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マサッチョ マサッチョ Masaccio

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デジタル大辞泉の解説

マサッチョ(Masaccio)

[1401~1428ころ]イタリアの画家。フィレンツェ派。迫真的な人体描写、明暗による量感表現、空間構成への透視図法の活用などにより、初期ルネサンスの絵画様式を確立。マサッチオ

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百科事典マイペディアの解説

マサッチョ

イタリアのフィレンツェ派の画家。本名トンマゾ・ディ・セル・ジョバンニ・ディ・モーネTommaso di ser Giovanni di Mone。フィレンツェの近郊に生まれる。
→関連項目アルベルティアンドレア・デル・カスターニョ遠近法サンタ・マリア・ノベラ聖堂リッピ[父子]

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世界大百科事典 第2版の解説

マサッチョ【Masaccio】

1401‐28ころ
イタリアの画家。本名はトンマゾ・ディ・ジョバンニTommaso di Giovanni。トスカナ地方のサン・ジョバンニ・バルダルノSan Giovanni Valdarnoの公証人の家に生まれ,1422年にフィレンツェの画家組合に登録される。師は明らかではないが,同時代人で交友関係もあったとされる建築家ブルネレスキと彫刻家ドナテロから影響を受けたことは確かであろう。近年発見された現存する彼の最初期の作品《サン・ジョベナーレ三連祭壇画》(1422。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マサッチョ
まさっちょ
Masaccio
(1401―1428)

イタリアの画家。本名Tommaso di Ser Giovanni di Mone。マサッチョは通称。トスカナ地方の山村サン・ジョバンニ・バルダルノ生まれ。1422年フィレンツェに出て、28年にローマに赴くまでこの都市で制作活動を続けるが、この年27歳でローマに没している。彼の真筆として確実視される制作は4か所に残されているが、そのうち、フィレンツェのサン・タンブロッジョ聖堂の祭壇画として描いた『聖母子と聖アンナ』(1424~25・ウフィツィ美術館)と、同市サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂内ブランカッチ礼拝堂に制作した『貢(みつぎ)の銭(ぜに)』を含む一連の壁画は、マソリーノとの共作である。あとの二つは、26年にピサのカルミネ聖堂のための三幅対祭壇画(現在解体されてピサ、ナポリ、ロンドン、ベルリン、ウィーンの各美術館に分散所蔵)と、25年前後にフィレンツェのサンタ・マリア・ノベッラ聖堂に描いた壁画『聖三位(さんみ)一体』である。
 初期ルネサンス美術でマサッチョが果たした役割は画期的なものであったが、これには同時代の先達、建築家ブルネレスキと彫刻家ドナテッロに負うところが大きかった。ブルネレスキから学んだ透視図法は『聖三位一体』に端的に反映しているし、ドナテッロからは『聖母子と聖アンナ』などにみられる硬い彫塑的なモデリングを会得している。彼の最大の功績は人体や衣装の表現に光の効果を導入したことで、それによって高められた色彩効果は、その後の画家にとって斬新(ざんしん)な指針となった。なお、フィレンツェと彼の出生地との中間に位置する寒村カッシアのサン・ジョベナーレ聖堂で発見された、聖母子に諸聖者を配した三幅対祭壇画(1422年4月23日と制作時の銘記がある)をマサッチョの最初期の制作とみなす説が近年たてられ、作品自体はウフィツィ美術館に所蔵されている。[濱谷勝也]

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世界大百科事典内のマサッチョの言及

【国際ゴシック様式】より

…しかし,プラハを中心とするボヘミアではフス戦争,フランスではアザンクールの敗戦,ベリー公の死,ブルゴーニュ公のディジョンからブルージュへの遷都などを機に,1420年代から芸術的活動は急速に衰退する。ドイツ,イタリアでは1450年代まで国際ゴシック様式の作例がみとめられるとはいえ,1420年代になると,イタリアでのマサッチョ,ネーデルラントでのファン・アイクの作品に示されるように,絵画表現から国際ゴシック様式の童話的幻想性は払拭され,その世界は量感と質感をもっていっそうの迫真性を加えて表現され,新たな時代の到来がみとめられる。【冨永 良子】。…

【フィレンツェ派】より

…彫刻家ドナテロは,古典的均衡を示す人体と,ゴシック的な強烈な感情表現との両極端の間を揺れ動きつつ,人間の精神と肉体の真実の描出に到達した。画家マサッチョは,空間表現と人体の量感の描出,さらに人間感情の表出という初期ルネサンス絵画の目標を一挙に達成した。15世紀半ば以降のフィレンツェの彫刻・絵画は,前半の雄勁な様式,人間性表現の理想から,繊細な線描様式による詩的情緒の表現や装飾性,あるいは細部写実に向かった。…

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