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フランコ・カンタブリア美術 フランコカンタブリアびじゅつFranco‐Cantabrian art

世界大百科事典 第2版の解説

フランコカンタブリアびじゅつ【フランコ・カンタブリア美術 Franco‐Cantabrian art】

ヨーロッパの後期旧石器時代美術の別称。この時代の遺跡の多くが,フランス南西部とスペイン北部カンタブリア地方で見いだされることから,この名がある。とくに洞窟美術(洞窟の奥の岩壁に描かれ刻まれた彩画や刻画)や岩陰美術(露天の岩陰壁面に彫られた浮彫)の遺跡のほとんどが,この地域に集中している。それらは地域によって次の三つのグループに大別できる。(1)フランスのドルドーニュ地方とシャラント地方に分布するもので,とくにレゼジー・ド・タヤク・シルイユLes Eyzies‐de‐Tayac‐Sireuilを中心とするベゼールVézère川河畔に多い。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のフランコ・カンタブリア美術の言及

【先史美術】より

…持運びができることから動産美術と称される。これら3種の美術の遺跡は西ヨーロッパから中欧・東欧を経て,シベリアのバイカル湖付近に至る広大な地域に分布するが,とくに遺跡が集中しているのが南フランスと北スペインのカンタブリア地方であるため,ヨーロッパの後期旧石器時代美術はフランコ・カンタブリア美術とも呼ばれる。 これらの制作目的については,それらが発見されて以来(動産美術は1833年,洞窟美術は1879年),長い間論争が行われてきた。…

【フランス美術】より


【先史時代,古代】
 フランスという国も地名もまだ存在していないはるか昔のことだが,おそらくはその恵まれた地勢のゆえに,この土地は人類の美術の発祥地,少なくともその最も有力な発祥地の一つとなった。フランス南西部,ドルドーニュ地方からピレネー山地にかけて,主として馬,牛,ときにはシカなどの姿を壁面に描き出した旧石器時代の洞窟が数多く残っているからである(フランコ・カンタブリア美術)。そのうち最も有名なのは,1940年に発見されたラスコーの洞窟であるが,そのほかにも,ペシュ・メルル,ニオー,フォン・ド・ゴームその他の多くの洞窟が,先史時代の芸術活動をわれわれに伝えてくれる。…

※「フランコ・カンタブリア美術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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