マルク諸島(読み)マルクしょとう(英語表記)Kepulauan Maluku

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マルク諸島
マルクしょとう
Kepulauan Maluku

インドネシア東部,スラウェシ島ニューギニア島との間に南北に連なる島々。英語ではモルッカ諸島 Moluccasといい,香料諸島 Spice Islandsと呼ばれることもある。行政上はマルク州マルクウタラ州に分かれる。おもな島はモロタイ島ハルマヘラ島バチャン島オビ島セラム島ブル島カイ諸島アル諸島タニンバル諸島など。アジア大陸とオーストラリア大陸との間にあり,環太平洋造山帯に属するため地震が多く,全体に山がちで活火山も少なくない。海岸部の気温は 25~29℃,年降水量 2000~3800mm。住民はおもにメラネシア系であるが,マレー系,中国系の移民やスペイン,ポルトガル人の祖先をもつ者も多い。言語はハルマヘラ島北部を除きオーストロネシア語族に属する。ナツメグと丁香(チョウジ)の独占的な産地であったため,14世紀からアラブや中国の商人が訪れた。テルナテ島ティドレ島などにはイスラム王国が成立し,15世紀後半には北部を支配。16世紀以後ポルトガル,スペイン,イギリス,オランダが支配権を争い,17世紀にはオランダが制覇した。1945年ほかのオランダ領インドネシアとともに独立を宣言。1949年独立が認められたが,親オランダ派のキリスト教徒が多い南部では,アンボン島を中心に南マルク共和国として分離独立運動を展開。20世紀末頃にもイスラム系住民との間で数千人の犠牲者と多数の難民を出す衝突を起こした。たび重なる紛争のため 1999年マルク諸島は北部のマルクウタラ州と南部のマルク州に分割された。住民のほとんどが農林漁業に従事し,米,ココナッツ,ココアの生産や漁業が行なわれる。おもな輸出品は魚,コプラ,香辛料。面積 7万8897km2。人口 257万1593(2010)。

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大辞林 第三版の解説

マルクしょとう【マルク諸島】

〔Maluku〕 インドネシア、スラウェシ島とニューギニア島との間にある島々。赤道直下に位置。香料の産地として知られた。モルッカ諸島。

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精選版 日本国語大辞典の解説

マルク‐しょとう ‥ショタウ【マルク諸島】

(マルクはMaluku) インドネシア東部、スラウェシ島とニューギニア島の間に散在する島々の総称。丁子(ちょうじ)、肉荳蔲(にくずく)などの香料の産地で、香料諸島とも呼ばれる。中心都市アンボン。モルッカ。

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