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ベレロフォン ベレロフォンBellerophōn

翻訳|Bellerophōn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベレロフォン
Bellerophōn

ギリシア神話の英雄。シシュフォスの息子グラウコス王を父としてコリントで生れたが,実の父はポセイドンであった。殺人罪を犯してティリュンスプロイトス王のもとに亡命したが,けがれを清めてくれたこの王の妃ステネボイアに求愛され拒否したところ,彼女は逆に彼に言い寄られたといって夫に訴えた。そこでプロイトスは,ベレロフォンを殺してほしいという手紙を持たせ,彼を義父のリュキアのイオバテス王の宮廷に行かせた。そこでベレロフォンはイオバテスから,恐ろしい怪物キマイラを退治することを命じられるが,アテナの助けで手に入れた有翼の神馬ペガソスに乗ってこの難事を果したうえ,アマゾンの女軍との戦いにも勝つなど,多くのめざましい手柄を立てたので,イオバテスは彼に娘を妻として与え,自分の後継者にした。リュキア王となったベレロフォンは妃との間に,トロイ戦争で活躍するサルペドンの母ラオダメイアなどの多くの子供をもうけた。やがて彼はおごりに取りつかれ,ペガソスに乗って昇天して神々の仲間入りをしようと企てたためゼウスの雷に打たれ,落馬して地上に落ち,死んだとも,また不具になって放浪したともいわれる。

ベレロフォン
Bellerophon

軟体動物門腹足綱ベレロフォン科の代表属。平面巻きで,臍(へそ)は狭いものとないものとある。表面装飾はなく,成長線のみである。古生代オルドビス紀から中生代三畳紀に栄えた。

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百科事典マイペディアの解説

ベレロフォン

ギリシア伝説の英雄。シシュフォスの孫に当たる。自分の殺害命令をしるした手紙をそれと知らず携えてリュキア王のもとに行き,無理な冒険を命ぜられる。彼はペガソスを手に入れてキマイラを退治,ソリュモイ人,アマゾン族を制圧した。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ベレロフォン

《Bellerophon》イギリス海軍の戦艦。ベレロフォン級のネームシップ。1906年進水、1909年就役の弩級戦艦。第一次世界大戦ではユトランド沖海戦に参加。1921年スクラップとして売却。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベレロフォン【Bellerophōn】

ギリシア伝説のコリントス王子。ベレロフォンテスBellerophontēsともいう。グラウコスの子で,シシュフォスの孫。誤って人を殺したためアルゴスに逃れた彼は,同地の王プロイトスProitosから罪を潔(きよ)められたが,王妃が彼に恋し,想いを遂げんものと言い寄った。しかしそれを拒まれると,彼女は逆に彼が邪恋を寄せたと夫に訴えたため,王は本状持参の者を殺すようにとしたためた手紙を持たせて,彼を王妃の父,小アジアのリュキア王イオバテスIobatēsのもとへ赴かせた。

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大辞林 第三版の解説

ベレロフォン【Bellerophōn】

ギリシャ神話でコリントス王シシュポスの孫。天馬ペガソスに乗って怪獣キマイラを退治、アマゾン女族を征伐するなど功をたて、小アジアのリュキア王イオバテスから娘を妻として与えられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベレロフォン
べれろふぉん
Bellerophon

ギリシア神話の英雄。コリントスの王シシフォスの子グラウコスの子とされるが、実の父はポセイドン神。誤って兄弟を殺すが、ティリンス王プロイトスのもとへ逃れて罪を浄(きよ)めてもらい、そこで王妃アンテイアに恋慕される。しかし、彼がその誘惑をはねつけると、王妃は怒って若者に言い寄られたと夫に讒言(ざんげん)する。そのためプロイトス王は「本状の持参者を亡き者にして欲しい」という意味の手紙を持たせて、ベレロフォンをリキアに住む舅(しゅうと)イオバテスの所へ送り出す。そこで彼はイオバテスから、怪獣キマイラ退治、ソリモイ人と女戦士アマゾンの討伐を命じられるが難なくこれを果たす。さらに待ち伏せの精鋭をも皆殺しにするに及んで、神の子であることを認められたベレロフォンはイオバテスから娘と王国の半分を与えられる。この伝説はホメロスの『イリアス』にみえる。彼はアテネ女神の庇護(ひご)を受けて天馬ペガソスを手に入れ、それにまたがってキマイラを退治したものの、のちにはその馬で天にまで昇ろうとしたため振り落とされたとも、またゼウスの雷電に撃たれたともいわれる。[中務哲郎]

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