マイナス(その他表記)minus

翻訳|minus

デジタル大辞泉 「マイナス」の意味・読み・例文・類語

マイナス(minus)

[名](スル)
減じること。差し引くこと。「マイナス成長」⇔プラス

㋐減じることを表す符号減号。「-」。⇔プラス
負数を表す符号。負号。「-」。「温度マイナスになる」⇔プラス
よくないこと。また、悪い面。「マイナスに評価する」「マイナス思考」⇔プラス
不利であること。不利益。損失。「彼の死は大きなマイナスだ」⇔プラス
赤字欠損。⇔プラス
陰電気。また、その記号。「-」。「マイナス極」⇔プラス
陰性陰性反応。⇔プラス
[類語](1引く除く割り引く差し引く差っ引く値引く控除/(5損する割を食う本が切れる穴をあける割が悪い間尺に合わない食い込む足が出るロス大穴丸損損失損害実害赤字被害不利益損亡そんもう欠損実損差損出血持ち出し採算割れ

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精選版 日本国語大辞典 「マイナス」の意味・読み・例文・類語

マイナス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] minus )
  2. ( ━する ) 差し引くこと。減ずること。また、その記号「-」。〔外来語辞典(1914)〕
    1. [初出の実例]「あなたの恋愛をマイナスしても、私はまだあなたを愛してる部分があるやうな気がします」(出典:真理の春(1930)〈細田民樹〉面会)
  3. 数が零より小さいこと。また、その数。また、それを示す記号「-」。
    1. [初出の実例]「頭の裏迄刈り込んでマイナス一分刈、マイナス三分刈などと云ふ新奇な奴が流行するかも知れない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉六)
  4. 不利であること。悪い方向に作用すること。また、悪く評価されること。否定的なこと。「マイナス評価」
    1. [初出の実例]「商売の上で、ゴルフをやらないことが、大へんなマイナスであることが」(出典:近くて遠きは(1956‐57)〈飯沢匡〉磁気嵐)
  5. 不足。欠損。赤字。
    1. [初出の実例]「毎日十七円七十銭宛のマイナスによって」(出典:第十一指の方向へ(1922)〈武林無想庵〉)
  6. ( 脳みそが足りないの意 ) ばか。あほう。
    1. [初出の実例]「兄は頭が少しマイナスなのよ」(出典:見知らぬ人(1936)〈真船豊〉三)
  7. 電気陰極陰電荷。また、その記号「-」。
    1. [初出の実例]「両性の細胞の持つ電子のプラスとマイナスの配合の問題」(出典:母子叙情(1937)〈岡本かの子〉)
  8. 陰性反応。また、その記号「-」。
    1. [初出の実例]「淋病が、はたして全快したかどうか、〈略〉検査の結果は、いつもマイナスと出るのだが」(出典:砂の女(1962)〈安部公房〉一九)

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