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ポンド ポンドpound; pound sterling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポンド
pound; pound sterling

イギリスの法定貨幣で略号は£である。正式の名称はポンド・スターリング補助貨幣との関係は1ポンド=20シリング=240ペンスであったが,1971年から十進法が実施され1ポンド=100ペンスとなった。 1816年イギリス金本位制度を確立するとともに,ソブリン sovereignと名づけた1ポンド金貨を鋳造し,それ以前の金銀複本位制度下の1ポンド金貨だけを残して別にギニー guinea金貨 (1ポンド=21シリング) と名づけ,これを本位貨幣とし,銀貨を補助貨幣とした。ソブリン金貨の鋳造とともに金の公定価格が決められ,1オンス=3ポンド 17シリング 10.5ペンスとされた。イギリスは金本位制度確立から 1914年の金本位制度停止まで,また 25年の金本位制度復帰から 31年の金本位制度放棄までの間,この金価格でポンドと金の無制限兌換を維持した。この貨幣政策は国内だけでなく国際的にもポンドに高い信認を与えた。その結果として国際金融の中心となったイギリス経済を基調として,ポンドは国際通貨史上,最初の国際通貨となった。しかしイギリスの国際貿易,金融上の絶対的優位の消滅とともに金との兌換確保も不確実になり,ポンドの国際通貨の地位はゆらぎ,代って世界経済の優位に立ったアメリカドルに国際通貨の地位を奪われた。 90年 10月に為替相場メカニズム ERMに参加している。

ポンド
pound

ヤード・ポンド法質量の単位。記号は lb。ポンドとその補助単位の系列には,3衡(常衡,薬衡,金衡)と 2制(イギリス制,アメリカ制)があり,補助単位の倍数関係も複雑である。しかもイギリス制,アメリカ制でポンドの大きさが異なっていた。しかし 1959年7月1日に統一されて,国際キログラム原器に基づくキログラムと関係づけて共通の常衡ポンド(記号 lbav。1lbav=0.45359237kg)を定義し,この常衡ポンドから 3衡に共通なグレーン(記号 gr。1gr=1/7000lbav=64.79891mg)が与えられた。グレーンからほかの補助単位への換算関係の相違から 3衡と 2制に分岐している。(1) 常衡ポンド系(添字 avで表示) 補助単位はポンドの倍数または分数の系列で与えられるが,この系列とは無関係に 3衡に共通な単位グレーンが決められている。常衡系における大きい質量の単位トンの換算率(1トン=20ハンドレッドウェート)はイギリス,アメリカで共通であるが,ハンドレッドウェートとポンドの関係が両制で異なるので,2種類のトンが慣用されている。

1英ハンドレッドウェート=112lbav=50.80kg
1米ハンドレッドウェート=100lbav=45.36kg

常衡系は 1855年以後のイギリス法定単位で,一般物品の計量用に用いられる。(2) 薬衡ポンド系(添字 apで表示) 薬品の計量に用いられた。概要は (3)に記述。(3) 金衡ポンド系(添字 tで表示) トロイ・ポンド系ともいう。金,貴金属の計量用。1824~55年のイギリス法定単位。薬衡,金衡の補助単位はともにグレーンの倍数の系列で与えられるが,両衡は小さい単位の相違で分岐している。
ポンドの起源は古代ローマの質量単位 libra pondoであり,記号 lbは libraに由来する。ドラム,ドラクムは古代ギリシアの貨幣ドラクメに,グレーンはある穀物の種子で,これらの重さが基準に用いられたことに由来する。またオンスラテン語ウンキア uncia(1/12),すなわち uncia libraの意味である。

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デジタル大辞泉の解説

ポンド(pond)

池。沼。泉水。

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外国為替用語集の解説

ポンド

イギリスポンド。STG(Sterling Pound)。イギリスの通貨。正式名称はスターリング・ポンド(Sterling pound)、純銀製のポンドという意味。ポンドの起原は紀元前の古代ローマ時代の重さの単位「ポンドゥス=Pondus」、760年頃に1ポンドの銀から240個のペニー銀貨を作った。1816年の銀本位制からの離脱によって「ポンド」は銀の重量ではなく貨幣単位になり、重さを表すポンドの「L」を、そのまま記号化して「★」にした。1800年代中頃に始まった大西洋横断電信ケーブルによってレートをやり取りしたことからケーブルとも言う。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポンド【pound】

イギリスおよびキプロス共和国レバノン共和国の通貨単位。ふつうポンドといえばイギリスの通貨のことをいい,正式にはポンド・スターリングpound sterlingという。補助通貨単位はペニーpenny(ペンスpenceはペニーの複数形)で,1ポンド=100ペンスである。1971年2月13日までは1ポンド=20シリングshilling=240ペンスであった。
[ポンドの歴史]
 ポンドの歴史は8世紀にまでさかのぼる。

ポンド【pound】

ヤード・ポンド法の質量の単位。常衡,トロイ衡,薬衡の別があり,現在は常用ポンド基本単位とし,他の2衡のポンドは1/7000常用ポンドのグレーン(gr)から導かれる。常用ポンドの大きさは従来国によって異なっていたが,英語圏諸国の主要標準機関の協議により〈国際ポンドinternational pound〉が採用され,1959年7月以降,実効上これに統一されている。その大きさは国際キログラム原器に基づいて定義され,厳密に,0.453 592 37kg,すなわち453.592 37gに等しい。

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単位名がわかる辞典の解説

ポンド【pound】

ヤード‐ポンド法の質量の基本単位。記号は「lb」。常用ポンドともいう。1lbは16オンス、約453.6g。
➁薬剤・貴金属などの重さをはかる単位の一つ。記号は「lb」。トロイポンドともいう。トロイポンドの1lbは12トロイオンス、約373.2g。

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世界大百科事典内のポンドの言及

【ポンド】より

…ヤード・ポンド法の質量の単位。常衡,トロイ衡,薬衡の別があり,現在は常用ポンドを基本単位とし,他の2衡のポンドは1/7000常用ポンドのグレーン(gr)から導かれる。常用ポンドの大きさは従来国によって異なっていたが,英語圏諸国の主要標準機関の協議により〈国際ポンドinternational pound〉が採用され,1959年7月以降,実効上これに統一されている。その大きさは国際キログラム原器に基づいて定義され,厳密に,0.453 592 37kg,すなわち453.592 37gに等しい。…

【貨幣】より

…実際問題として,三つの機能のうちの一部分だけを果たす貨幣(部分貨幣)は歴史的にみてもまれな現象であり,そのような貨幣の重要性は取るに足らない。そのような部分貨幣の例としては,植民地時代のアメリカのポンドや,最近に至るまでのイギリスにおけるギニーを挙げることができる。前者の例では,決済手段としてはスペイン硬貨が利用され,ポンドはもっぱら計算単位としてのみ用いられた。…

※「ポンド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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