ミケーネ文明(読み)ミケーネぶんめい(英語表記)Mycenaean civilization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミケーネ文明
ミケーネぶんめい
Mycenaean civilization

ギリシア本土で発展した青銅器時代後期の文明。中期ヘラディック文明にミノア文明 (→クレタ文明 ) の影響を強く受けて成立したと考えられ,特に前 14~12世紀にかけて個性的な展開をみせた。遺跡としては,ミケーネアトレウスの宝庫 (アトレウスの墓) ,獅子門を含む城塞跡などが有名。ミケーネ,チリンス,ピュロスに王宮跡があり,ピュロスおよびクノッソスから多数出土した線状B文字記載の粘土板文書は,経済や制度を知る貴重な史料である。 M.ベントリスの解読によれば,ミケーネ文明はギリシア人をにない手とし,小規模ながらもアジア的専制君主国家に近い形態に達していた。前 12世紀に小王国相互の内戦によって衰退した。

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デジタル大辞泉の解説

ミケーネ‐ぶんめい【ミケーネ文明】

前16世紀から前12世紀にかけて、ミケーネを中心に栄えた、エーゲ文明後期の青銅器文明。北方からのアカイア人クレタ文明の影響を受けて形成、ギリシャ文明先駆をなしたが、ドリス人の侵入によって滅亡。シュリーマンによって再発見された。ミュケナイ文明

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精選版 日本国語大辞典の解説

ミケーネ‐ぶんめい【ミケーネ文明】

〘名〙 エーゲ文明の後期に当たる青銅器文明。ギリシア本土のミケーネを中心とし、紀元前一六〇〇年から、ドリス人の侵入によって滅亡する前一二〇〇~前一一〇〇年まで続いたギリシア人による文明。クレタ文明と関係が深く、海上交易権を得て黄金時代を築き、キプロス島テッサリアトロイなど周辺に広く波及した。

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