著に『乾燥地域と湿潤地域における熱帯建築』 Tropical Architecture in the Dry and Humid Zones (1964) がある。
フライ
Fry, Elizabeth
[生]1780.5.21. ノリッジ
[没]1845.10.12. ラムズゲート
イギリスの慈善家,ヨーロッパの刑務所改善の推進者。イギリスの病院制度や精神障害者の治療の改善にも尽力した。クェーカー教徒の富裕な銀行家の家に生まれた。1800年にロンドンの貿易商人ジョゼフ・フライと結婚。大家族の世話をするとともに,貧者に対する奉仕活動に従事し,1811年クェーカー教徒の「牧師」として認められた。スコットランド,北イングランド,アイルランドならびにヨーロッパ各国を旅行し,各地の刑務所を視察してその報告書をまとめた。ニューゲート刑務所に関する提案には,男女別の収容,量刑による分離,女性受刑者のための女性看守の配置,宗教的あるいは非宗教的な教育の実施,有益な労役などがあった。フライのさまざまな改善提案は,ヨーロッパでしだいに実行に移された。
フライ
Fry, Christopher
[生]1907.12.18. ブリストル
[没]2005.6.30. チチェスター
イギリスの劇作家。教師や俳優を経て,宗教的韻文劇を書いて作家活動に入った。機知に富んだ韻文喜劇『不死鳥はまたも』A Phoenix Too Frequent (1946) によって地位を確立。華麗な韻文劇を次々に発表して,第2次世界大戦後の詩劇復活運動の中心となった。代表作『焚刑を免れた女』 The Lady's Not for Burning (1948) ,『観測されたビーナス』 Venus Observed (1950) ,『闇は明るい』 The Dark is Light Enough (1954) 。『ベン・ハー』 (1959) その他の映画のシナリオも共同で執筆した。
フライ
Frey, Dagobert
[生]1883.4.23. ウィーン
[没]1962.5.13. シュツットガルト
オーストリアの美術史家。ウィーン工科大学で建築を,ウィーン大学で美術史を専攻。 1921年国立美術研究所所長,31~45年ブレスラウ大学教授,52年以後シュツットガルト大学教授。芸術史と精神史との結合を目指すウィーン学派の伝統に立って,比較芸術学の基礎づけに貢献した。主著『近代世界観の根底としてのゴシックとルネサンス』 Gotik und Renaissance als Grundlagen der modernen Weltanschauung (1929) ,『比較芸術学論』 Grundlegung zu einer vergleichenden Kunstwissenschaft (49) 。
フライ
Fry, Roger Eliot
[生]1866.12.14. ロンドン
[没]1934.9.9. ロンドン
イギリスの画家,美術評論家。大学で自然科学を学んだが,絵画制作に移り,1901年以後『アセーニアム』『バーリントン・マガジン』などで正統的芸術論を主張。 06年セザンヌに接して感動し,C.ベルらと後期印象派のイギリスへの紹介に努めた。 05年から 10年までニューヨークのメトロポリタン美術館館長をつとめ,33年ケンブリッジ大学教授。主著『視覚とデザイン』 Vision and Design (1920) ,『セザンヌ』 Cézanne (27) ,『美学の諸問題』 Some Questions in Aesthetics (34) 。
フライ
Frye, Herman Northrop
[生]1912.7.14. ケベック,シャーブルック
[没]1991.1.23. トロント
カナダの批評家。トロント,オックスフォード両大学に学び,トロント大学教授。文学の形態と範疇を追究し,神話を文学の構成原理とする立場から神話批評の確立に大きな貢献をした。主著『批評の解剖』 Anatomy of Criticism (1957) をはじめ,シェークスピアに関する『自然のだまし絵』A Natural Perspective (65) ,『時の道化役』 Fools of Time (67) のほか,『批評の道』 The Critical Path (71) ,『偉大な体系』 The Great Code (82) など多数の著書がある。
フライ
Frey, Adolf
[生]1855.2.18. アーラウ近郊キュッティゲン
[没]1920.2.12. チューリヒ
スイスの作家,文学史家。 1898~1910年チューリヒ大学教授。標準ドイツ語とスイス方言による抒情詩,親交のあった G.ケラーや C.F.マイアーの伝記,スイスの歴史を素材とする写実的な小説がある。
フライ
frit; fry
西洋料理の調理法の一つ。魚介類,肉類,野菜,卵などを衣なしで,あるいは各種の衣をつけて揚げる料理法。日本では多くの場合,魚介類に小麦粉,とき卵,パン粉の順に衣をつけて揚げたものをフライといっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
フライ
英国の美術評論家。ロンドン生れ。〈後期印象派展〉をロンドンで主催(1910年,1912年),セザンヌをはじめ近代作家の画業や近代絵画の運動を英国に紹介。芸術作品のもつ自律的性格を重視し,作品に内在する造形性を批評の対象とした。著書に《セザンヌ》(1927年),《イギリス絵画についての考察》(1934年)などがある。
フライ
西洋料理の揚物の総称。魚・肉・野菜等を小麦粉をまぶしたりして揚げるが,一般的なのは英国風のパン粉揚げである。材料を小麦粉,とき卵,パン粉の順につけて揚げる。フレンチフライはから揚げで,ポテトフライ,チキンフライなどがある。また卵白の入った衣で揚げたフリッターなどもある。→カツレツ
フライ
英国の劇作家。悲劇《長子》(1948年)のほか四季にちなむ詩劇四部作《不死鳥はまたも》(1946年),《その女焚刑に及ばず》(1948年),《ビーナス観測》(1950年),《闇は明るい》(1954年)で,戦後イギリス演劇に大きな役割を演じた。アヌイやジロドゥーの翻訳もある。
フライ
カナダの批評家。トロント大学で英文学を教える。西欧文学全体に共通するものとして措定された〈原型〉を基盤にして進められる批評は,〈神話批評〉〈原型批評〉ともいわれ,アメリカにおける構造主義の先駆的存在ともみなされている。晩年はカナダを代表する世界的な文化批評家としての栄誉に包まれた。主著に《批評の解剖》(1957年),《同一性の寓話》(1967年)など。
フライ
オーストリアの美術史家。ウィーン生れ。マックス・ドボルジャークの高弟で,1925年―1931年,1945年―1951年ウィーンの美術史研究所所長,1951年以後シュツットガルト工科大学教授を務めた。主著《ゴシックとルネサンス》《比較芸術学基礎論》。
フライ
英国の社会事業家。クエーカー教徒で,女囚矯正協会を組織,女子刑務所の改善に努力した。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
フライ
熱帯地方のグライ土(gley soil)で,熱帯性黒色土壌(blck earth)のハイドロモルフィックなものに相当する.一般に黒色,灰色または褐色で,深部では鉄鉱石団塊や石灰質団塊を含んでいる[Robinson : 1936, Ollier : 1969].南アフリカでは低い沼沢地を,米国北部の方言では沼地(marsh)を指す.いずれもvalleyに相当するオランダ語に由来する[ランダムハウス : 1994].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
フライ【fry】
油で揚げた料理。特に、魚介類・肉・野菜などに小麦粉・溶き卵・パン粉を順につけて衣をきせ、油で揚げたもの。衣をつけたものではえび・あじ・牡蠣(かき)・ほたてなどを用いたものが代表的。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のフライの言及
【オペラ】より
…一般の演奏会場(コンサートホール)とオペラハウスが根本的に異なるのは,舞台の機能に属する部分が建物の全体に対して占める比率の巨大さである。観客席から現実に見える舞台は,そのごく一部にすぎず,舞台転換の機能を十分に発揮するためには,両脇(脇舞台)と後方(後舞台)にそれに匹敵する空間が要求されるだけでなく,下方には奈落が,上方には各種の吊物を完全に吊り上げるためのフライ(塔屋)が必要とされる。理想的には舞台前縁から後舞台後縁までの距離は約50m,フライの高さも舞台水準から上方約40mに及ぶ。…
【釣り】より
…餌は形態と動きが魚の視覚に訴え,水中に溶け出した化学成分が味覚と嗅覚を誘う。餌の昆虫を模した人工のフライ(毛針),小魚を模したルアー(擬餌)を用いることもある。ルアーの場合は音も大いに関係すると思われる。…
【釣針】より
…また,イカは擬餌でよく釣れ,いろいろな形のものがある([烏賊角])。またイワナ,ヤマメ,マスあるいはアユなどの釣りに使われる擬餌針は毛針あるいはフライといい,ひじょうに多彩なものがある。【清水 誠】
[先史・古代の釣針]
金属製の釣針がつくられる以前,釣針は貝,骨角,歯牙(しが)を素材とし,木製の大型釣針も南太平洋の島々でサメ釣り用としてつくられていた。…
【フライフィッシング】より
…小昆虫などを餌にして魚を釣ること。フライはハエの意であるが,一般には小昆虫を模した擬似餌をいう(図)。鳥の羽や髪の毛などを針に結びつけて仕上げるもので,日本では在来から毛針(けばり),蚊針(かばり)と呼ばれてアユ釣りなどに使用されていた。…
【熱帯黒色土壌】より
…熱帯を中心に亜熱帯から暖温帯にまで分布する粘土質で暗色の土壌に対する総称で,いくつかの土壌型が含まれる。インドのレグールregurや黒綿土(こくめんど)black cotton soil,インドネシアのマーガライト土margallitic soil,中央アフリカの熱帯チェルノーゼム,スーダンのバドーブbadob soil,南アフリカのフライvlei soil,北アフリカのティルtir,ポルトガルのバロスbarros,バルカンのスモニッツァsmonitzaまたはスモルニッツァsmolnitza,オーストラリアの黒色土,アメリカのグルムソルgrumsolなど多くの地方名があり,アメリカ合衆国の土壌分類体系《Soil Taxonomy》(1975)ではバーティソル目に含まれている。これらに共通する特徴は,モンモリロナイト質粘土に富み,乾季に乾燥するといちじるしく収縮して大きな亀裂を生じ,雨季に湿ると膨潤して亀裂が閉じることが毎年反復されるので,土塊が摩擦し合って鏡肌とよばれる特有な平滑な面ができ,地表にはギルガイgilgaiとよばれる凹凸のある微地形を生ずることである。…
【国旗】より
…【加藤 秀俊】
【国旗の規格と色】
国家を表徴する標識としては,国旗のほかに皇帝旗,王旗,元首旗,政府旗,軍旗,海上用として軍艦旗,商船旗など多くの種類の旗があり,その用途についてもさまざまの規定をもつ国も多いが,この項では国旗のみに限って述べる。また,国旗の各部分には専門的な名称がついているが,国旗の旗ざお側をホイストhoist,外側(ホイストの反対側)をフライfly,旗ざお側の小区画をカントンcantonとよぶ。また,フライが燕尾(えんび)状をなすものを燕尾旗といっている。…
※「フライ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」