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伊豆七島青ヶ島の南方60km(北緯31°55.3′,東経139°54.5′)にある,3個の大礁と数個の小礁よりなる岩礁群。英語ではBayonnaise Rocks。東京都八丈支庁管内にある。ベヨネーズ列岩と呼ばれることも多い。フランスの軍艦〈バイヨネーズ〉によって1846年に発見され,命名された。標高は最高で9.9m,つねに強い波浪にさらされ,植生はほとんどない。付近の海底地形から,この岩礁は,その東北東10kmにある明神礁を中央火口丘の一つとする二重式海底火山の西側外輪山の一部と考えられ,ケイ酸分51.95%の塩基性の岩石よりなる。1953年10月5日,日本・アメリカの観測船ベヤード号が接岸調査した。なお,この付近につねに波が立つことからハロース(波浪の巣の意味)とも呼ばれる。
執筆者:小坂 丈予
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伊豆諸島青ヶ島南方約60キロメートル(北緯31度55分、東経139度55分)にある、玄武岩質で最高約10メートルの3個の岩礁と数個の小礁。東京都八丈支庁管内。1846年(弘化3)フランス軍艦バイヨネーズが発見、命名した。1952~1953年(昭和27~28)に東北東約8キロメートルに出没した新火山島、明神礁(みょうじんしょう)(石英安山岩)を中央火口丘の一つとする、二重式海底火山のカルデラの西縁にあたる。ベヨネース岩礁とか、ハロース(波浪の巣の意)ともよばれる。接岸は至難だが、1953年10月5日、アメリカの海洋観測船ベアード号の調査団長がゴムボートで岩石の採取に成功し、日本へも寄贈された。
[諏訪 彰]
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